通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
PHL100TA（哲学 / Philosophy 100）哲学(秋期スクーリング)Philosophy
鵜澤 和彦Kazuhiko UZAWA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | 20002 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | |
| 科目種別Class Type | |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 秋期 |
| 期間Period | 秋期 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講手続き等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
Philosophy is a human intellectual activity that seeks solutions to problems by elucidating their principles. In the autumn schooling, we will take up themes in our daily lives and learn the philosophical way of thinking through discussions. In the lectures, we will discuss discrimination, oppression, and violence. Then forgiveness, tolerance, and humanity as solutions to these problems. And we learn AI and human intelligence, which are pressing issues in modern civilization. These lectures aim at developing the ability to think, discuss and express oneself on these issues.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
哲学は、問題の原理的な解明によって、その解決を探求する人間の知的営みです。秋期スクーリングでは、わたしたちが日々の生活の中で遭遇するテーマを取り上げ、ディスカッションを通じて、哲学の考え方を学んでいきます。学習内容としては、わたしたちの身の回りで起こる差別、抑圧、暴力、また、これらの解決策として赦し、寛容、仁恵、さらに、現代文明の喫緊の課題であるAIと人間の知性を取り上げます。本授業は、これらの問題について自分で考える力、討議する力、表現する能力をつけることをねらいとします。
到達目標Goal
①日常生活で出会う様々な出来事から哲学・倫理学の問題を捉え、原理的に探究する思考法を身につけることができる。
②具体的な事例に即して哲学・倫理学の概念や学説を理解し、それを文章にまとめたり、口頭で発表することができる。
③グループディスカッションと全体発表を通じて、自他の見解の相違を知り、自分の考えをより一層深めることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科：DP5」「日本文学科：DP3」「史学科：DP1, DP3」「地理学科：DP1」「経済学科：DP7」「商業学科：幅広い教養」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本授業は講義形式で行われます。各講義ごとに授業プリントを配布するほか「通教LMS」を通じて、課題の配信と回収ならびに質疑応答を行います。課題や質問のフィードバックは、通教LMSや授業後のオフィス・アワーで実施します。さらに、各テーマの終了時に、グループディスカッションを行います。オンライン授業へ移行した場合はZoomにてリアルタイム配信型の授業を行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：導入：哲学とは何か
シラバスの内容を説明するほか、哲学の課題と方法について説明します。
第2回[対面/face to face]：差別、暴力、赦し：教科書第1章「持続可能性の哲学と津波てんでんこ」
暴力と悪の概念及びその多義性、「津波てんでんこ」とその解釈の多義性、赦しと約束の可能性、について説明します。
第3回[対面/face to face]：差別、暴力、赦し：教科書第1章「持続可能性の哲学と津波てんでんこ」
東日本大震災における大川小学校の悲劇、赦しの課題と倫理、時間概念の変換、語り伝えることの意義と役割について解説します。
第4回[対面/face to face]：グループディスカッションと全体発表
暴力や悪の根源、赦しの可能性について少人数のグループで考えていきます。
第5回[対面/face to face]：共同体と寛容：教科書第2章「境界線上のアリア」
共生と寛容、その限界（パラドクス）、反知性的なものとの対決について考えます。
第6回[対面/face to face]：信頼と仁恵：教科書第4章「生命・医療倫理とゲシュタルトクライス」
人格的転回と医学的人間学、ゲシュタルトクライス、パトス（信頼・仁恵）の概念について説明します。
第7回[対面/face to face]：グループディスカッションと全体発表
寛容と仁恵の可能性について少人数のグループで考えていきます。
第8回[対面/face to face]：AIと人間の知性：教科書第3章「AIにはなにができないか」
人工知能（AI）の概念、その飛躍的発展
第9回[対面/face to face]：AIと人間の知性：教科書第3章「AIにはなにができないか」
AIの二つの道を解説します。
第10回[対面/face to face]：AIと人間の知性：教科書第3章「AIにはなにができないか」
知識及び認識の概念、経験論と合理論
第11回[対面/face to face]：AIと人間の知性：教科書第3章「AIにはなにができないか」
人間に可能なことと不可能なことを説明します。
第12回[対面/face to face]：グループディスカッションと全体発表
AIと人間の関係について少人数のグループで議論します。
第13回[対面/face to face]：授業全体のまとめ
概念整理と質疑応答
第14回[対面/face to face]：筆記試験
概念の説明と論説問題
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習：受講生は、授業前に教科書の該当箇所に目を通し、あらかじめ概要を把握しておいて下さい。また、受講生は、参考書や関連書籍を使って、専門用語の意味等を理解してください（2時間）。復習：受講生は、授業時に配布された資料（講義原稿と参考資料）を読み直してください。また、受講生は、ディスカッションでの他の受講生の意見を参考にしながら、そのテーマに関する自分の考えや理解をノートにまとめてください（2時間）。
テキスト（教科書）Textbooks
牧野英二・小野原雅夫・山本英輔・齋藤元紀（編）『哲学の変換と知の越境－伝統的思考法を問い直すための手引き』（法政大学出版局、2019年、本体価格3,000円+税）ISBN 978-4-588-13026-7
参考書References
①三木清著『哲学入門』、（岩波新書、赤版Ｒ8、1976 年、本体価格780円+税）ISBN 4-00-400008-4 C0210。（青空文庫にも所収）
②リチャード・J.バーンスタイン著/齋藤元紀監訳『暴力 手すりなき思考』（法政大学出版局、2020年、ISBN 978-4-588-01126-9C1310、本体価格4200円＋税）
成績評価の方法と基準Grading criteria
①課題の評価が全体評価の25 ％を占めます。課題プリントの評価については、哲学の概念とその議論を正しく理解しているかどうかを基準とします。
②グループディスカッション及び全体発表への積極的参加は25%。共同討議の評価は、自分と異なる立場の特徴をよく理解できているかどうか、また、それを踏まえたうえで、自分の考えをより深め、説得的に表現することができているかどうかを基準とする。
②筆記試験は全体評価の50%。試験問題は、概念の説明と論説問題からなります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
ディスカッションの時間を十分に取ります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業になった場合、受講生は、パソコンやタブレット、スマホなどのコンピュータなどのほか、マイクやWebcamなどのカメラが必要となります。
その他の重要事項Others
オフィスアワーは、授業後に実施しますので、その時に教員と話したり、質疑応答を行うことができます。なお、授業で配布される資料については、各自プリントアウトしてください。