通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
ECN200TF,ECN300TG（経済学 / Economics 200 , 経済学 / Economics 300）財政学A／Ⅰ(春期スクーリング)Public Finance A／Ⅰ
天利 浩Hiroshi AMARI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | 17001/18001 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | |
| 科目種別Class Type | |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 春期 |
| 期間Period | 春期 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講手続き等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
Economic analysis is used to evaluate the effects government activities have on the resource allocation and the social welfare. Three major roles of the government are resource allocation, income redistribution and stabilization.
Students will be expected to learn what the government should do for the society. They will be able to analyze how the government activities affect the decision making of people and whether they can improve the efficiency of the markets.
Students should spend four hours of study for each class. Students will be quite familiar with basic economic analysis of demand and supply curves and optimizing behaviors of firms and consumers.Keeping abreast of the current state of the public sector is another requirement.
The overall grade will be based on assignments (25%) and the final exam (75%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
政府の活動が資源配分や人々の幸福度に与える影響を評価するため、経済学の手法を学ぶ。多くの経済活動が市場を通して行われ、社会の資源が有効に使われている。しかし公害問題や公共財の市場に関しては、政府が資源配分を是正する必要がある。また、景気悪化の際には、政府は財政政策を実施し、景気を安定化する。さらに政府は累進的な所得税などを通して所得再分配を行う。
基本的な経済モデルを学び、個別の市場に対する政府の介入の効果、政策が個人の選択に与える影響、財政政策が経済全体の生産水準に与える影響などを分析する。学生は、経済モデルを様々な場面に応用することで、政策効果が発現する理由を理解できるようになる。
到達目標Goal
市場における資源配分を是正するため、政府が果たすべき役割を理解し、政府が取るべき対策を提言できる。公共財の市場では、政府が適切な公共財の数量を提供することが難しい事情を説明できる。税制のあるべき姿を学び、現実の税制の問題点を指摘できる。課税が個人の行動に与える影響や、最終的に誰が税を負担するかをグラフで分析できる。減税が景気を刺激する効果の有無は、国民の消費行動や将来の政策に関する予想に依存することを説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「経済学科：DP1, DP3, DP4」「商業学科：経済学」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義を行う。
グラフや簡単な数式を使って、ミクロ経済学やマクロ経済学の経済モデルを学習し、それらのモデルで財政学に関する分析を行う。宿題は採点して返却する。
講義を実施できない期間は、通教ＬＭＳに、講義ノート、音声ファイルを置く。質問がある場合は通教ＬＭＳ上で対応する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：財政学とは、政府の三機能、政府の規模
財政学についての案内、政府の３機能（資源配分、所得再分配、景気安定化）
第2回[対面/face to face]：日本の財政制度 政府部門、一般会計予算
一般政府の定義、政府の諸活動
第3回[対面/face to face]：市場の機能
生産者余剰、消費者余剰、社会的余剰 部分均衡分析による余剰分析
第4回[対面/face to face]：公共財（公共財の性質、最適供給）
排除不可能性、非競合性、ただ乗り問題、公共財の最適供給
第5回[対面/face to face]：外部性
ピグー税、コースの定理
第6回[対面/face to face]：自然独占
独占企業の行動、自然独占企業の規制
第7回[対面/face to face]：租税の基礎理論（租税の分類、租税原則、租税の帰着）
租税三原則、直接税と間接税
第8回[対面/face to face]：個別物品税の効果
個別物品税がもたらす非効率性、価格弾力性
第9回[対面/face to face]：最適消費
無差別曲線と予算制約、所得効果と代替効果
第10回[対面/face to face]：労働所得税の仕組み、労働所得税の効果
各種控除、無差別曲線を使った労働所得税の分析
第11回[対面/face to face]：利子所得税の効果
貯蓄行動、課税がもたらす資源配分上の歪み（超過負担）
第12回[対面/face to face]：財政政策の効果１
ケインズ型消費関数、乗数理論
第13回[対面/face to face]：財政政策の効果２
IS-LM分析
第14回[対面/face to face]：公債の負担
税と公債の等価
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
財政学あるいは公共経済学の標準的な内容を講義するので、教科書で予習する。その後、講義で経済分析を学ぶと、経済分析を理解できるようになるはずなので、確かに経済分析の部分まで理解できているか確認する。復習では、経済モデルのグラフを自分でノートなどに描き、自分自身に説明するようにする。
学生の自習は、準備時間2時間、復習時間2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
『財政学１５講』麻生良文、小黒一正、鈴木将覚著、新世社、2018年 2350円＋税ISBN978-4-88384-269-8
https://www.hosei.ac.jp/library/shien/syllabus.html
参考書References
『図説日本の財政』 各年度 財経詳報社
成績評価の方法と基準Grading criteria
提出課題25％、期末試験75％。（オンライン授業になった場合も同じ。）
政策の効果をグラフで表し、文章で説明できることが重要。限界費用と限界便益を比較することにより、個人にとって最適な数量や、社会的にとって最適な取引量を分析できる。
財政学および経済学の基本的な概念を正確に理解する。日本の財政や税制の現状をそれらの概念を使いながら説明できる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講や予復習がしやすいように心がけます。