イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN500F2(経営学 / Management 500)人的資源管理論ⅡHuman Resource Management 2
藤村 博之Hiroyuki FUJIMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | W0012 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1,土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 基礎科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 基礎科目 |
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Outline (in English)
In this lecture, students are required to think how to develop innovative persons, and what kind of conditions management must prepare for them to make innovation. The topics of the lecture are as follows; contingent workers, ageing problems, female labor force, foreign workers, fringe benefit, globalization, etc.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義では、イノベーションを担う人材がどのように育成されるのか、また育成された人材が組織の中で活躍するにはどのような条件を整える必要があるのかを学ぶ。企業調査に基づいて得られた知見を題材として使うとともに、学生自身の経験も報告してもらいながら、ディスカッションを通して理解を深めていく。
到達目標Goal
イノベーションを担うのは、その組織に所属する人材である。コンサルタント等の外の力を借りることは可能だが、組織の中で中心となって動く人材がいなければイノベーションは遂行できない。企業が必要な人材をどういう基準で採用し、育成し、配置するか、従業員に対する賃金や評価制度はどうあるべきかなど、ヒトの問題を幅広く勉強する。
日本企業のヒトに関する問題や課題について、一定の考え方ができるようになることを到達目標とする。目先の状況に左右されることなく、問題の本質をつかむ能力を養う。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
2コマ単位で進める。まず教員が講義し、各回のテーマの概要をつかんだ上で、グループディスカッションを行う。毎回必読文献を用意し、それを読んだ上での出席を前提とする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:非典型労働者:正社員は本当に必要か?(1)
企業が正社員を雇用する理由。正社員に求められているのは、予期しない事態への対処。予期できないことは目標に書けない。
1[対面/face to face]:非典型労働者:正社員は本当に必要か?(2)
有期雇用から正社員になる道が多くの企業で用意されているが、使われていない。なぜか?
2[対面/face to face]:高齢者雇用:65歳現役社会実現の方法(1)
世界の最先端を行く日本の高齢者雇用。ヨーロッパをはじめとしてアジアの国々も高齢化している。日本は、世界の最先端を走っている。
2[対面/face to face]:高齢者雇用:65歳現役社会実現の方法(2)
高齢者雇用を解決するには現場からの発想を大切にすることが重要である。現場に行けば、しなければならないのに手がつけられていない業務がたくさんある。
3[対面/face to face]:女性労働:ワークライフバランス(1)
ダイバシティ・マネジメントの重要性が言われるが、ダイバーシティはとてもめんどうであることが多くの人はわかっていない。
3[対面/face to face]:女性労働:ワークライフバランス(2)
女性労働は男性の問題。男性の働き方が変わらなければ何も変わらない。
4[対面/face to face]:外国人労働者:労働力人口の減少を補う勢力になるのか
高度外国人材を積極的に活用するには企業はどのような仕組みを入れる必要があるのか。
4[対面/face to face]:外国人労働者:労働力人口の減少を補う留学生の就職
高度外国人材として留学生が考えられるが、彼らは日本に企業に就職できていない。なぜ日本企業は留学生を採用しないのか。
5[対面/face to face]:福利厚生とメンタルヘルス(1)
企業が法定外福利費を負担するのはなぜか?福利厚生を企業の魅力を高めるために使うには?
5[対面/face to face]:福利厚生とメンタルヘルス(2)
メンタル不全を起こさないためにメンタルヘルスのメカニズムを知る
6[対面/face to face]:労使関係:日本企業の労使コミュニケーションの特徴(1)
労働組合がなくても労使関係はある。労働者と使用者の間のコミュニケーションはどうあるべきか。
6[対面/face to face]:労使関係:日本企業の労使コミュニケーションの特徴(2)
日本の労働組合の実態。組織率は17%に下がってきたが、労働組合は社会の中で様々な役割を果たしている。
7[対面/face to face]:グローバル経営人材の育成(1)
グローバル人材とはどのような人材か?
7[対面/face to face]:グローバル経営人材の育成(2)
グローバル人材を育てるにはどうすればいいか?
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、課題文献を提示しますので、それを熟読し、自分自身の考えをA4版1~2ページ程度にまとめてきて下さい。読むだけではなく、書くことによって理解を深めるねらいがあります。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に定めません。
参考書References
佐藤・藤村・八代『新しい人事労務管理[第6版]』有斐閣、2019年
講義の中で適宜指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
次の2つの要素を合計して評価します。
①毎回の出席と講義時間中の議論への関与(40%)
②毎回提出するレポートの質(20%)
③自分でテーマ設定したレポートの作成(40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
必読文献の量と題材を工夫します。
その他の重要事項Others
人的資源管理論Ⅰと併せて受講することを薦めます。
オフィスアワー:講義終了後に相談を受け付けます。
担当教員の専門分野と最近の主要業績
<専門領域>人材育成論、労使関係論
<研究テーマ>産学連携による若年層の育成、管理職の育成、高齢者雇用、労働組合の役割再構築
<主要研究業績>
①『新しい人事労務管理[第5版]』(佐藤、八代と共著)2015年10月、有斐閣
②「『福岡県70歳現役応援センター』の設立にかかわって」『エルダー』2019年9月号
③「優秀な人材は内部養成している企業に集まる『産業訓練』2019年1月号
④「大学教育と就職活動の関係を考える」『人事実務』2018年12月号、
⑤「企業の競争力を高める外国人材の活用を」『商工ジャーナル』2018年12月号
⑥「考える集団の醸成が競争力を高める」『中央労働時報』2018年9月、pp.14-18.
⑦「高度外国人材は企業の競争力を高める」『東京社会保険労務士会会報』2016年7月
⑧“The challenge of keeping Japanese older people economically active” Australian Journal of Social Issues, Vol. 51 No. 2, 2016, pp.167-185.
⑨「グローバル化と日本企業の課題~広い視野を持った経営者をどう育てるか~」『Work & Life 世界の労働』(日本ILO協議会)2015年3月、pp.2-10.
⑩「70歳現役をめざして」『エルダー』2015年1月号、pp.7-11。