通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning)
ECN300TF(経済学 / Economics 300)国際金融論ⅡInternational Finance II
教科担当責任者 / Instructor in charge of class:横内 正雄Masao YOKOUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当者Instructor name | 横内 正雄 |
科目種別Class Type | 通信学習(リポート・試験) |
履修学年Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 経済学部 経済学科 専門教育科目 |
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Outline (in English)
The purpose of this lecture is to understand the actual events related to international finance based on the basic concepts and theories acquired in International Finance I. First, we follow the history of international finance and learn about the transition of the international monetary system. Next, we consider issues such as financial crises, currency crises, and currency integration etc.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
【学習の到達目標】Goal
国際金融論Ⅱは、国際金融論Ⅰで修得した基礎的な概念と理論を前提として、現実の国際金融に関わる現象を解読していくことを課題とする。まず、国際金融の歴史をたどり、国際通貨体制や国際通貨がいかに変遷してきたのかを学ぶ。次に、国際金融の場面で現実に生じつつある金融危機、通貨危機、通貨統合などの問題を考察する。こうした作業を通じて現在進行している金融グローバル化現象の本質と意味を理解することを目標とする。
【この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)】Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際金融論Ⅱは、国際金融論Ⅰで修得した基礎的な概念と理論を前提として、現実の国際金融に関わる現象を解読していくことを課題とする。まず、国際金融の歴史をたどり、国際通貨体制や国際通貨がいかに変遷してきたのかを学ぶ。次に、国際金融の場面で現実に生じつつある金融危機、通貨危機、通貨統合などの問題を考察する。こうした作業を通じて現在進行している金融グローバル化現象の本質と意味を理解することを目標とする。
【授業で使用する言語】Default language used in class
日本語 / Japanese
【科目の概要】Method(s)
国際金融論が扱う国際通貨体制や通貨金融危機の問題は、日々のニュースで頻繁に伝えられ、議論されている。そして、その意味するところを知ることなしには今日のグローバル化した社会を理解することは出来ないと言ってよいほどである。しかし、国際金融現象は年々複雑化してきている。国際金融論Ⅱでは、現代の国際金融の問題を考えるにあたって、その歴史から掘り起こし、大きな流れの中で国際金融の問題がいかに変遷してきたのかを捉えることによって、現実の問題を深く理解しようとするものである。具体的には、第一次大戦前の国際金本位制、第二次大戦後のブレトンウッズ体制、EU通貨統合、円の国際化、通貨金融危機、グローバルインバランスなどの問題を扱う。テキストでは、主に第8章以降がこの分野に相当する。ただし、テキストはあくまで入門レベルのものであるので、設題に対する解答などより深く国際金融を理解するためには参考文献を利用した学習が不可欠となる。また、日々の国際金融に関するニュースとその解説に関心を持つことも、最新の国際金融の問題を理解する上で欠かせないものである。
【成績評価基準】Grading criteria
最終成績は単位修得試験により評価する。(ただし、リポート学習もしっかりと行うこと。)
【テキスト名および詳細】Textbooks
指定市販本『新・国際金融のしくみ』(有斐閣アルマ)西村陽造・佐久間浩司著、有斐閣、2020年、¥2,300+税
※『国際金融のしくみ』第4版(有斐閣アルマ)、有斐閣、秦 忠夫・本田敬吉・西村陽造著、2012年も使用可
【学習指導、注意点等】Work to be done outside of class (preparation, etc.)
通信学習のリポートに添削・講評でフィードバックする。 国際金融論Ⅱは国際金融論Ⅰにおける基礎的な理論が修得できていることが必要となる。また、マクロ経済的な知識や国際経済に関する知識も同様に必要とされる。そのため、国際金融の歴史や制度に関する知識の習得に専念するのではなく、幅広く国際金融の現象を考えることが肝要である。また、他の社会科学と同様に国際金融論でも論理的な思考が不可欠である。経済現象には理論によって説明される論理必然的な因果関係が存在すると言ってもよい。例えば、金利の上昇がなぜ円高をもたらすのかと考えるとき、その背後における理論から導き出される論理的な帰結を考える必要がある。このような理論的な連鎖の関係を理解することが重要であり、学習する上で常に論理的に考えることが求められる。