通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
BSP100TA(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)基礎特講(民俗学)(前期メディア)Basics in Arts and Sciences
吉成 直樹
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | 50005 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 吉成 直樹 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 前期メディア |
期間Period | 前期 |
定員Capacity | - |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
The purpose of this lecture is to learn folkloric basic knowledge and investigate some folkloric matters of Ryukyu Islands.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
民俗学の目的、対象、方法などの基礎的な事柄について学んだ後に、琉球・沖縄の民俗のいくつかについて考えます。それによって本土地域とは異なるもうひとつの文化が存在することを知るとともに、みずからの文化を相対化する視点を養うことを目的とします。
到達目標Goal
民俗学の基本的な考え方を具体的な事例に即して学ぶとともに(1回~5回)、琉球・沖縄の基本的な歴史を踏まえたうえで(6回~8回)、民俗について少し掘り下げながら考えていきます(9回~15回)。沖縄は日本全体のなかで、人口・面積ともわずか1パーセントにしかすぎませんが、沖縄の社会と文化の持つ重みは本土のそれと同等です。この講義では沖縄の民俗について、古い歌謡や言葉、考古学、歴史学の成果などを利用しながら考えていくことを中心的なテーマとします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:DP5」「日本文学科:DP3」「史学科:DP1, DP3」「地理学科:DP1」「経済学科:DP5」「商業学科:幅広い教養」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で進めます。質問は歓迎します。
中間課題に対しては、①採点もしくは個別評価・添削、②全体講評、③模範解答や優秀リポート等の掲示、のうちいずれかを実施します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:民俗学とは何か
民俗学の目的、対象、方法、民俗学の関連分野について
第2回[オンライン/online]:人生儀礼① 「仮親」の習俗
儀礼的に他人に親になってもらう習俗の持つ意味について
第3回[オンライン/online]:人生儀礼② 日本の葬制
葬制(葬法)とは何か、また日本におけるさまざまな葬制を支えている観念について
第4回[オンライン/online]:年中行事① 十五夜の盗み
十五夜の盗みを中心に、「盗み」をめぐるさまざまな民俗とその背景にある観念について
第5回[オンライン/online]:年中行事② 七夕の水
七夕行事の起源、また日本や中国南部にみられる七夕に汲む水には若返りの力があるとする習俗について
第6回[オンライン/online]:琉球・沖縄の歴史① 喜界島・城久遺跡群
琉球・沖縄の歴史の画期となったグスク時代(11世紀~)の開始について
第7回[オンライン/online]:琉球・沖縄の歴史②
グスク時代以前の琉球
オーストロネシア的世界について(その形成過程と地名、神話など)
第8回[オンライン/online]:琉球・沖縄の歴史③
グスク時代の琉球
グスク時代開始期から琉球国の形成までの歴史過程について
第9回[オンライン/online]:琉球・沖縄の民俗①
琉球王権と太陽の王
琉球国の国王が太陽と同一視されたことについて
第10回[オンライン/online]:琉球・沖縄の民俗②
御嶽とグスク
琉球・沖縄の聖地であるグスクと御嶽(うたき)について
第11回[オンライン/online]:琉球・沖縄の民俗③
海への信仰
ニライ・カナイ信仰のふたつの類型について
第12回[オンライン/online]:琉球・沖縄の民俗④
来訪神信仰
琉球弧の来訪神信仰の特徴について
第13回[オンライン/online]:琉球・沖縄の民俗⑤
オナリ神信仰
琉球弧のオナリ神信仰の特徴について
第14回[オンライン/online]:琉球・沖縄の民俗⑥ 酒とシャーマン-『おもろさうし』と民俗
16~17世紀に琉球王府によって編纂された歌祭式歌謡集『おもろさうし』などから、酒を意味する言葉とシャーマンに関連する言葉に共通性があることについて
第15回[オンライン/online]:近代以降の琉球民俗研究史
近代以降の琉球民俗の研究史を振り返る
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
わからない点があれば、できるだけ適切な文献を探し、自分で調べる。また、さまざまな媒体から得られる沖縄に関する情報に関心を持つようにする。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
指定はありません。
参考書References
・参考文献については講義内で随時紹介しています。
・第6回~第8回については、以下の参考文献を追加します。
吉成直樹『琉球王国は誰がつくったのかー倭寇と交易の時代』七月社、2020年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間リポートとリポート試験を総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。