デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
ADE500N2(建築学 / Architecture and building engineering 500)建築設計特論Architectural Design Theory
下吹越 武人、加用 現空、鈴木 信恵Taketo SHIMOHIGOSHI, Genku KAYO, Nobue SUZUKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | U1108 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2,火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 建築院:建築士 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 建築学専攻 専門科目 |
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Outline (in English)
Facing on the climate crisis, the building sector needs to have executable actions by constructing architecture forming as a part of urban infrastructure. Most of actions focus on quantitative impacts such as comfortability, energy efficiency, or sustainability. However, currently it is demanded more that practical actions more focus on qualitative impacts through integrating spatial design and behavior of physical factors.
This course provides the students to develop scientific competences to demonstrate environmental simulation, analyze the interaction between environment and physical space, and create/propose architectural geometry with understanding of designing heat flow, light behavior.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
気候変動の影響に対する社会全体の取り組みは喫緊の課題であり、わたしたちの生活環境の社会基盤を形成する建築分野においても具体的かつ早急な対策が求められています。これまで追及されてきた近代的な快適性は、よりエネルギー負荷が少なく、地球環境にやさしい方策へと刷新することが不可欠ですが、こうした社会要請は親自然的な文化を継承するわたしたちにとって、空間と環境要素の関係を再考し、次世代の建築の在り方を社会に定着させる絶好の機会と捉えることもできます。
本授業は建築空間における熱・風・光など環境要素の具体的な特性をシミュレーション解析によって読み解き、空間の動態性について多角的に検証することを学びます。そして、検証によって得られた知見を空間提案としてまとめるデザイン能力を養います。
到達目標Goal
環境シミュレーション解析技術の基礎的な原理を理解し、具体的な建築空間で目に見えない環境要素がどのようにふるまい、わたしたちの生活環境に影響を及ぼすのかをシミュレーション解析を用いて分析し、考察する能力を習得することが主な到達目標となります。同時に、空間と環境要素の関係を操作しながら現代社会の要請に応答した空間提案を構想することを目指します。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- 総合デザイン力 :◎
- 歴史と文化:○
- 持続可能性と設計論理:
- 専門性:
- 技術と芸術:
- 情報技術:
- 表現能力・コミュニケーション能力:○
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・本授業は以下の課題をグループワークで取り組みます。
1)環境シミュレーション解析技術の理解
2)環境デザインをテーマとした具体的な建築を取り上げてシミュレーション解析を行い、快適性に関する検証を行う
3)分析対象建築の改善、あるいは積極的な改修提案をまとめる
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:ガイダンス
・概要説明、グループ分け
2[対面/face to face]:解析エクササイズ1
・解析ソフトに関する概要
3[対面/face to face]:気候解析
・気候・都市構造でみるエネルギーインフラ
・エネルギーインフラから読み解く住環境
・事例から読み解く環境計画1
4[対面/face to face]:事例紹介
・解析対象作品の概要発表
5[対面/face to face]:建築計画解析
・エネルギーフローで読み解く建築計画
・事例から読み解く環境計画2
6[対面/face to face]:解析エクササイズ2
・解析経過に対するエスキス
7[対面/face to face]:建築形態解析
・エネルギーフローで読み解く建築形態
・事例から読み解く環境計画3
8[対面/face to face]:解析エクササイズ3
・解析経過に対するエスキス
9[対面/face to face]:中間発表A
・解析結果の発表・討論A
10[対面/face to face]:中間発表B
・解析結果の発表・討論B
11[対面/face to face]:エスキスA
・空間提案のためのエスキスA
12[対面/face to face]:エスキスB
・空間提案のためのエスキスB
13[対面/face to face]:最終発表A
・シミュレーション解析の検証と提案・討論A
14[対面/face to face]:最終発表B
・シミュレーション解析の検証と提案・討論B
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
グループ課題のため、各グループで授業時間外におけるシミュレーションソフトの習得やディスカッションは不可欠です。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし。
参考書References
授業で紹介することがあります。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への取り組み(20%)、解析に基づく検証および考察(40%)、空間提案(20%)、プレゼンテーション(20%)により評価し、総合点60%以上を合格とします。共同作業への参加度合いが低い場合は評価対象外となるので留意すること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本授業は2022年度より内容を一新するため、特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Rhinoceros 3D (Grasshopper, Ladybug Tools)
その他の重要事項Others
設計・計画・歴史系の学生とエンジニアリング系学生が混在する2-3名のグループをつくり、それぞれのスキルを活かしながら課題に取り組むことを想定しています。同じ系で構成するグループでも参加可能です。
実務経験との関連:現役の建築家で一級建築士である担当教員から建築設計論の指導を受けることができます。