デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
ADE500N2（建築学 / Architecture and building engineering 500）都市形成史特論Theory of Urban Formation
伊藤 裕久Hirohisa ITO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | U1112 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
| 曜日・時限Day/Period | 月3/Man.3,月4/Man.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリーCategory |
修士課程 建築学専攻 専門科目 |
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Outline (in English)
Course outline:The purpose of this course is to recognize the historical characteristics of traditional Japanese cities and architecture, learning about their preservation and utilization within historical urban context.
Learning Objectives:The end of this course, students are expected to acquire the ability to understand the historical characteristics of Japanese urban space, which is the most important premise in urban planning and urban design of Japan.
Learning activities outside of classroom:The standard preparatory study and review time for this class is 2 hours each.
Grading Criteria/Policy:Term end report 50％,in class contribution 50％.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義はZoomを利用したオンライン形式とするのでHoppiのお知らせをよく確認すること。
都市は、一般に一時期に建設されたものではなく、幾つかの時代の部分的な都市改造の積み重ねによって成り立っている。こうした歴史的な都市空間の積層性を読み解きながら、とくに日本における都市・建築空間の歴史的特質を理解することを目標としたい。さらに、こうした都市の歴史的コンテクストや場所性を前提とした都市・建築空間の保存活用についても学ぶ。
到達目標Goal
都市計画や都市設計において最も重要な前提となる、日本の都市空間のもつ歴史的特質を理解し、都市の歴史的コンテクストの読み解き方、その価値（場所性）を発見する能力を「都市形成史」の観点から習得する。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- 総合デザイン力 :
- 歴史と文化:◎
- 持続可能性と設計論理:○
- 専門性:
- 技術と芸術:
- 情報技術:
- 表現能力・コミュニケーション能力:
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP5」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は「都市形成史」の通史的な説明ではなく、日本あるいは東アジアの都市空間を特徴づける歴史的な集住の「型」の特質を抽出することを主テーマとして、オムニバスに展開する。それぞれサブ・テーマを設け、様々な観点から「都市と建築」の関係について再検討していく。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第01回[オンライン/online]：1.ガイダンス
居住環境の継承…都市・建築の保存と再生
第02回[オンライン/online]：2.グリッド都市を考える
グリッド都市の諸類型
都城制と古代都市の都市空間理念
伝統都市の二類型＝都城と城下町
第03回[オンライン/online]：3.間と町（１）
建築・都市空間の単位構造
「間」の概念と建築空間
「町」の概念と都市空間
第04回[オンライン/online]：4.間と町（２）
都市と建築のスケール
「間」と「町」の統合
第05回[オンライン/online]：5.集落から都市へ
奈良盆地の環濠集落
畿内寺内町（富田林・今井町）
堺・博多（国際貿易都市）
第06回[オンライン/online]：6.中世集落の空間構造
惣村の伝統⋯菅浦の集住環境と「家ガワリ」
第07回[オンライン/online]：7．城下町都市論
城下町の形成プロセスと空間構造（城と町の二元性から一体化へ）
巨大都市－江戸の空間構成
城下町を活かしたまちづくり
第08回[オンライン/online]：8.土地と建物…江戸における都市の複合的居住
近世における土地・建物の共同体的所有
江戸における複合的居住と土地・建物
公・私と共用領域
第09回[オンライン/online]：9.街並景観と界隈性
景観法の意義と課題
歴史的町並の現在
界隈性（近代市街地の形成と街並景観）
第10回[オンライン/online]：10. コモンスペースの生成と展開
軒下（アーケード）空間
私道としての路地空間
祭礼空間
第11回[オンライン/online]：11.「建替え」と居住環境…継承と更新の環境形成史(1)
日本建築にみる建替えと保存観
村落における建替えの諸相
第12回[オンライン/online]：12.「建替え」と居住環境…継承と更新の環境形成史(2)
都市における建替えの諸相
居住環境のもつ歴史的構造と空間的積層性
第13回[オンライン/online]：13.東アジアにおける伝統都市の空間構造とその特質
中国・韓国・日本の都市・建築空間の比較
第14回[オンライン/online]：14.まとめ
課題レポートの提出（プレゼンテーション）
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
普段から地図を片手に、歩く・見る・聞くという姿勢で、様々な都市・建築のあり方を観察してください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書はとくに使用せずに、パワーポイントで講義し、適宜資料を配布します。
参考書References
・日端康雄『都市計画の世界史』(講談社現代新書)講談社、 2008年
・材野博司『かいわい―日本の都心空間 』(SD選書）、鹿島出版会1978年
・玉井哲雄『江戸―失われた都市空間を読む』（イメージ・リーディング叢書）平凡社、1986年
・高橋康夫・中川理『京・まちづくり史』昭和堂、2003年
・都市史図集編集委員会『都市史図集』彰国社、1999年
・高橋 康夫他編『図集 日本都市史』東京大学出版会、1993年
・西村幸夫編『路地からのまちづくり』学芸出版社2006年
成績評価の方法と基準Grading criteria
最終課題50％とZoom授業や掲示板への積極的な取り組み50％から評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
自分自身の興味が伝わるように努力している。