デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
OTR200ND(その他 / Others 200)プレゼンテーション技術XPresentation Techniques
豊島 純子Junko TOYOSHIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | B2357 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) | |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) |
システムデザイン学科 専門科目 基礎科目 |
カテゴリー(招聘学科)Category | SD |
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Outline (in English)
Communication skill is vital to thrive in the global engineering community. Above all, presentation skill is one of the greatest career-boosters for engineers. This presentation course offers opportunities to improve presentation skills and techniques by integrating video self-reflection and peer evaluation. The 14-week course consists of lectures and presentation sessions by the students. Students are assigned to make at least three presentations in both Japanese and English after the lectures on structuring presentations and using compelling visuals with powerful body language. Students' presentations are videotaped, and they will receive constructive feedback from the instructor and classmates. After checking the peer evaluation results and the recorded video, the student will reflect on their performances and write a self-reflection report, which enhances their presentation skills.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
コミュニケーション能力は日本のみならず欧米やアジア諸国でも技術者教育において育成すべき重要な能力と位置づけられています。とりわけ学会や専門的な会合で自分のアイディアを発表する機会の多い理工系学生は、高いプレゼンテーション能力が要求されます。この授業の目的は、自分が伝えたいことを聴衆に正しく理解してもらい、共感してもらえるようになるための効果的なスキルやテクニックを学び、自分らしくのびやかに自己表現できるようになることです。授業では受講者同士が助け合いながらプレゼンテーションの上達をめざす協働学習を行います。
到達目標Goal
この授業の到達目標は、"Audience First"を常に意識しながら聴衆の心に響くプレゼンテーションを企画し実演できるようになることです。
具体的に言えば「どのように自己表現すれば聴衆に理解され共感してもらえるか?」を聴衆の立場にたって考え、自分らしく、自分も楽しみながら、自信をもってプレゼンテーションができるようになることです。
第一回日本語プレゼンテーションは「自分の情報や意図を聴衆にわかりやすく伝えられること」、第二回日本語プレゼンテーションは「問題を発見し解決策を提示して検証し、その解決策が有効なことを説得力をもって示せること」、英語プレゼンテーションは「シンプルな英語で正しく情報伝達できるようになること」を目標に練習していきます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業では講義とプレゼンテーション実習を行います(B2357、B2358は同一内容)。対面で行うプレゼンテーション、そしてnew normalとして定着してきたオンライン・プレゼンテーションにも対応していくための効果的なスキルを学び、練習します。オンライン授業時のURLは学習支援システムの「お知らせ」を通じて9月半ば以降に周知しますので、受講者は忘れずにチェックしてください。
授業では構造的なストーリー、明快なビジュアル、フィジカルメッセージの活用に関する講義の後、三回のプレゼンテーション実習(日本語二回、英語一回)を行います。
オンライン・プレゼンテーション実習ではZoomとICTを活用したツールで相互評価を行い、発表者は教員とほかの受講者のfeedback(FB)を受けます。発表者はFBとプレゼンの録画ビデオを参考にして内省し、プレゼンテーションの改善をはかります。
第一回日本語プレゼンテーションは自分の情報を聴衆にわかりやすく伝える「情報伝達型プレゼンテーション」、第二回日本語プレゼンテーションは将来の研究発表へとつながる「問題解決型プレゼンテーション」を行います。英語発表実習では、英語プレゼンテーションの基本であるTell Them Three Times Approachを使って原稿を作成する方法を学び、発音とイント-ネーションを練習後に実演します。また学会発表等に備え、発表後に質疑応答の練習やディスカッションも行います。
協働学習の一環として相互評価を行い、その際発表者以外の受講者はPCやスマホを使って発表者にFBします。発表者のプレゼンテーションをよく観察し、的確なアドバイスや建設的なコメントを送るようにしてください。さらに自分を客観視できるようにプレゼンテーションのビデオ撮影を行います。発表者は自分のビデオ映像を視聴し、講義で学習した内容、教員とクラスメートからのFBを参考に自らのプレゼンテーションを振り返って自己省察レポートを書きます。そして、そこから得た学びを次回のプレゼンテーションに反映させ改善していきます。
また、受講者は実演するだけでなく、クラスメートのプレゼンテーションを観察し自らと比較することで、自分の「強み」と「課題」を客観視する訓練を積みます。ありのままの自分を直視することは苦しくも楽しい作業で、そのチャレンジを乗り越えると飛躍的に進歩します。半期の授業を受講後、受講者は自分の「強み」と「課題」を十分理解し、より高度なプレゼンテーションを行うべく次のステージに進んでいきます。一人では難しい自己省察も、共に学ぶ仲間がいれば実現しやすくなります。
この授業は受講者同士が助け合い、そのプロセスをともに乗り越えていきますので、自らのプレゼンテーションを上達させるだけでなく、仲間のプレゼンテーション向上をサポートできるように積極的かつ真摯に授業に取り組んでください。
尚、詳しい授業計画は初回のガイダンスで説明します。授業の進捗具合、受講者数、COVID-19感染状況によって日程、内容を変更する場合があります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:プレゼンテーション概要とプレゼンテーションの三要素(Story Message)について
プレゼンテーションの概要について学習後、明快なストーリーを組立てる際に有効なTell Them Three Times Approachを学びます。
2[未定/undecided]:プレゼンテーションの3要素(Visual & Physical Messages)についての講義
PPTスライド等視覚的資料の作り方、印象的なプレゼンテーションに有効なフィジカルメッセージの活用方法を学びます。
3[対面/face to face]:日本語プレゼンテーション実習(1)
テーマにそって第一回日本語プレゼンテーションを行います。発表者はプレゼンテーションの録画ビデオをCloud上で視聴してください。発表者以外は発表の相互評価をします。発表者はビデオと相互評価結果を参考に省察レポートを書きます。
4[対面/face to face]:日本語プレゼンテーション実習(2)
第一回日本語プレゼンテーションの初日の方針に従って二日目を実施します。
5[対面/face to face]:日本語プレゼンテーション実習(3)
三日目は初日と二日の結果を受けて初日に定めた方針を変える必要があると判断した時は変更する場合があります。
6[オンライン/online]:第一回日本語プレゼンテーションの講評、第二回日本語プレゼンテーションに関する講義、および問題解決型プレゼンテーションにむけた活動
第一回日本語プレゼンテーションの講評、そして第二回日本語プレゼンテーション(問題解決型プレゼンテーション)の趣旨と組み立て方を学びます。
7[オンライン/online]:英語プレゼンテーションの準備(1)
わかりやすい英語プレゼンテーション原稿の作り方(Informative Speech)を学びます。
8[オンライン/online]:英語プレゼンテーションの準備(2)
各自作成してきた英語プレゼンテーション原稿をピア・レビューし原稿を修正します。口頭発表時の発音やイントネーションの練習を行い、英語プレゼンテーションに備えます。
9[未定/undecided]:英語プレゼンテーション実習(1)
英語プレゼンテーションの初日です。発表者以外は相互評価を行います。発表者はプレゼンテーションの録画ビデオをCloud上で視聴し、相互評価結果を参考に省察レポートを書きます。
10[未定/undecided]:英語プレゼンテーション実習(2)
英語プレゼンテーションの初日の方針に従って二日目を実施します。
11[対面/face to face]:第二回日本語プレゼンテーション(1)
第二回日本語プレゼンテーションの初日です。プレゼンテーションはビデオ撮影し、Cloud上にアップロードします。発表者以外は発表の相互評価をします。発表者はビデオと相互評価結果を参考に省察レポートを書きます
12[対面/face to face]:第二回日本語プレゼンテーション(2)
第二回日本語プレゼンテーションの二日目です。プレゼンテーションはビデオ撮影し、Cloud上にアップロードします。発表者以外は発表の相互評価をします。発表者はビデオと相互評価結果を参考に省察レポートを書きます
13[対面/face to face]:第二回日本語プレゼンテーション(3)
第二回日本語プレゼンテーションの三日目です。プレゼンテーションはビデオ撮影し、Cloud上にアップロードします。発表者以外は発表の相互評価をします。発表者はビデオと相互評価結果を参考に省察レポートを書きます
14[未定/undecided]:まとめ
よりよいプレゼンテーションをめざし半期にわたって学んできたプレゼンテーション技術のまとめを行います。授業後半は今学期の自分の学びを振り返り、最終レポート(Final Reflection)を授業内で書きます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業では学期中に計三回のプレゼンテーション(日本語プレゼンテーション二回、英語プレゼンテーション一回)を行い、受講者は各自授業外でプレゼンテーションの準備をして実演にのぞみます。そしてプレゼンテーション・スキルの向上のため、自分のプレゼンテーション録画と相互評価結果を参照し自己省察のレポートを書きます。また模範的な英語プレゼンテーションを視聴して分析するなど、プレゼンテーション・スキルの向上に役立つ課題を授業外で学習します。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教材は教員が準備し配布します。
参考書References
・Garr Reynolds「プレゼンテーションZEN - プレゼンのデザインと伝え方に関するシンプルなアイデア」株式会社ピアソン・エデュケーション
・Harrington,D.,& LeBeau,D.(2009). Speaking of Speech -Basic Presentation Skills for Beginners (New Edition) , Tokyo: MacMillan Languagehouse
・Jonathan Schwabish著、高橋佑磨・片山なつ監訳、小川浩一約、「できる研究者のプレゼン術」(2020)、講談社
成績評価の方法と基準Grading criteria
プレゼンテーション 50%、課題 40%、授業への取り組み(出席含む)10%
・三回のプレゼンテーションすべてを実施することが単位取得の要件です。
・不可抗力によるプレゼンテーション欠席の際は事由を速やかに報告すること。欠席理由の説明がない場合は放棄とみなします。
・3分の1以上欠席の場合、単位は不可とします。
・課題レポート(主にプレゼンテーション録画とクラスメートによる相互評価結果を参考に発表終了後に書く自己省察レポート)を重視します。プレゼンテーション実習をただこなすのではなく「そこから何を学び、どのように修正し、次のプレゼンテーションにつなげていくか?」という前向きな姿勢が重要です。
・三回のプレゼンテーション実習を完了していても、省察レポート等の課題が未提出の場合は単位取得が困難になります。〆切を守って課題は期限内に提出すること。
・発表者に対して適切な相互評価とフィードバックができているかを重視します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「Tell Them Three Times Approachを実践したら、自分でもプレゼンが組み立てやすく、聴いていてもわかりやすいプレゼンができるようになった」、「自分のビデオを見るのは恥ずかしかったが、無意識の仕草や癖がわかってよかった」、「クラスメートのコメントを読んで、自分では気づいていなかった長所がわかって嬉しかったし励みになった」「クラスメートのFBを読んでからビデオで自己点検すると、なるほどと納得した」「英語プレゼンを行う機会がないので、よい経験になった。もっと練習したい」等のコメントをいただきました。受講者の皆さんがしっかり自分と向き合って向上しているのがわかり、大変頼もしく感じました。相互評価とビデオ録画の有用性に関するコメントをたくさんいただいたので、今後も大いに活用してアクティブな授業を行っていきたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業に対応できるデバイスを用意してください。
その他の重要事項Others
外資系保険業界で様々なプレゼンテーションを実践後、ニューヨーク州立大学(UB)で理工系学生(STEM)向けのテクニカル・コミュニケーションを修了した教員が、相互評価とビデオによる自己点検を組み合わせた協働学修を通して、効果的なプレゼンテーションを行うためのスキルとテクニックを指導します。