社会学部Faculty of Social Sciences
SOC100EC（社会学 / Sociology 100）文化社会学ＢSociology of Culture B
武田 俊輔Shunsuke TAKEDA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | LB301 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 【成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生への案内】履修年次は2～4年 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリーCategory | 講義・実習科目 |
| カテゴリー（2022年度以降入学者）Category (2022～) | |
| カテゴリー（2018～2021年度入学者）Category (2018～2021) | |
| カテゴリー（2017年度以前入学者）Category (～2017) | |
| コース・プログラム名Course/Program name |
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Outline (in English)
This lecture discusses modern and contemporary local society and community focusing on the invention and (re)construction of traditional culture in Japan. It analyzes the impact of community development through traditional culture on the local residents, the bearers, and the culture itself.
The purpose of this lecture is to enable students to analyze and understand the following three points from a sociological perspective.
(1) What are the difficulties involved in passing on traditional culture in the face of declining populations and aging populations in regions and communities?
(2) Why do residents and bearers of traditional culture and performing arts feel that they are essential?
(3) What problems arise when traditional culture is used for tourism and community development, and what is the resilience of people who take advantage of such circumstances to pass on their culture?
The contents of each class are deeply interrelated, so please review the contents of the previous lecture before coming to class. Students will be expected to submit their short report via Hoppii after each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following. Term-end examination: 72%、Short reports : 28%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この講義では伝統的な文化の変容や創造、（再）構築を手がかりとして、近現代における日本の地域社会やコミュニティについて論じる。そうした伝統文化を通じたまちづくりが地域住民や担い手、その当の文化そのものに対してどのような影響を与えるのかについて分析する。そうした中で地域やコミュニティにおいて文化を継承することの意味と可能性について学生が考えることができるようになることを目的としている。
到達目標Goal
地域やコミュニティにおいて人口減少や過疎高齢化が進む中での文化の継承をめぐる困難と共に、住民たちや担い手にとってなぜ伝統的な文化や芸能がかけがえないものと感じられるのか、それらが観光やまちづくりに活用される中での矛盾、一方でそうした状況を逆手に取りながら文化を継承していく人々のしたたかさといった点について、社会学的に分析・理解できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち，DP1・DP3・DP8・DP10に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
対面での講義となる。ただし入国できない留学生や基礎疾患がある学生など個別に対応する必要がある学生については、学部からの指示に基づいて対応する。具体的には講義初回に通知する。
概念や理論を、具体的な文化やその担い手が置かれた社会的状況に即して把握してもらうために、対面での講義の場合は視聴覚資料を用いる。また対面に参加できない学生に対しては、オンラインで閲覧できる映像・視聴覚資料について指示しつつ講義を行う。
毎回提出してもらうリアクションペーパーのうち、代表的なものや興味深いものをピックアップして、フィードバックを行う。
授業計画は授業の展開によって，若干の変更があり得る。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：イントロダクション
講義の目的と進め方の説明
2[対面/face to face]：戦後地域政策・文化政策の中の「伝統」文化
戦前・戦後日本において「伝統」を通じた「まちづくり」がなぜ喚起されてきたのかを論じる
3[対面/face to face]：「伝統」が創られるとき
創造された伝統としての「民謡」
4[対面/face to face]：「伝統」としての和太鼓イメージ
戦後における「和太鼓」をめぐる表象の構築
5[対面/face to face]：真正性をめぐる揺らぎ（1）
伝統文化における「保存」と「観光」
6[対面/face to face]：真正性をめぐる揺らぎ（2）
担い手にとっての「本物」・専門家にとっての「本物」
7[対面/face to face]：「伝統」のダイナミズム（1）
変化し続ける「伝統」としての都市祭礼
8[対面/face to face]：「伝統」のダイナミズム（2）
祭礼における観光化・文化遺産化の流用
9[対面/face to face]：「伝統」のダイナミズム（3）
原発反対運動から見出された祝島の「伝統」
10[対面/face to face]：移動と混淆が生みだす「伝統」（1）
移民たちによる複数の「十九の春」の創造
11[対面/face to face]：移動と混淆が生みだす「伝統」（2）
アイヌ舞踊の継承と再創造
12[対面/face to face]：新たな継承の形
アーティストを介した民俗芸能の継承
13[対面/face to face]：個人化・流動化した祝祭
都市部を中心とした個人化・流動化したネットワークを基盤とした祝祭
14[対面/face to face]：まとめ
現代の地域社会において「伝統文化が継承される意味と可能性を考える
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回の授業内容は深く連関しているので、前回の講義内容を復習した上で授業に臨むこと。また毎回の授業後に、Hoppiiでレスポンスを提出すること。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特になし。
参考書References
俵木悟,2018,『文化財／文化遺産としての民俗芸能：無形文化遺産時代の研究と保護』勉誠出版．
牧野修也編,2021,『変貌する祭礼と担いのしくみ』学文社。
武田俊輔,2019,『コモンズとしての都市祭礼：長浜曳山祭の都市社会学』新曜社．
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクションペーパーの内容（28%）、期末レポート（72%）。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
対面を前提とした講義となることとあわせ、学生の反応や直接のリアクションにより対応した形で、講義を進めていく。