通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
ART200TC(芸術学 / Art studies 200)日本芸能史(前期メディア)History of Japanese Performing Arts
伊海 孝充
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | 52007 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 伊海 孝充 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 前期メディア |
期間Period | 前期 |
定員Capacity | - |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The instructor will acquire accurate knowledge and research methods on the history of Noh which is an important element in the history of Japanese performing arts.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本芸能史において大事な要素である能楽の歴史について、正確な知識と研究の方法を身につけます。
到達目標Goal
この講義では、能楽の歴史を学びます。中世に生まれた能楽は、600年間まったく変化しなかったわけではありません。政治的基盤や社会状況の変化の影響を受けながら、為政者や観客の視線を反映しながら、少しずつ変化していったと考えられています。本講義では、能楽の芸質の変化ではなく、それを取り巻く環境(能楽の庇護者や能役者の組織)の変化を理解することに主眼を置いて話していきます。また、本講義は「日本芸能史」なので、各時代の主要芸能も取り上げ、特に能楽との影響関係について言及していきます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:DP3,DP5」「日本文学科:DP1,DP2」「史学科:DP1」「地理学科:DP1,DP2,DP3」「経済学科:DP4,DP5」「商業学科:自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は自宅で講義ビデオを見るかたちで進めます。ただし、ただビデオを一通り閲覧すれば良いというわけではありません。分からない箇書や理解しにくい箇書がある場合は、一度ビデオを止め、辞書を引いたり、参考文献を見たりして、自分自身でしっかり咀嚼した上で、先に進むようにしてください。それでもわからないことがある場合は、規定の方法で、教員に質問するようにしましょう。また、授業内では参考文献も紹介します。本講義は、能楽の歴史の基本的事項ですので、自分自身で参考文献も利用しながら、発展的に学習することが必要となります。
中間課題に対しては、①採点もしくは個別評価・添削、②全体講評、③模範解答や優秀リポート等の掲示、のうちいずれかを実施します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:中世の諸芸能
能楽の源流となった中世の諸芸能の歴史と芸質を学びます。
第2回[オンライン/online]:猿楽の座と翁猿楽
誤解されやすい翁の座と猿楽の座の差異について学び、猿楽能と翁の関係について正確な知識を定着させます。
第3回[オンライン/online]:観阿弥と世阿弥の生涯
観阿弥と世阿弥の生涯から、能楽の成立を考えます。とくに、世阿弥と将軍たちの関係から、芸能者の歴史的立ち位置を把握することを目標とします。
第4回[オンライン/online]:世阿弥の伝書
世阿弥の伝書を概観します。また、「初心不忘」など一般的に広まっている意味と異なる言葉について、正確に理解することを目標とします。
第5回[オンライン/online]:観阿弥と世阿弥の能
観阿弥と世阿弥が作った能の特徴について学びます。特に、夢幻能・物狂能といわれる曲種について考えていきます。
第6回[オンライン/online]:世阿弥以降の能作者
金春禅竹・観世元雅・観世信光・観世長俊・金春禅鳳の作品について学びます。
第7回[オンライン/online]:能と曲舞
能における曲舞の摂取についてと室町後期に流行した幸若舞について学びます。
第8回[オンライン/online]:豊臣秀吉と能
秀吉の能楽溺愛の状況について学びます。また、この時代は、能楽が大きく変化したときでもあります。その変化を促した環境について理解します。
第9回[オンライン/online]:江戸幕府と能
「式楽」となった能楽の状況について、幕政と諸藩の状況から学びます。また能役者であったと考えられる写楽について学びます。
第10回[オンライン/online]:徳川綱吉・家宣時代の能
歴代将軍の中でも能狂いで知られる綱吉・家宣時代の状況について考え、彼らがもたらした能の変化について学びます。
第11回[オンライン/online]:「能」と「謡」
江戸時代の庶民は、舞台芸術の「能」としてではなく、詞章だけを謡う「謡」として能を楽しんでいました。その状況について学びます。
第12回[オンライン/online]:人形浄瑠璃と能
人形浄瑠璃の歴史と芸質を理解し、能から受けた影響について学びます。
第13回[オンライン/online]:歌舞伎と能
歌舞伎の歴史と芸質を理解し、能から受けた影響について学びます。
第14回[オンライン/online]:幕末から明治維新の「猿楽」
江戸幕府の瓦解は、能楽に大きな影響を及ぼしました。能楽史上最大の危機に奮闘した能役者たちの様子と、現在の能楽の形成過程を学びます。
第15回[オンライン/online]:「日本古典芸能」の現在
戦時下の芸能の様子から、現代、古典芸能が置かれている状況までについて考えます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
日本芸能史を通史的にまとめた文献は、とても少なく、「ベスト」のものはありません。自分が興味をもった芸能については、各芸能別にまとめた文献を探し、熟読してください。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
指定はありません。
参考書References
講義中に適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間リポート30%、リポート試験70%で評価する予定です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。