社会学部Faculty of Social Sciences
SOC200EC（社会学 / Sociology 200）現代農業・農村の社会学Sociology of Contemporary Agriculture and Rural Communities
池田 寛二Kanji IKEDA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | LB204 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 【成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生への案内】履修年次は2～4年 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリーCategory | 講義・実習科目 |
| カテゴリー（2022年度以降入学者）Category (2022～) | |
| カテゴリー（2018～2021年度入学者）Category (2018～2021) | |
| カテゴリー（2017年度以前入学者）Category (～2017) | |
| コース・プログラム名Course/Program name |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This class introduces social aspects of agriculture and rural societies showing concrete cases in the midst of rapid urbanization and globalization in Japan and the world. It also enhances the development of students' intellectual sense of thinking about their everyday life, especially their eating habits, in connection with the dynamic changes of societies from the regional to the global scale. Grading will be decided based on the Mid-term report (20%), term-end report (70%), and in-class contribution(10%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業は、現代の日本と世界の農業・農村の多様な実情と問題を極力具体的な事例を示して紹介し、それらが急激な都市化とグローバリゼーションの渦中で営まれている私たちの日常生活、特に食生活とどのように関連しているかを、主に社会学の視点から検討することを目的とする。受講生には、自らの食生活を地域から地球規模に至る諸社会のダイナミックな変化と結びつけて考える知的センスを獲得してもらうことをめざす。なお、講義内容には、2020年度と同様、もしくはそれ以上に、新型コロナウィルスの感染拡大が日本や世界の農業と農村に及ぼした影響や変化が色濃く反映される。
到達目標Goal
この授業では、私たちの食生活が、どのような社会関係（多様な人と人との関係）によって支えられているかを、日本と世界の両面から、主に社会学的な視点から学ぶ。したがって、自分自身の日頃の食生活を意識的に自己点検し、食品が生産されてから自分が口に入れるまでの間に、どのような壮大で複雑な社会関係（生産者と消費者の関係、農村住民と都市住民の関係、食品加工業者・流通業者を介した関係、外食産業やファーストフード、コンビニ業界との関係、コマーシャルやメディアと消費者との関係、食料輸出国の生産者と輸入国の消費者との関係など）が連動して生起しているかを、受講生自らが調べて考える能力を実践的に会得できることが到達目標である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち，DP1・DP3・DP8・DP10に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
日本と世界の農業・農村の実情を理解するのに役立つ文献、統計資料および多種多様な映像資料など豊富な資料を提示しながら授業を進め、その都度、リアクション・ペーパーを書かせたりレポートを作成させて受講生の反応を確認し、優れた質問やコメントに対しては、各回の講義の導入部分で紹介しフィードバックする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：農業とは何か？（1）
都市の消費者がイメージする農業は現実の農業と同じか？
第2回[対面/face to face]：農業とは何か？（2）
世界と日本の農業の歴史と現状、ポスト減反政策のゆくえ
第3回[対面/face to face]：農村とは何か？（1）日本の農村社会学は何を明らかにしてきたか？
日本の農村社会学は何を明らかにしてきたか？
第4回[対面/face to face]：農村とは何か？（2）
世界の農村・農業社会学は何を明らかにしてきたか？
第5回[対面/face to face]：食の社会学（1）
私たちは何をどのように食べているのか？
第6回[対面/face to face]：食の社会学（2）
食を支える都市・農村関係、食を支える国際関係
第7回[対面/face to face]：農業と食の安全学（1）
食品の安全性はどのように保障されているのか？
第8回[対面/face to face]：農業と食の安全学（2）
食糧生産と環境問題のジレンマ（森林減少と気候変動）
第9回[対面/face to face]：食品ロスの社会学（1）
社会問題としての飢餓と飽食、飽食の末の棄食（食品廃棄）
第10回[対面/face to face]：食品ロスの社会学（2）
格差社会と食品ロス、食のサーキュラー・エコノミーおよびシェアード・エコノミーの可能性
第11回[対面/face to face]：食をめぐる産業連関の地殻変動（1）
農業・農村・都市間関係のイノベーション、農業のデジタライゼーション
第12回[対面/face to face]：食をめぐる産業連関の地殻変動（2）
都市農業の新たな展開、農村農業の国際化
第13回[対面/face to face]：食文化の多様性と現代社会のダイバーシティ
地域と世界の新たなつなぎ方
第14回[対面/face to face]：（まとめ）私たちの食生活と農業・農村・都市の未来
社会学的想像力の働かせ方
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
自分自身の日常の食生活を研究対象として調査させ、適宜レポートさせる。つまり、自分自身の食生活を観察者の立場に立ってフィールドワークさせる。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特に指定しない。
参考書References
エイミー・グプティル＆デニス・コプルトン,2016『食の社会学:パラドクスから考える』(原題"Food and Society")（NTT出版）
Jean-Pierre Poulain,2017,The Sociology of Food (Bloomsbury)
T.スタンデージ・新井崇嗣訳，2017『歴史を変えた6つの飲物』（楽工社）
大原悦子,2016『フードバンクという挑戦―貧困と飽食のあいだで』（岩波書店）
S.クロイツベルガー他・長谷川圭訳，2013『さらば、食料廃棄―捨てない挑戦』（春秋社）
マイケル・ウッズ,高柳・中川監訳,2018『ルーラル：農村とは何か』（農林統計出版）
その他多数
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間レポート（20％）、最終レポート（70％）および授業ごとのリアクションペーパーの内容（質問やコメントの質）（10％）を考慮し、総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
対面でもオンラインでも、極力豊富に講義資料を配布もしくは配信し、学生の理解を深めるよう鋭意努力します。