通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
ECN200TF(経済学 / Economics 200)マクロ経済学B/マクロ経済学Ⅱ(後期メディア)Macroeconomics II/Macroeconomics B
奥山 利幸
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | 65013 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 奥山 利幸 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 後期メディア |
期間Period | 後期 |
定員Capacity | - |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
Study intermediate macroeconomics.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現代経済学には,「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」の2つの基礎理論群があります。その内の「マクロ経済学」は,一国全体での所得や消費といった集計量を対象に,景気循環,景気変動,経済成長などの仕組み,また,それらに対する経済政策の影響を探求します。「マクロ経済学A/I」では1960年代までのマクロ経済学を中心に入門から初中級レベルで学びましたが,本講「マクロ経済学II/B」では日本経済のデフレや膨大な財政赤字の現状を踏まえ,ケインジアンの理論における物価変動,インフレ/デフレ現象のとらえ方とその問題点,さらには1980年代以降のマクロ経済学の発展を見て行きます。
到達目標Goal
・専門用語の理解:定義を述べられるか否か,具体的な例,数値などを示せるか
・理論の理解:図説が可能か,式で示せるか
・上記の応用力:現実に起こっている例に適用したときに何が言えるのか(インプリケーション),どういったことが今後,発生すると言えるのか(予測),理論はどの程度の説明力があるのか,その限界は何か(発展,新たな研究課題の発掘)
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:,DP3,DP5」「日本文学科:DP1,DP2」「史学科:DP1」「地理学科:DP1,DP2,DP3」「経済学科:DP1,DP3,DP4,DP5」「商業学科:経済学,自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
ケインジアンの理論が,どのようにインフレ/デフレを説明しようとしたのかを見たのちに,時間の概念を明示的に導入した分析を見て行きます。そうした中で,1980年代以降のマクロ経済学を取り扱う予定です。
初回から最後の講義まで,すべて,講義形式の授業です。毎回の授業において,その授業にて明らかにする問題意識を提示します。学習する専門用語や概念をキーワードとして示しますので,一つ一つ,理解するように努めてください。そして,その回の授業の問題意識に対し,どのような答えを得たのか,最後に考えてみましょう。
中間課題に対しては、①採点もしくは個別評価・添削、②全体講評、③模範解答や優秀リポート等の掲示、のうちいずれかを実施します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:「マクロ経済学B/II」のトピックスと問題意識
「マクロ経済学A/I」で学んだことと,日本経済のマクロ的現象を確認し,「マクロ経済学B/II」のトピックスと概観します。
第2回[オンライン/online]:AD・AS分析(1)AD曲線
IS・LM分析から物価水準と均衡GDP水準の関係を見ます。
第3回[オンライン/online]:AD・AS分析(2)労働市場
IS・LM分析では分析対象としていなかった労働市場を分析します。
第4回[オンライン/online]:AD・AS分析(3)AS曲線
第03講で学んだ労働市場の分析をベースに,生産者・生産要素側から見た物価水準とGDP水準の関係を見ます。
第5回[オンライン/online]:AD・AS分析(4)「古典派」の命題群
ケインジアンの理論をベースに物価水準とGDP水準の決定の理論を構築します。そのような理論であっても,古典派の各種命題が成り立つ条件を確認します。
第6回[オンライン/online]:AD・AS分析(5)「ケインジアン」の仮定と命題群
第05講で確認した古典派の命題群が成り立つ条件を満たさないときの分析を行います。
第7回[オンライン/online]:フィリップス曲線(1)
第06講までの分析は,時間の概念を明示的に扱わないIS・LM分析をベースにしています。本講以降は,時間軸を明示的に扱う分析に移ります。その最初としてフィリップス曲線を扱います。
第8回[オンライン/online]:フィリップス曲線(2)
時間の概念を明示的に考えると,どうしても,将来の出来事を予想しなければなりません。期待形成の仮説と政策の実施の仕方の関係を見ます。
第9回[オンライン/online]:ニュー・クラシカル(1)消費(1)
1980年代以降の「古典派」である「ニュークラシカル」の消費理論を見ます。消費の「ライフサイクル仮説」や「恒常所得仮説」は,「ニュークラシカル」の消費理論の特殊理論であることを見ます。
第10回[オンライン/online]:ニュー・クラシカル(2)消費(2)
「ニュークラシカル」の消費理論は,ケインズ型消費関数とは,まったく異なる振る舞いをし,その結果,財政政策の効果はケインジアンの理論とは異なる結論を導き出すことを見ます。
第11回[オンライン/online]:ニュー・クラシカル(3)実物景気循環理論
ノーベル経済学賞の対象となった「ニュークラシカル」の景気循環理論を概観します。
第12回[オンライン/online]:ニュー・クラシカル(4)財政・金融政策の効果
「ニュークラシカル」における財政・金融政策の効果を見ます。「古典派」の命題群が成り立つことが理解できます。
第13回[オンライン/online]:内生的成長理論
ケインジアンでもニュー・クラシカルでもとらえられない経済成長の問題を扱います。
第14回[オンライン/online]:ニュー・ケインジアン(1)80年代以降のケインジアン
日本経済のデフレ現象や財政赤字の解決方法を見出せないIS・LM分析への反省にたった新しいケインジアンの分析を見ます。
第15回[オンライン/online]:ニュー・ケインジアン(2)「新しい新古典派総合」
21世紀に入ろうとする頃,「ニュークラシカル」の分析にケインジアン的要素を取り入れようとする「新しい新古典派総合」の動きが始まります。その理論構成,そして,展望・限界を見ます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
復習問題(Web)を行い,理解度を確認してください。経済学の理論は,積み上げになっていますので,過去に学んだことを確実に消化することが,次の講義の最大の準備学習になります。学んだ専門用語,理論に対し,曖昧さを無くすように復習しましょう。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
指定の教科書は,ありません。
参考書References
[注意]以下は,講義内容が理解できない場合に参考にすると良い図書(あいうえお順)
エーベル/ベルナンケ『マクロ経済学』CAP
ゴードン『マクロエコノミックス』多賀出版
ブランシャール『マクロ経済学』東洋経済
ホール/テイラー『マクロ経済学』多賀出版
マンキュー『マクロ経済学』東洋経済
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間リポート30%,試験70%,但し,中間リポートの提出は必須:専門用語・理論の理解80%,応用力20%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし