社会学部Faculty of Social Sciences
SOC200EC(社会学 / Sociology 200)エイジングの社会学Sociology of Aging
姫野 宏輔Kosuke HIMENO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | LB110 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 【成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生への案内】履修年次は2~4年 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2022年度以降入学者)Category (2022~) | |
カテゴリー(2018~2021年度入学者)Category (2018~2021) | |
カテゴリー(2017年度以前入学者)Category (~2017) | |
コース・プログラム名Course/Program name |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course introduces social problems concerning the aging society. The aim of this course is to help students get the skills and knowledge needed to live in the aging society. At the end of the course, you are expected to describe your ideal vision of the future society. This course will be given by Japanese language.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本科目は、現代社会における「エイジング(老い)」がもたらす社会問題に対して、どのような社会のあり方を目指すことが望ましいのか、高齢化の進んだ地域の実例から考えていく授業です。先んじて結論を述べてしまうと、「どんな地域もこうすればみんな幸せになれる」といった魔法の万能薬のような社会デザインは存在しません。ひとが老いていくとき、そのひとが暮らす場所では何が問題となるのか、それはなぜなのか、周囲のひとびとはどのような対策をとろうとしているのか、政府はどのような対策をとろうとしているのか、といったことを地道に調べて、できるだけ多くのひとが幸せを感じることができるように試行錯誤を繰り返す他はありません。
そのためこの授業では、「教えられたことを覚える」ことよりも、学生の皆さんが「自分で考えてみる」ことを重視します。授業はガイダンスを除いて2回を1セットにして、(前半)重要なキーワードを学ぶ→(後半)実際にその問題が発生している実例をもとにどうすれば良いか考えてみる、という形式を繰り返します。後半の実例を見る授業回では映像作品も使用します。
今後さらに高齢化率が上昇していく社会を生きる皆さんが、エイジングのもたらす社会問題に直面したときに参考になるよう、たくさんの事例を見ていきますので、望ましい社会福祉のあり方について、一緒に考えていきましょう。
到達目標Goal
次の2点を到達目標とする。
(1)エイジングがもたらす社会問題について、基本的な知識や類型を身に着けて理解することができる。
(2)自分の身の回りで起こっているエイジングにまつわる社会問題について、その問題点を発見し、解決に向けての行動案を自分なりに考えることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち,DP1・DP3・DP8・DP10に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は講義形式で行います。ガイダンスを除いて授業は2回を1セットにして、(前半)重要なキーワードを学ぶ→(後半)実際にその問題が発生している実例をもとにどうすれば良いか考えてみる、という形式を繰り返します。1セット終了ごとに「自分ならこの社会問題に対してどう取り組むか」を考えたコメントカードを提出してもらいます。コメントカードで寄せられた意見や質問はいくつかを取り上げて次回の授業の冒頭で解説し、フィードバックします。
正解のコメントといったものはありません。自由な発想で、自分の言葉を使って、自分ならどうするかを考えられているかどうかを確認します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:ガイダンスとイントロダクション
・授業の内容、進め方、提出課題等について説明する。
・ひとが「老いる」ということはどういうことか、多角的に考えてみる。
2[対面/face to face]:老いとディスアビリティ(1)
・ディスアビリティ概念について
3[対面/face to face]:老いとディスアビリティ(2)
・実例をもとに、自分がディスアビリティにまつわる社会問題に直面したらどうするか、自分なりに考えてみる。
4[対面/face to face]:老いと家族・血縁(1)
・家族と親族によって支えられてきた日本の高齢者介護について
5[対面/face to face]:老いと家族・血縁(2)
・自分の家族・親族が老いに直面したらどうするか、自分なりに考えてみる。
6[対面/face to face]:老いと人間関係(1)
・老いと社会的孤立の相関関係について
7[対面/face to face]:老いと人間関係(2)
・老いた後にどのような人間関係を結ぶことが望ましいと思うか、自分なりに考えてみる。
8[対面/face to face]:老いと経済・年金(1)
・老いたあとの経済活動と日本の社会福祉政策について
9[対面/face to face]:老いと経済・年金(2)
・老いて経済活動に携わることが難しくなった人々に対して、どのような社会政策が望ましいと思うか、自分なりに考えてみる。
10[対面/face to face]:老いと世代間格差(1)
・日本社会の少子化と労働力人口の減少について
11[対面/face to face]:老いと世代間格差(2)
・若年世代と高齢世代が対立しているという言説について、自分なりに社会の将来像を考えてみる。
12[対面/face to face]:エイジング社会のデザイン(1)
・アメリカ合衆国のような福祉社会のありかたについて
13[対面/face to face]:エイジング社会のデザイン(2)
・スウェーデンのような福祉社会のありかたについて
14[対面/face to face]:授業の総括
・授業中でとりあげたトピックを振り返り、自分ならどのようなエイジング社会のデザインが望ましいと思うか、考えてみる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の授業で配布される資料を読み返すことを基本にしてください。丸暗記の必要はありません。資料で紹介されている様々な事例で、「自分ならばどうするか」を簡単でいいので考えておくことが重要です(授業の目標的にも、課題を提出するうえでも)。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし。
毎回の授業の中で参考資料を配布します。
参考書References
特になし。
毎回の授業の中で参考資料を配布します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
老いがもたらす社会問題について、自分自身の言葉で問題の要点を説明し、対策を考えることができているかを評価の基準とし、その達成度によって評価する。
得点の配分は、2回の授業ごとに課されるコメントカード提出を平常点として50%、期末レポートを到達度の確認として50%の配分で、総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
長引くコロナ禍の影響もあってか、若い学生の皆さんから「自分たちの世代はこの高齢化社会において冷遇されている」という意見をレポートやコメントカードでよく見かけました。その意見は部分的には正しく、ある部分では誤りです。なぜ現代において「老い」のことを社会全体で考える必要があるのか、コロナ禍の社会における問題の例をより多く授業中に紹介する事例として盛り込むようにしました。