法務研究科Law School
LAW500A2（法学 / law 500）クリニック４Legal Clinic Program 4
鷹取 信哉Nobuya TAKATORI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | V2181、V2182 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期・秋学期/Spring・Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2～ |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 選択必修 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
実務基礎科目群 専門的技能教育 |
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Outline (in English)
In legal practice, it is imperative that high quality information is gathered quickly for not only judicial proceedings but also preventive legal affairs such as preparation of contracts. In this course, students will learn practical techniques for information gathering through concrete cases and how to advance allegations and evidence.
At the end of the course, students are expected to gather good information quickly.
Before/after each class meeting, students will expected to spend two hours to understand the course content.
Your overall grade in the class will be decided based on the following.
Short report:60%，in class contribution:40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
弁護の実務では，訴訟手続はもとより，契約書作成などの予防法的業務においても，良質な情報を迅速に収集することが不可欠である。本授業では，具体的な事例を通じて，情報収集のための実践的な技法を学ぶとともに，それぞれの手段が抱える問題点に触れることで，生きた弁護活動の在り方を学ぶ。
到達目標Goal
示談交渉，民事訴訟，保全・執行等における代表的な事例を通じて，民事弁護実務における情報収集制度を学習し，その具体的な活用方法を学ぶ。不動産登記制度，商業登記制度等の仕組みを学習することで，民法，商法等の理解を深化させるとともに，民事訴訟法第４編証拠の具体的な活用法を学び，手薄になりがちな証拠の理解を補う。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「ＤＰ３」と「ＤＰ４」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義形式と演習形式をとり混ぜて行い，活発に質疑応答，議論を行なう形で進める。
事前に提出した課題の解答（レポート）について，授業中に講評する。
学生が体験する模擬法律相談と模擬示談交渉についても，講評を行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：民事弁護における情報収取の意義，判例調査
授業計画と授業の進め方，判例の意義，判例調査の方法，判例の読み方
第2回[対面/face to face]：刑事事件における接見と法律相談
初回接見の重要性，黙秘権等の説明，刑事手続等の教示，事件に関するアドバイス
第3回[対面/face to face]：模擬接見
模擬初回接見の実施
第4回[対面/face to face]：契約書の作成と法令調査
契約書作成の実務，継続的取引，企業活動における契約書の意義，法令調査の方法，商業登記制度
第5回[対面/face to face]：弁護士会照会と調査嘱託
弁護士会照会制度，照会申出の方式と照会事項，被照会者の報告義務，目的外使用の禁止，調査嘱託の申立て
第6回[対面/face to face]：当事者照会制度
当事者照会制度の意義，訴え提起前の証拠収集処分，照会の対象事項と方式，照会に対する回答義務
第7回[対面/face to face]：法律相談（依頼者からの情報取得）
法律相談の進め方，依頼者等からの事情聴取，内容証明郵便の書き方
第8回[対面/face to face]：模擬法律相談
模擬法律相談の実施，内容証明郵便の起案
第9回[対面/face to face]：文書提出命令の申立てと文書送付嘱託の申出
文書提出義務，文書提出命令の手続，文書送付嘱託の申出
第10回[対面/face to face]：証人尋問，模擬示談交渉の事前準備
陳述書，証人尋問，当事者尋問，尋問技術，証人汚染と弁護士倫理，模擬示談交渉の事前準備の実施
第11回[対面/face to face]：模擬示談交渉
模擬示談交渉の実施
第12回[対面/face to face]：書証
書証と準文書，形式的証拠力，書証の読み方，証拠説明書の役割
第13回[対面/face to face]：不動産登記制度
民事保全手続の流れ，不動産登記の種類，登記申請手続，登記事項証明書，附属書類の閲覧
第14回[対面/face to face]：鑑定，財産開示手続
鑑定の手続，一物五価，評価証明，路線価，ブルーマップ，不動産鑑定評価基準，財産開示手続
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に課された課題を検討し，その内容をレポートとして提出する。
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
授業前に適宜資料を配布する。
参考書References
編集代表門口正人『民事証拠法大系第１巻～第５巻』（青林書院）
その他授業中に参考になる文献を適宜紹介し，又は配布する予定である。
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価は平常点に基づいて行う。
課題に対するレポート ６０％
授業時の発言内容 ４０％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実務の運用を紹介し，できるだけ生の弁護士業務の実際を知ることができるように配慮したい。
その他の重要事項Others
第２回と第３回は，刑事事件に関連して，クリニック３と共同授業を行う。受講生は，模擬接見を体験する。
第８回，第１０回及び第１１回は，クリニック３と共同して民事事件に関する同一カリキュラムに取り組む。第８回は，受講生の一人が相談者となり，他の受講生が模擬法律相談を行う。これをもとにクリニック３の受講生に内容証明郵便を送る。
その後，クリニック３の受講生から反論の内容証明郵便が届くので，第１０回では，改めて相談者の意向を聴取して示談交渉の準備を整え，第１１回で，クリニック３の受講生と模擬示談交渉を行う（共同授業）。