デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
SSS300ND(社会・安全システム科学 / Social/Safety system science 300)プロジェクトマネジメント(SD)Project Management
村上 季史、永田 義昭Toshifumi MURAKAMI, Yoshiaki NAGATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | B3831 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択必修 |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) | |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) |
システムデザイン学科 専門科目 展開科目 |
カテゴリー(招聘学科)Category | SD |
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Outline (in English)
In this course on system design, students will learn the engineering involved in creating and designing new innovative systems. Creating involves challenging undiscovered areas by facing common problems and collaborating with people. Students will understand how to plan, execute and control such projects as well as how they differ to real world duties through classes and practice.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
システムデザイン学科では「新しい価値を備えたシステムを創造しデザインする工学」を学びます。「創造」には、共通のゴールに向かって、複数の人間が協力し合って未知の分野に挑戦する行為が必要です。これが「プロジェクト」です。この授業では、そうしたプロジェクトの計画立案と遂行・コントロールについて、また繰返し行われる日常業務の進め方との違いについて、演習を交えて理解していきます。
到達目標Goal
プロジェクト・マネジメントの基本概念と、コミュニケーション・ファシリテーションなどの基本スキル、ならびにActivity List・WBS・CPM・EVMなどの技法について初歩を理解し、自分なりにプロジェクトを組み立てリードしていける能力を身につけます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は全部で14回で構成します。
第1回-第2回 プロジェクト・マネジメントの概要について解説します
第3回-第6回 プロジェクトを遂行するヒューマンスキルを学びます
第7回-第13回 プロジェクト計画の立案方法と実行・監視・コントロールの仕方を理解します
第14回 グループ課題の発表と相互評価を行います
なお、授業には演習を取り入れます。また、授業と並行してグループを組み、課題「プロジェクト計画演習」を6週間かけて進める宿題の形とします。
授業を通して、クラスメイトと協力しながら、プロジェクト・マネジメントの手法を身につけ、演習とグループ課題で実践に結びつけて、本当に「使える」スキルとして身につけてもらいたいと期待しています。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション(プロジェクトとは何か)
この授業の目標と全体のプロセスを理解します
・プロジェクトとは何か
・プロジェクトの進め方の全体像
2[対面/face to face]:ゴール・目的・目標
プロジェクトのゴール設定と「プロジェクトCHARTER」を学びます
・プロジェクトの成功と失敗
・ゴール、目的、目標の違い
・演習 プロジェクトCHARTERをつくる
3[対面/face to face]:リーダーシップとマネジメント
リーダーシップとマネジメントの違い、また、プロジェクトマネージャーについて学びます。
・リーダーシップとマネジメント
・プロジェクトマネージャーに求められるもの
4[対面/face to face]:コミュニケーション
日常生活の中でも実践できる、コミュニケーション力を上げるためのポイントを学びます。
・プロジェクト遂行上のコミュニケーション
・コミュニケーションの目的とは?
・コミュニケーション力の高い人とは?
・コミュニケーション上手になるためには?
・演習
5[オンライン/online]:ファシリテーション
ファシリテーションは話す力、聴く力、論理的思考力などのヒューマンスキルの総合技術であり、チームの成果を最大限引き出すことができます。グループ演習を通じてファシリテーションを活用した議論、意思決定を体験します。
・ファシリテーションとは
・演習
6[対面/face to face]:モチベーション
他者と協働し、意欲を持って動いてもらうための動機づけについて理解します。
・動機づけ理論
・人は何で動くか
7[オンライン/online]:スコープ・WBS
プロジェクト・マネジメントの基礎であるスコープとWBS作成について学びます。
・スコープとは何か
・WBSの作成手順
・演習 Activity ListとWBSをつくる
8[対面/face to face]:組織と要員
複数の人間が協力し合うために必要な組織のデザインを学びます。
・企業の組織とは
・プロジェクト組織の分類
・チームと役割
9[オンライン/online]:スケジュールプラニング
プロジェクトの納期を守るためのタイム・マネジメントの基礎を学びます。
・ロジックネットワークスケジュールの基礎
・演習 納期短縮アイデアを考えよう
10[対面/face to face]:リスク
プロジェクト・マネジメントにとって最も難しい課題であるリスクについて考えます。
・リスクとは何か
・リスクへの対応戦略
11[オンライン/online]:コスト
予算を守るためのコスト計画とコントロールについて学びます。
・予算とはそもそも何か
・人のコスト
・見積の方法
・演習 入札ゲーム
12[オンライン/online]:品質
顧客のニーズや期待に応える商品・サービスを提供するために、品質という観点で重要なポイントを学びます。
・品質とは
・品質目標を実現するための3つのポイント
13[対面/face to face]:進捗管理とアクション
プロジェクトの進捗管理と必要なアクションについて、実践的なテクニックを学びます
・プロジェクトの進捗管理
・EVM
・変更管理
14[オンライン/online]:グループ課題発表
「プロジェクト計画演習」課題のグループ発表
・動画・パワーポイントによる課題のグループ発表会
・各グループによる相互評価
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
復習に重点を置いてください。個人課題は1時間程度要する内容を基準とします。
また、グループで取り組む「プロジェクト計画演習」の際に時間外の準備が必要となります。
なお、それ以外にも、研究でもサークル活動でも、あるいはバイトでもかまいませんから、人と共同して何かを達成する経験をなるべく積んでおくことをお勧めします。これは本授業のみならず、卒業後にも必ず役に立つことです。
テキスト(教科書)Textbooks
指定の教科書はありませんが、講義資料はPDFで授業支援システムに事前にアップします。
参考書References
(1)「世界を動かすプロジェクトマネジメントの教科書」佐藤知一・著(技術評論社)
若手エンジニアを主人公に、プロジェクトマネジメントの基本を解説しています。
(2)「改訂3版 P2Mプログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック」 日本プロジェクトマネジメント協会・著(日本能率協会マネジメントセンター)
日本の団体が中心となり、プロジェクトとプログラムのマネジメントについて解説した書です。
(3)「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド第6版」Project Management Institute 著(PMI東京支部)
現在最も世界的に影響力のある標準体系の解説書です。PMP(Project Management Professional)資格受験のための必須の教科書です。
成績評価の方法と基準Grading criteria
(1)授業課題と演習(60%)
授業の課題提出や教室内・オンラインでのグループ演習を行います。プロジェクト・マネジメントは演習なしで理解することはほとんと不可能です。講義と演習への積極的な参加を成績評価の対象とします。
また、講義に関する質問やコメントを記したリアクションペーパーの提出も講義への貢献として成績評価の対象とします。
(2)グループ課題の発表(40%)
この授業で学んだことをもとに、グループを作成し、各グループでプロジェクト構想を作り、その内容と遂行計画について発表してもらいます。実現可能性それ自体は問いませんが、実行手順についてはできるだけ具体的にイメージして作成してください。
「プロジェクト成果物の構想説明」、「プロジェクト計画書作成」、「プレゼンテーション」に合計40点を配点します。グループ課題は受講生全員が相互に採点する方式で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義への積極的な参加と講義内容への質問・意見により、理解を深め、「考える力」を成長させることを目標にしています。授業内容をきっかけに、自分の意見を持つようにしてください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義資料はPDFの形で授業支援システムに事前にアップします。閲覧可能な機器を授業に持ってきてください。
その他の重要事項Others
種々のプラント建設プロジェクトを経験したエンジニアが、基本知識の説明と自身の経験に基づいた解説や演習を行います。