通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
LIT200TC（文学 / Literature 200）文学概論(春期スクーリング)Introduction to Literature
山田 稔Minoru YAMADA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | 14009 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | |
| 科目種別Class Type | |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 春期 |
| 期間Period | 春期 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講手続き等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
Course Outline: I will consider the origins of modern Japanese literature based on the appreciation of specific works. I will also consider what “learning literature” means.
Learning Objectives: The primary goal of this course is to deepen the students' understanding of “Modern Japanese Literature”, as well as of literary appreciation and of literary research.
Learning Activities Outside of the Classroom: Read the works covered in the lecture in advance.
Grading Criteria/Policy: Evaluation is made comprehensively based on the submission of short assignments in class (20%), an essay test (70%), and the degree of participation in the class (10%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講座では「日本近代文学」の成り立ちについて、具体的な作品鑑賞をもとに考えていきます。それを柱としながら、「文学を学ぶ」とはどういうことか、また、文学研究の方法といったことも考えていきます。つまり「日本近代文学」についての認識を深めるとともに、文学鑑賞、文学研究についての認識も深めていきたいと思います。その過程で多くの多様な作品に触れてほしいと思います。
その中で、近代文学の成立についての認識を深めていく。
特に春学期は、近代文学の成立と「可能性としての大正文学」の特質について、考えていきたい。
到達目標Goal
日本近代における「文学」の成立とその特質を、多方面から理解し、その理解を深めること。
また、その上に立って、文学研究の方法などについての認識を深めることを目標とする。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
「日本近代文学」とは何かを、文学史を意識して、言語についてなど、多方面からのアプローチを試み、学問として、その特質や研究方法などを意識しながら学んでいく。また実際に文学作品を取り上げながら、近代文学の成立過程から現代にいたる流れとその特質について理解を深める。その上で文学表現の可能性についても認識を深めていく。基本は講義形式であるが、出席者との対話も取り入れながら進めていくので、取り上げる作品を事前に読んで授業に参加してほしい。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：講義概要―「文学」とは何か
今年度の講義概要と日本近代文学の成立要件について考える
受講希望者は必ず出席してください。
第2回[対面/face to face]：「小説」とは何か
文学と社会と―三島由紀夫「小説とは何か」村上春樹「壁と卵」と現代の作家たち
第3回[対面/face to face]：日本の言葉とはどういう言語か
和文の成立（紀貫之を中心として）から近代日本語の成立と国語という問題（二葉亭四迷など）を概説的に
第4回[対面/face to face]：文学研究とは何か
鑑賞から研究へ―小田切秀雄と法政大学（『文学概論を中心に』）
第5回[対面/face to face]：研究の方法について
作品論から作家論へ、そして文学史へ（三好行雄）
テクスト論とそれ以降
第6回[対面/face to face]：「近代文学」の成立過程第１回ー近代文学の始まり
日本近代に於ける文学の概念と小説の成立（坪内逍遙「小説神髄」、二葉亭四迷「浮雲」）
第7回[対面/face to face]：同２回ー近代詩と批評性
『新体詩抄』と北村透谷
第8回[対面/face to face]：同３回ー内面描写と文体
二葉亭四迷『浮雲』第一篇から三篇へ
第9回[対面/face to face]：同４回ー内面描写と文体２
鴎外『舞姫』と漱石『吾輩は猫である』など
第10回[対面/face to face]：可能性としての大正文学１ー自然主義と告白
島崎藤村『破戒』自然主義と田山花袋『蒲団』の告白と柳田国男について
第11回[対面/face to face]：同２―近代小説の完成と敗北
近代小説の完成者としての芥川龍之介―『羅生門』『奉教人の死』『歯車』などと芥川の死について
第12回[対面/face to face]：同３―文学と祈り
宮沢賢治の文学的営為について―『春と修羅』と『銀河鉄道の夜』
第13回[対面/face to face]：同４―プロレタリア文学について
プロレタリア文学理論と中野重治
第14回[対面/face to face]：前期まとめ
前期を総括して
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義で取り上げる作品は事前に読んでおくこと。
テキスト（教科書）Textbooks
上記に挙げた作品
どの作品も文庫などに入っている。とくに本の指定はしない。
参考書References
中村光夫『日本の近代小説』（岩波新書）
磯田光一『鹿鳴館の系譜』（講談社文芸文庫）
柄谷行人『日本近代文学の起源』（講談社文芸文庫）
小田切秀雄『文学概論』（勁草書房、または小田切秀雄全集 勉誠出版）
三好行雄『三好行雄著作集』（筑摩書房）
成績評価の方法と基準Grading criteria
数回に１回の授業内の小課題提出（２０％）と講義で取り上げたテーマ作品についての論述テスト（７０％）を実施します。また、授業への参加度（１０％）などを総合的に判断して評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新たに担当するので特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
作品は変更する場合がある。その場合は事前に連絡する。