デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
CST200NC（土木工学 / Civil engineering 200）河川環境工学XRiver Engineering
陰山 建太郎Kentaro KAGEYAMA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | B3608 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
| 曜日・時限Day/Period | 火1/Tue.1,火2/Tue.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | 必修 |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリー（2023年度~）Category (2023~) | |
| カテゴリー（2019~2022年度）Category (2019~2022) |
都市環境デザイン工学科 専門科目 基礎科目 |
| カテゴリー（招聘学科）Category | 都市 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
River systems consist of various events such as discharge fluctuations during floods and droughts, sediment and mass transport through catchments and channels, changes in river morphology, ecological dynamics and services of fauna and flora etc. This course is designed to study these complex mechanisms involved in river systems and correctly understand how they should be regulated to allow harmony between ecosystems and human activities. In addition to lectures on fundamentals of ecodynamics, world-wide examples of river restoration projects are presented in order to help students learn desirable ways of creating sustainable river systems that are friendly to the ecosystem.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
河川における洪水や物質輸送・生態系などの自然の営み，ならびに治水・利水などの人為作用を全て包含するシステムが河川環境そのものであることを正しく理解し，自然とヒトが背反・対立関係ではなく相互に共生し平衡関係にあるべきことを学修する．国内外の河川流域における治水・利水・環境の問題とその工学的解決策を事例とともに学び，多自然川づくりと河川の維持管理，さらに持続可能な流域圏を構築するための知識体系を修得する．
到達目標Goal
社会の営為と自然生態系が河川環境に及ぼす影響を正しく理解し，水害の防止・軽減，水資源の適切かつ効率的な循環利用を実現するための河川システムを考究する．これによって河川水系を基軸とする流域圏のあるべき姿を理解し，地域の気候・風土と文化を活かした川づくり・まちづくりを進める上で必要な基礎的素養を身につける．
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- （Ａ）歴史・文化・自然の理解・尊重:
- （Ｂ）技術者倫理:10％
- （Ｃ）工学基礎学力:10％
- （Ｄ）専門基礎学力:50％
- （Ｅ）専門知識の活用・応用能力:30％
- （Ｆ）総合デザイン能力:
- （Ｇ）コミュニケーション能力:
- （Ｈ）継続的学習能力:
- （Ｉ）業務遂行能力:
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部建築学科ディプロマポリシーのうち、「DP4]に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
河川流域の地理・地形・気候など自然特性，人類が河川流域で営んできた社会経済活動と治水・利水の歴史，流域環境の変貌と水象変化を学ぶ．国内外の河川における諸課題を動画などにより説明し，河川管理上の技術的課題を認識する．河川管理に必要な河川調査方法，河川技術，水害や土砂災害をもたらす仕組みとそれを予測し対策を講ずるための治水計画手法・河川整備方法・水防技術などを学ぶ．河川の自然営力が河川地形や土砂収支，そして植生・動物生態に及ぼす影響，河川流域における生態系サービスを講述する．流域の水資源管理と利水の仕組み，河川空間の利用，水循環・再生に関する技術を教授する．テーマ毎の演習を通して講義内容の理解を深める．
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
学習教育到達目標の確認．授業の進め方，テキスト・参考書の紹介，自然系と人工系の水循環
第2回[対面/face to face]：河川管理の概要，日本と世界の河川
歴史治水，地質・気候区・地形と河川流域，河川に関する用語，国内外の河川比較（地形，流況，水文特性）
第3回[対面/face to face]：日本の河川の地形・地理・水文特性
地理・地形・水文特性，河川の特性量，河川管理の歩み
第4回[対面/face to face]：都市と河川
都市と水害，総合治水，利水と水循環，河川環境の概要
第5回[対面/face to face]：河川調査
河川各部の名称，水理・水文諸量，河川の観察，水文量（雨量・流量・水位），水質，地形，河床材料
第6回[対面/face to face]：治水計画(1)
水害の経年変化，治水手法の歴史的変遷，基本方針と整備計画，超過洪水，計画降雨，基本高水と計画高水
第7回[対面/face to face]：治水計画(2)
治水基準点，河道計画の流れ，治水施策各種，水防，減災管理
第8回[対面/face to face]：流出と土砂生産
流出解析の概要，土砂生産，土石流，斜面崩壊，土砂資源
第9回[対面/face to face]：河道計画
河道計画の流れと留意事項，計画高水位と対象区間の設定，法線形・縦横断形の設定，粗度係数と摩擦速度，疎通能力
第10回[対面/face to face]：多自然川づくり
基本思想，保全・回復，自然再生事業，多自然川づくりの事例
第11回[対面/face to face]：流砂過程と河川地形(1)
流れ－土砂輸送－地形の相互関係，掃流砂，浮遊砂とウォッシュロード， 移動限界と掃流砂量
第12回[対面/face to face]：流砂過程と河川地形(2)
小規模・中規模河床形態，河床波，交互砂州・複列砂州の規定要因，大規模河床形態，貯水池の堆砂
第13回[対面/face to face]：河川構造物
堤防，護岸，水制工，床止め・落差工，排水機場，樋管・樋門・水門，閘門，砂防ダム，地下河川，ダム，遊水池・調整池
第14回[対面/face to face]：総括と学力確認
授業の総括，学力確認
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布資料を復習し，演習問題の結果を自己分析する．身近な河川を思い描きながら授業内容との対応関係を考察し河川環境工学の応用性・有用性を認識する．
本授業の準備学習・復習時間は1回あたり各2時間（合計2時間）を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
授業中に適宜資料を配付する．
参考書References
竹林洋史：河川工学，土木・環境系コアテキストシリーズ，コロナ社．
高橋裕：新版 河川工学，東京大学出版会
芦田・江頭・中川：21世紀の河川学，京都大学学術出版会
吉川勝秀編著：河川堤防学，技報堂出版
福岡捷二著：洪水の水理と河道の設計法，森北出版
藤岡換太郞：川はどうしてできるのか，講談社
日本ダム工学会：ダムの科学，サイエンスアイ
成績評価の方法と基準Grading criteria
持続可能な社会と流域圏を築くために必要な河川環境の再生・維持管理技術を修得するばかりではなく，河川整備・管理を通して技術者として社会に貢献するための心構えを自律的に醸成する．
成績評価割合：レポート・小テスト（30%）と期末試験（70%）により総合評価する．100点満点換算した上60点以上を合格とする．
平常点：欠席４回以上は単位取得を認めない(評価Ｄ)．遅刻回数に応じて減点する場合がある．
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
演習によって授業内容の理解を促進すること，河川環境工学に関わる諸技術を視覚的に理解できるようにプレゼンテーション素材を多用する．演習においては教員と学生とのコミュニケーションを通して理解を深めるとともに，学生間での自由な意見交換を奨励して相互学習効果を高める．
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
ほぼ毎回，演習を実施するので，必要に応じて関数電卓やPCを持参すること（携帯電話の電卓機能を使用することは不可）.