通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
BIO100TA(その他の総合生物・生物学 / Biology 100)生物学2(講義)(前期メディア)Biology2
木原 章
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | 50003 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 木原 章 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 前期メディア |
期間Period | 前期 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
In this class, we will learn the most basic biological concepts which are relating to our life. Major topics for the semester include: developmental biology, neuroscience, behavior science, ecology and biodiversity.The goal of this class is to understand the macro-mechanism of living organisms.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「生物学2」では、主としてマクロレベルの生命現象を対象として扱います。未だ世間では一般的ではありませんが、私は「マクロ生物学」と呼んでいます。個々の細胞が集まることで個体ができあがるしくみ。個々の生物が集まることでできあがる生態系。これらの「群れ」のしくみは、「自己組織化」と呼ばれたり、「社会現象」と呼ばれたりしています。最近では「群知能」と言って、群れ自体に潜む知的な振る舞いについて研究も進みつつあります。1+1が2にとどまらず、新たな生命現象を引き起こす世界について考えてみましょう。
到達目標Goal
本授業の到達目標は2つ有ります。第一に、「生物学」の基礎知識を身につけることです。第二に、論理的思考力と文章力を身につけてもらいます。授業計画に従って、課題をこなしているうちに、論理的思考と文章力が身につくように授業計画は組み立てられています。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:DP5」「日本文学科:DP3」「史学科:DP1, DP3」「地理学科:DP1」「経済学科:DP3, DP7」「商業学科:幅広い教養」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は、ZOOMを使ったオンライン授業を録画したものです。授業では、ホワイトボードを多用します。毎回、生物学のマクロレベルの現象を一つとりあげて、その背後に潜む生物特有の仕組みを見つけ出していきます。単にホワイトボードの説明だけで無く、実際の映像資料を適宜呈示します。
14回目の選択式の小テストはシステム上で採点を実施し返却します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:マクロレベルの生命現象とは
生物をパーツに分解して、その仕組みを明らかにするのが「ミクロレベル」の生物学ならば、「マクロレベル」とは、生物を集めていくと何が起きるのかと言う問題を扱う学問になります。
後半では小テストで要求されている「授業要約」の書き方を具体的に説明します。授業要約を提出する前に必ずこの説明を確認して下さい。
第2回[オンライン/online]:自己複製・変異・淘汰のサイクル
進化は、環境や他の生物との相互作用で起こります。進化が起きる仕組みを、生物以外のケースと比べて考えてみます。
第3回[オンライン/online]:共進化
進化における相互関係が2種に限定されると、共に進化を加速させて、その結果特殊な種間関係ができあがる場合が有ります。特定の花と、特定の虫と言った共進化について考えてみます。
第4回[オンライン/online]:神経回路の可塑性
記憶・学習とは、複数の神経回路がつながることです。このつながりを作り出しているのが、シナプスという神経の接続部です。生物が、神経回路を変化させて学習するメカニズムについて考えます。
第5回[オンライン/online]:本能行動
動物は生まれながらにして身につけている行動があります。これを「本能行動」と言いますが、この本能行動を可能にしている仕組みはどうなっているのでしょう?神経回路と遺伝子の関係について考えてみましょう。
第6回[オンライン/online]:意識と神経
ここでは「心」と「脳」の問題について考えます。神経回路が複雑化する中で、「意識」が生まれたと言われています。「意識」を作り出す背景について考えてみます。
第7回[オンライン/online]:ミームの進化
神経回路として形成された「文明」や「文化」が次の世代の神経回路として伝わるメカニズムについて考えます。
第8回[オンライン/online]:群れ
生き物の群れは、信じられないような同調行動を取ります。この群れの行動から生まれた「群知能」について考えます。
第9回[オンライン/online]:社会
人間以外の生物にも、高度な社会を構築する生き物がいます。本授業では、アリを取りあげ、その社会構造や、個々のアリの働き方について学びます。
第10回[オンライン/online]:発生・分化
多細胞生物では、それぞれの細胞が独自の役割分担を持つことで、高度な生き物が作り上げられます。受精卵が細胞分裂して、一つの個体を作り上げるしくみについて考えます。
第11回[オンライン/online]:再生
iPS細胞のように、細胞の運命をコントロールすることで、人工的に体の再生を可能とする技術が登場しています。医療まで含めて、現在の再生技術について考えます。
第12回[オンライン/online]:生態学的生命観
生態学では、それぞれのパーツが集まって作り出す新たな属性「創発的属性」を調べることで生命現象を理解しています。逆の意味で言うと、「創発的属性」は、パーツに分解することで消えてしまう特徴でも有ります。本授業では、この「創発的属性」について学びます。
第13回[オンライン/online]:種と多様性
現在、人間が引き起こした環境変動によって多くの種が消滅していると言われています。種の絶滅によって、生態系の多様性が失われ、環境問題が起きるとも言われています。本授業では、多様性の指標とされている「種」について、基礎から考えてみたいと思います。
第14回[オンライン/online]:まとめと本の紹介
13回の授業をまとめながら、本授業で得た知識を更に発展させる上で参考になる図書の紹介をします。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講生の皆さんは、日常的に新聞などの科学ニュースを見るように心がけて下さい(週1時間以上)。予習として、各回の授業テーマについてインターネット検索を利用して事前学習してください(週1時間以上)。 復習として、授業での指示に従って授業の要約を作成し提出してください(週1時間以上)。以上合計して週4時間以上の自習をして下さい。
毎回提出する授業の要約については、第一回目の授業の後半で、授業要約のまとめ方を説明しています。必ず、この説明をご覧になってから要約作業を行って下さい。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は無し。
参考書References
発展学習のための参考書を14回目の授業で紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
1〜13回目では毎回小テストとして、授業要約を提出して頂きます。
13回全ての小テストが提出されてないと単位認定の対象とはならず、一つでもかけている場合は「未受験:E」となります。
授業要約の書き方については第一回目の授業の後半で説明しています。必ず、この説明をご覧になってから要約作業を行って下さい。
14回目の授業では選択式の小テストをおこないます。
成績は、小テストと期末試験を以下の割合で評価します。
80% 小テスト13回分(毎回授業の要約)
20% 期末試験
単位修得に関わる授業要約は、必ずご自分で作成して下さい。内容が同一だったり、極端に類似した要約文が提出された場合は、それに関わった全員を不正行為に荷担したと見なし、処分の対象とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
①ホワイトボートの書き方が早いという意見と、ちょうど良いという意見が有るようです。
ノートが追いつかない場合は、スクリーンコピーを撮ることをおすすめします。スクリーンコピーが撮れるように、ページを換えるときには、そのことを事前に言うようにします。
②映像資料の量について。
受講生の要望に従って、映像資料を授業の途中にできるだけ多く入れるようにしています。しかし、授業内容に従った映像資料が入手できないケースもありますので、授業毎にその量は変化します。
③ビデオの重複について
もともと、リアルタイムでオンライン配信する目的で作られたため、必要に応じて同一の映像資料を繰り返し使用するケースもあります。
④単元区切りについて
オンデマンド教材では、授業を単元に細分化して提供するケースがありますが、本授業は実際の授業の録画になりますので、基本的には連続的に見て頂くことを前提として作成しております。その為、一回の授業を分割して提供はしておりません。それでも、ご自身で工夫されて、必要に応じて部分的に繰り替えしてご覧になられている学生さんもいらっしゃるようです。オンデマンドの良さをうまく活用して頂ければと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンデマンド授業に参加するための、コンピュータ機器とネットワーク環境を準備して下さい。
その他の重要事項Others
本授業は、実際に行われた授業の録画になりますので、オンデマンドで受講する場合、多少不自然と感ぜられる内容も含まれます。それは、過去の授業の録画であるという事でご理解頂ければと思います。