通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
GEO300TE(地理学 / Geography 300)地理情報システム(GIS)(2)(秋期スクーリング)Geographical Information(2)
沼尻 治樹Haruki NUMAJIRI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | 26002 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | |
科目種別Class Type | |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 秋期 |
期間Period | 秋期 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講手続き等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
The purpose of this lesson is to understand the geographic information
system and learn the spatial analysis method. We learn the structure and analysis method of geographic information data from lecture and practical training. Before/after each class meeting, students will be
expected to spend two hours to understand the course content. Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end report: 40%, in class contribution: 60%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
地理情報システムの発達とともに,専門的な商圏分析や立地分析,災害情報管理や自然環境分析などで地理情報の高度利用が行われてきただけでなく,地理情報の「見える化」がWebGISなどを通じて日常生活に普及してきた。そこで本授業では,講義と実習,課題を行いながら基本的な地理情報の種類・構造,分析の理解を深めることを目標とする。
到達目標Goal
地理情報システムの基礎を学び,地理学的課題のみならず社会的課題に対して有効なツールとして地理情報システムを活用できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業では,地理情報システムに初めて触れる受講生に合わせ,まず地理情報システムの構造や考え方,地理情報(デジタルデータ)の説明を行った上で実習を進める。さらに習得した技術を用いたレポートの作成を行う。無料のアプリケーションソフトウェア,データを使用して授業を進める。
受講者からの質問やコメントの重要なものについては,授業内で取り上げ,受講者全体にフィードバックする。
オンライン実習となった場合,各自で実習環境を構築する必要がある。実習用に用意した各自のパソコンに,GISアプリケーションを自身でインストールする。実習は,Windows環境を想定して行う。GISの実習であるので基本的なWindowsの操作についてはフォローしない。また,MAC,Linux 環境での受講も認めるがトラブル時に十分なフォローができるか保証できない。Windowsは32 ビット,64 ビットを問わないが,パソコンのスペックによってはデータ処理に時間がかかってしまう可能性もある。オンラインによる実習では,LMSを用いた資料の配付・課題の提出を実施する。また実習内容などについては,リアルタイム配信(Zoom)にて解説と質疑応答を行う。
実習回ごとに,課題を提出し出席確認とする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:地理情報システムとは何か
地理情報システムアプリケーションに触れる
地理情報システムについて構造やデータについて説明する
第2回[対面/face to face]:地理情報データのマッピング
地理情報システムアプリケーションでデータを表示しレイアウトを変更する
第3回[対面/face to face]:地理情報データと統計データ
統計データが入力されたベクタ型地理情報データを扱う
第4回[対面/face to face]:地理情報データの統計演算(1)
ベクタ型地理情報データに統計データを新規追加する
第5回[対面/face to face]:地理情報データの統計演算(2)
ベクタ型地理情報データに入力された統計データの変換・演算を行う
第6回[対面/face to face]:地理情報データの統計演算(3)
属性データの演算とグラフを表示させる
第7回[対面/face to face]:数値標高モデル(DEM)による地形解析
DEMについて解説し簡単な地形解析を行う
第8回[対面/face to face]:WebGISを用いた地物(図形)の作成
地理院地図を使いながらラインデータやポリゴンデータを自作する
第9回[対面/face to face]:座標データを地理情報システムに取り込む
GNSSを用いた位置情報の取得と表示
第10回[対面/face to face]:地理情報解析の実践(1)
ベクタ型地理情報データのCRS変換・ジオメトリの解析と集計
第11回[対面/face to face]:地理情報解析の実践(2)
空間内挿を行い地理情報の推定を行う
第12回[対面/face to face]:地理情報の分析と考察(1)
課題に対して地理情報を選択する
第13回[対面/face to face]:地理情報の分析と考察(2)
地理情報の処理を行う
第14回[対面/face to face]:地理情報の分析と考察(3)
処理した地理情報から考察を行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に配布した資料を用いて事前学習を行い,授業後には復習・自習を行って実習内容の確認または課題を行う。それぞれ2時間を目安とする。
また,この授業では適宜PCを利用する。WindowsによるPCの操作方法は解説しないので,受講生は基本操作が十分出来ることが望ましい。
テキスト(教科書)Textbooks
自作テキストを使用する。
参考書References
「地理情報学入門」(野上道男ほか,東京大学出版会,2001 年)
「国土を測る技術の基礎 ―地理空間情報技術者を目指す人のために―」(高木方隆,(公社)日本測量協会,2018 年)(改訂第2 版)
その他,適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
本授業は実習科目であることから,平常点を重視する。その他,レポートによって成績評価を行う。レポート課題においてテーマに対して適切に地理情報を処理しているか評価する。
成績評価の配分は,平常点が60%,レポートが40%である。
平常点は,実習回ごとに提出する課題によって評価するが,課題の完成度は問わない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
質問しやすい環境作りを心がけている。また地理情報システムの知識と技術を同時に身につけることを目指している。さらに,地理情報システムの社会での最新の動向を紹介し,授業と社会の乖離が起こらないようにしている。
資料はなるべく丁寧に作成するよう心がけているが,受講学生の習熟度を上げるため,シラバス前半は細かに手順を記載するが,後半は実習済みの内容については省略して手順を記載する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面授業では電算室を利用する。またネットワークを用いて資料の配付や課題の提出も行うので,USB メモリなどの外部記録装置を各自用意して欲しい。またオンラインになった場合は,各自で実習用のPCを用意することになる。また資料の配付や提出物の回収はLMSを用いるのでオンラインに対応できるネットワーク環境も必要になる。
その他の重要事項Others
この授業では,講義・実習を通して地理情報システムの理解を深めつつ,コンピュータの扱いとデジタルデータを活用する基礎的な知識を学ぶ。無料のアプリケーション,無料のデジタルデータを使用するので自習も可能である。
Windows の基本操作が十分できることが望ましい。
オフィスアワーは授業の前後に受け付ける。