デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
ADE500N2(建築学 / Architecture and building engineering 500)空間解析特論Analysis of Spatial Images
安藤 直見Ando NAOMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | U1110 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1,木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 建築院:建築士 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 建築学専攻 専門科目 |
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Outline (in English)
Cities and their architecture can be thought to be defined by the expressed ideas (images) drawn from form. This course will explore the relationship between form and spatial image. In addition, we will attempt to understand the properties of cities and architecture through both illustrative analysis of their varied forms and quantitative (numerical) analysis. Finally, using the results of the analysis, we will attempt to describe and create varieties of forms.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
建築・都市の空間はその形態によって現象する概念(イメージ)であると考えられます。この授業では,形態と空間のイメージとの関係について考えます。また,建築・都市の多様な形態の図式的な〈分析〉と定量的(数値的)な〈解析〉を通じて,建築・都市の特性を把握することを試みます。また逆に,〈分析・解析〉の結果に基づき,多様な建築・都市を〈記述・生成〉することも試みます。
到達目標Goal
形態の〈分析・解析〉と〈記述・生成・表現〉の方法と考え方を習得し,論文としてまとめることが到達目標です。また,論文の形式の習得も到達目標です。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- 総合デザイン力 :
- 歴史と文化:
- 持続可能性と設計論理:
- 専門性:○
- 技術と芸術:
- 情報技術:◎
- 表現能力・コミュニケーション能力:○
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP5」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業は,受講生による研究発表と担当教員によるトピックの提示により構成します。初回の授業で受講生による研究発表をスケジューリングします(各自がいずれかの授業で1回の発表を行う)。各回の授業では,発表された研究における分析方法について討議を行います。
担当教員は,研究の方法の事例として,たとえば以下のトピックなどを提示します(トピックは変更する場合があります)。
■1■空間のカタチ
たとえば広場や街並みや夜景などの空間は,物理的に存在する建築形態によって形成され現象する概念だといえます。空間を現象させる建築の平面や立面の形態(カタチ)の特徴は数値化できる場合があります。形態の数値化の事例として,Pythonなどのプログラミング言語を使った解析方法を紹介しながら,建築形態の特徴を見つけ,心理的な概念である空間との関係を分析する方法について討議したいと思います。
■2■空間評価アンケートと多変量解析
空間を数値化(言語化)するための方法としてSD法(Semantic Deferential Method)による空間評価アンケートがあります。因子分析などの多変量解析を用いてアンケート結果を解析すると,空間の特徴を説明する因子を見つけられます(見つけられることがあります。見つけられないこともあります)。多変量解析などの統計解析を行うためにはソフトウェアの活用が効率的なので,オープンソースの統計パッケージである「R」を紹介したいと思います。
■3■地図データの活用と街区の造形
建物のヴォリューム集積によって都市の形態のイメージが表れます。建物の平面の形状はさまざまで,その大きさと建物の高さには一定のばらつきがあります。西洋の都市では,建物の高さには一定の統一感があり,街路や広場に沿って立ち並ぶ立面が外部空間の領域を決定づける例が多いと思われますが,アジアの都市は,西洋に比べて,建物の高さや壁面の位置にばらつきが大きいと思われます(西洋の都市にもばらつきはあります)。建物のボリュームの集積の特性とそれによる都市のイメージについて解析の可能性について討議できればと思います。また,基盤地図情報やオープンストリートマップなどの地図データとGIS(地理空間情報システム)の活用の事例も紹介したいと思います。
■4■都市のイメージの表現としての映画
映画に表現された都市空間の分析を通じて,都市のイメージについて考えたいと思います。映画と建築・都市には「空間を描く」という共通点があります。一般的には,建築・都市がつくる空間は生活のための実体のある空間であるのに対して,,映画がつくる空間は娯楽のための仮想空間です。映画では,空間の意味は,誇張され,歪曲され,再構築されます。しかし,だからこそ映画が建築・都市の空間の本質を表すこともあるだろうと思えます。時代劇は空間を〈再現〉し,現代劇は空間を〈引用・誇張〉し,未来劇などは空間を〈変形・歪曲・再構築〉します。客観的な解析手法を交え,可能な限り,建築・都市の空間と映画表現としての空間との関係を一般化する考察を試みます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:ガイダンス
研究の方法について
2[オンライン/online]:トピック:表現された建築
映画などに表現された空間の分析方法(タイムテーブル法)
3[オンライン/online]:研究発表(1)
受講生による研究発表と関連する討議
4[オンライン/online]:トピック:表現された建築(つづき)
さまざまな空間の表現
5[オンライン/online]:研究発表(2)
受講生による研究発表と関連する討議
6[オンライン/online]:トピック:建築のカタチ
広場や街並みの空間解析
7[オンライン/online]:研究発表(3)
受講生による研究発表と関連する討議
8[オンライン/online]:トピック:多変量解析
空間評価アンケートの事例
9[オンライン/online]:研究発表(4)
受講生による研究発表
10[オンライン/online]:トピック:多変量解析(つづき)
Rによる多変量解析
11[オンライン/online]:研究発表(5)
受講生による研究発表と関連する討議
12[オンライン/online]:トピック:地図データの活用
建物ヴォリュームの生成による都市の造形
13[オンライン/online]:研究発表(6)
受講生による研究発表と関連する討議
14[オンライン/online]:期末課題の提示
論文の形式についての討議
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
この講義には,パソコン(情報教室のパソコン,または,大学が貸与するノートパソコン)を使用する演習を含みます。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
授業支援システムを通じて,必要なテキストを配布します
参考書References
授業内で紹介します
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義参加と発表:50%
期末レポート(論文の制作):50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
情報教室のパソコン,または,大学が貸与するノートパソコンを使用します。