イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN520F2(経営学 / Management 500)コンテンツビジネス論Multi-use Content Business Strategy
岩崎 達也Tatsuya IWASAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | W0202 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 夏期集中/Intensive(Summer) |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3,月4/Mon.4,水3/Wed.3,水4/Wed.4,金3/Fri.3,金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 経営管理修士科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
専門科目 経営管理修士科目 |
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Outline (in English)
In the current business environment where digital transformation is advancing, the way of developing the content business is also changing drastically. Consumers, who are the recipients of media, receive content on various devices, create it, and send it out, functioning as a single medium. The big hit of "Kimetsu no Yaiba" is also largely due to the background of this era and the good use of media. In the era of content consumption with consumer participation, we will give lectures on what kind of communication strategy and marketing strategy should be taken, how to grasp the era, marketing theory, media and content every time. Furthermore, by explaining the current state of diversifying content businesses such as animation, movies, sports, and TV, and teaching academic theory and practical methods, we will use it as knowledge that can be used. In addition, lectures will be given on regional attraction and regional branding through content tourism such as pilgrimage to anime sacred sites.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
DX化が進む現在のビジネス環境下では、コンテンツビジネスの展開のあり方も大きく変わってきている。メディアの受け手である生活者は、コンテンツをさまざまなディバイスで受け取り、さらに創作して発信するなど一つのメディアとして機能している。『鬼滅の刃』の大ヒットも、この時代背景とメディア活用のうまさによるところも大きい。生活者参加のコンテンツ消費の時代には、どのようなコミュニケーション戦略、マーケティング戦略をとればよいのか、時代の捉え方やマーケティング理論、さらにメディアとコンテンツについて、毎回テーマを決め講義を行う。さらに、アニメ、映画、スポーツ、TVなどの多様化するコンテンツビジネスの現状を説明し、学術的な理論と実務的な手法を教授することで、使える知識としていく。また、アニメ聖地巡礼などのコンテンツ・ツーリズムによる地域誘客や地域ブランディングについても講義する。
到達目標Goal
メディアの思想やメディアの受け手である生活者、そしてコンテンツビジネスの現状を把握する。コンテンツマーケティングや基本的なブランド論についても理解し、プロモーション施策である広告、PR、SPなどの考え方を学ぶことにより、コミュニケーションデザインができるところまでを到達目標とする。また、イノベーションを起こすためには、ものの発想の仕方、新たなとらえ方が重要になるが、新たな発想を生むための考え方なども授業の中で身につける。
また、ドラマやアニメ、映画などコンテンツを通じた地域振興やコンテンツツーリズムについても現状を把握し、その施策やノウハウを理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義全体を通して、第1部から第3部まで、以下のような流れになる。
第1部:「メディアを理解する」新たなものを生みだす発想(1・2回)、メディアの思想とメディアの変遷(3・4回)、コンテンツビジネスの実際について外部講師による講義(5・6回)、第2部:「マーケティング理論と実際を学ぶ」マーケティング1.0から5.0、コンテンツ・マーケティングと物語論(7・8回)、マーケティング・コミュニケーション(9・10回)、スポーツマーケティング(11・12回)、第3部:「地域とコンテンツ」コンテンツによる地域誘客と地域ブランディング(13・14回)
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:・ガイダンス(授業の進め方)
・自己紹介
授業への臨み方。授業の進め方。採点方法。
2[対面/face to face]:・企画立案手法、発想の仕方。
イノベーションの基本は、ものをどうオリジナリティをもって発想するかということ。切り口発見の方法を学ぶ。
3[対面/face to face]:メディアとは。その歴史と思想
マスメディアの成り立ちと基本となるメディアの思想を学ぶ。ベンヤミン、マクルーハン、ブーアスティンなどを理解する。
4[対面/face to face]:メディアの現状把握(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、映画、ソーシャルメディア、OOH)
個々のメディア特性や問題点を見ていくことで、コミュニケーションデザインに活かす。
5[対面/face to face]:メディア・コンテンツ産業の実務で活躍する人の講義・前半(予定)
メディアとコンテンツの実際をより具体的に感じ、身に着けてもらう。
6[対面/face to face]:メディア・コンテンツ産業の実務で活躍する人の講義・後半(予定)
メディアとコンテンツの実際をより具体的に感じ、身に着けてもらう。
7[対面/face to face]:マーケティング1.0から5.0まで。理論と変遷
時代とともに、マーケティング理論も変化してきたが、コトラーのマーケティング理論の概要を1.0から5.0までを理解する。
8[対面/face to face]:コンテンツ・マーケティング
コンテンツの解釈と生成を学ぶ。また、コンテンツにおけるメディアミックスなど、マネジメント手法を学ぶ。
9[対面/face to face]:広告概論(時代と広告の変容)
広告の考え方。実際の広告事例をあげて仕組みを説明する。
10[対面/face to face]:マーケティング・コミュニケーション(広告、SP、PR、OOH)
新しい広告の傾向から刺さるマーケティング・コミュニケーションを学ぶ。
また、アーカー、ケラーなどのブランド論の基礎を学ぶ
11[対面/face to face]:スポーツのスポンサード
メディアにおけるスポーツイベントのとらえ方。スポーツコンテンツの現状とマネジメントを学ぶ。
12[対面/face to face]:オリンピックとFIFAワールドカップ
オリンピックとFIFAワールドカップの変遷をビジネスの視点で捉え、スポーツビジネスを理解する。
13[対面/face to face]:地域ブランドの概念とブランドストーリーのつくり方
地域も資源の伝達だけではその魅力は伝わらない。物語の作り方を学び、地域のブランド力を上げる方法を身につける。
14[対面/face to face]:コンテンツツーリズム
ドラマ、アニメ、映画の舞台へのツーリズムが盛んである。コンテンツによる地域誘客の現状を学ぶ。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
最近のSNSを中心とするメディアや情報伝播の特徴について自ら分析しておいてください。地域誘客やコンテンツツーリズム(アニメ聖地巡礼やドラマツーリズムなど)についても意識して、各地域の施策など事前の情報を得ておいてください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは、使用しない。講義内容によって、その都度関連書籍を提示する。
参考書References
岩崎達也『実践メディア・コンテンツ論入門』慶応義塾大学出版会
岩崎達也・小川孔輔編著『メディアの循環 伝えるメカニズム』(生産性出版)
岩崎達也・高田朝子『本気で地域を変える-地域づくり3.0の発想とマネジメント』(晃洋書房)
岩崎達也『日本テレビの1秒戦略』(小学館新書)
成績評価の方法と基準Grading criteria
最終レポート(50%)、出席とクラスでの議論(50%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
座学を中心とした講義であるが、毎回の講義テーマにおけるディスカッションをしたい。学生たちも、社会人としてそれぞれの道のプロである。特に、デジタルメディア関しては、多くの知見をもつ受講者もおり、それが講義をより豊穣なものとする。活発な意見交換によって、授業を双方向の議論の場としたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
メディアおよびコンテンツの状況は、社会の変化とともに日々変化しており、最新の情報を加味していくため、内容を変更する可能性がある。また、講義のテーマが授業の流れによって前後、追加、省略する場合がある。
・外部講師による、メディアおよびコンテンツマネジメントの講義を予定している。