社会学部Faculty of Social Sciences
BSP100EA（初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100）基礎演習ⅠSeminar for First-Year Students Ⅰ
南 宏幸Hiroyuki MINAMI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | L5077 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリーCategory | 基礎演習 |
| カテゴリー（2022年度以降入学者）Category (2022～) | |
| カテゴリー（2018～2021年度入学者）Category (2018～2021) | |
| カテゴリー（2017年度以前入学者）Category (～2017) | |
| コース・プログラム名Course/Program name |
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Outline (in English)
As university students, it is not enough to be submissive learners. You will be required to create new recognition by yourself and to be able to accurately convey it to others. It is the task of "becoming intellectual explorers who can understand what was not understood". Academic research is a form of this exploration. However, switching from 'taught pupils' to 'teaching explorers' is not so easy. In order to "share recognition", Academic research has various restrictions / promises. This basic exercise class exists to help you learn those restrictions / promises of academic disciplines, get foundations to be intellectual and autonomous explorers, and have preparations and pre-exercises so that you can practice your own in future exercises.
On the whole, students will be expectd to find and shape their own research subjects and programmes. Specific tasks required to attain these objects will be instructed in the course of the class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following.
Term-end report about reserch concept : 60%、Short reports : 20%、in class contribution: 20%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
人間、大学生ともなると、先生から教わったことを憶えれば済む、というわけにはいかなくなる。自力で新しい認識を生み出し、その認識を的確に他人に伝えられるようになることが、求められるのである。「人から教わる生徒」であるだけではなく、「新たに知り、それを他人に教えられる探究者」ともなる、という課題である。学問というものは、この探究の一形式であり、大学に行って「学問する」ということは、この探究に主体的に参加する、ということをも意味するのだ。そして「生徒」から「探究者」へのこの大転換を実践するのが、「演習」という大学特有の場である。しかし「教わる生徒」から「教える探究者」への転換は、やはりそれほど簡単ではない。学問には考え方の異なる多様な人間が「認識を共有する」ために、様々制約・約束事があるが、まずはそれを習得しないと、探究者となる土台もできない。本授業は、学生諸氏が学問の制約を習得し、探究者となる土台を作って、今後の演習で各自の探究を実践できるよう、準備と予行演習をしてもらうために存在する。
到達目標Goal
この授業の到達目標は、①学問上の探究を通じて達成できること・できないことを知ること。 ②学生諸氏が、現実の社会生活の中から、「なぜこういうことが起きているのか」という知的な関心を選び取って、それを一定の仮説（「○○だからではないか」）と結び付けられるようにすること。 ③自らの仮説を確認・検証するためには、何をどのように調べればいいのか、目星をつけられるようにすること。 ④演習参加の心構え、「レジュメ」の作成方法、発表の仕方等、演習で必要となる諸作法を経験し、習得すること。以上である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち，DP1・DP2・DP3・DP4に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この授業では、教員が、資料を授業内で逐次提示し、それらを元に議論や班別発表をするといった形で授業を進める予定。しかし対面授業の実施が大きく制限される状況等があれば、授業の進め方に変更を強いられる可能性がある。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]：大学教育における「演習」の意義
演習とは何か、その「基礎」とは何か、なぜ特別に重要なのか等の説明。本演習の約束事や、評価方法等も説明する。
2[対面/face to face]：ゼミ生仲間と顔見知りになる。実験される側として研究の実例に触れる
ゼミ生の自己紹介。メディアリテラシーに関わる簡素な実験の被験者になって、自分たちが示した反応を、自分たちで分析してみる、経験学習の開始。
3[オンライン/online]：自分たちの反応を研究者視点で考察する
第二回で行った実験で得られたデータを使い、班別に発見・仮説構築をする。
4[対面/face to face]：自分はなぜそう反応したのか、探究を経験する
仮説と、その検証に必要となる調査・追加実験について、班別に発表。
5[オンライン/online]：学問的探究でできること、できないことの解説。
「価値自由」原則の説明。
6[対面/face to face]：「事実に基づいた議論」の意義解説。
常識に反する研究を提示し、「事実に基づいた議論」、対話的思考の必要性を考える。同時に「レジュメ」作成のガイダンス。
7[オンライン/online]：難解な文章を読解してみる。
「難解」な文章を読み解き、レジュメ作成する練習。
8[対面/face to face]：自分の関心を特定する。
幾つかの問題カテゴリー・ジャンル別に作られた班に分かれ、問題設定・仮説構築・検証方法の検討を行う
9[オンライン/online]：研究のヴィジョンを仮設し、発表する。
第八回で設定した班毎に、研究ヴィジョン発表。
10[対面/face to face]：各自の関心特定を進める（第１班）
第１班が、各自の関心に従って「謎」を見つけ、「答え」を作り、発表する。発表者以外は「異論・反論」を述べる。
11[オンライン/online]：各自の関心特定を進める（第２班）
同上。
12[対面/face to face]：仮設の検証をしてみる
各自が立てた仮説を検証できそうな調査・実験を考案し、ゼミレベルで実行する課題設定。
13[オンライン/online]：検証結果発表
検証結果の発表と、質疑応答。
14[対面/face to face]：レポート提出と発表
前期暫定レポート提出と発表。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
逐次指定する以外の事前読書は、特に求めない。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
「教科書」は用いない（必要資料は教員がプリントないし学習支援システム内にアップロードし、配布する）。
参考書References
授業内では、数冊の文献を活用するが、部分的な利用であり、共通の参考書指定はしない。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末に提出する、「研究構想レポート」（問題設定・仮説暫定レポート）の評価比重60％、その他の小レポート等の比重が20％、平常点20％。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「演習」という授業の「特別さ」「重さ」を解っていない学生が増えた気がする。これをどうやったら伝えられるのか、模索中。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
大学からのメール連絡や、学習支援システムにアクセスできる機器が必要。状況によっては、オンライン授業を強いられる可能性もあり、その場合には、Zoomミーティングに参加できるように、ウェブカメラ・マイクを有する端末（スマホ、できればPC）が、学生側にも必要となる。
その他の重要事項Others
「言われた事をやる」だけで満足せず、「自分のために自分で動く」態度を身につける場として、大学と基礎演習を役立ててほしい。春・秋学期合わせての履修推奨。