デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
OTR900N1(その他 / Others 900)海外研修プログラム1(SD)International Exchange Program1(SCI-Arc)
安積 伸Shin AZUMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | U0115 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 3 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 建築学専攻 共通基盤科目 |
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Outline (in English)
In this program during the summer vacation, students will travel to SCI-Arc in the west coast of the United States to learn cutting-edge digital design in an English speaking environment. Prior to this a joint studio workshop will be held at Hosei university with SCI-Arc students for the designing of images. This workshop will be participated by four universities in total, including University of Tokyo and Keio University students.
授業で使用する言語Default language used in class
英語 / English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
このプログラムは夏季休暇中サイアークに滞在し、米国西海岸の英語環境の中で最先端のデジタルデザインを学ぶものである。それに先立って、本学を拠点にスタジオを行なうサイアークの学生たちと映像作成を行なう合同ワークショップを行なっている。このワークショップは東大、慶応の学生も参加する4大学ワークショップとして定着している。
到達目標Goal
この授業は技術の習得だけでなく歴史文化の理解を重視しているので、カリフォルニアの代表的な建築やロサンジェルスおよび周辺の都市空間を実地に見学することも研修の一部である。技術面では、ライノセラスなどの3DCAD用いながら、3Dプリンター、レーザーカッター、ミリングマシーンを駆使した建築デザインを学習する。
【修得できる能力】*【修得できる能力】*
- 総合デザイン力 :
- 歴史と文化:
- 持続可能性と設計論理:
- 専門性:
- 技術と芸術:
- 情報技術:◎
- 表現能力・コミュニケーション能力:◎
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学研究科建築学専攻ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
英語 / English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
夏季集中で行なわれる現地での研修に先立って、ロサンジェルスの近代建築および現代建築の概要を理解し、ライノセラスでの作図の基本操作を学ぶための予備学習をAB期に実施する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:ガイダンス
この授業の目的は単なる語学研修ではなく、デザイン研修でもあること。さらに南カリフォルニアとその建築的な風土を理解した上で、海外研修を行うこと。5月に来日する米国大学とのワークショップも授業の一環とすること。
2:ロサンジェルスと近代建築(シンドラー、ノイトラとCSH世代
LAモダニズムはシンドラーとノイトラという2人のオーストリア人建築家から始まる。この2人から戦後のCSH(ケーススタディハウス)世代までを概観することで、ロサンジェルスの近代建築の形成と発展を理解する。1930年代から60年代が今日のLA建築の基層であることがわかるだろう。
3:3DCAD入門(Rhinoceros)1
【Rhinocerosの概要】コンピュータで建築デザインを行うにあたり、コンピュテーショナル・デザインの汎用ソフトウェアとして、とくに欧米の建築界で普及しつつあるRhinoceros(以下ライノ)とその公式プラグインであるGrasshopperの概要を理解する。
4:3DCAD入門(Rhinoceros)2
【Rhinocerosの基本1】モデリング(3D形状制作)の効率化のため、「インターフェイス」や「プロパティ・レイヤ」、「ビューポート」「オブジェクト表示モード」、「ファイル形式」、「エイリアス」などをカスタマイズして制作環境を整える。
5:3DCAD入門(Rhinoceros)3
【Rhinocerosの基本2】「オブジェクト選択」、「ビュー変更」、「スナップ機能」、「モデリング補助機能」などのツールを理解する。
6:SCI-Arc合同ワークショップ
サイアーク学生と協働でワークショップを行なう。
7:SCI-Arc合同ワークショップ発表会
サイアーク学生と協働でワークショップ発表会を行なう。
8:3DCAD入門(Rhinoceros)4
【Rhinocerosの基本3】3Dモデルを作成するための「コマンド入力」、各種設計図を描くための「2D製図」や「プレゼンシート」などのツールを利用して3Dモデリングを行う。
9:3DCAD入門(Rhinoceros)5
【Rhinocerosの基本4】各種ツールを用いて作成したオブジェクトを「移動」、「コピー」、「回転」、「伸縮」、「分割」、「合成」など編集・変形することで、より複雑なオブジェクトをモデリングする。
10:ロサンジェルスと現代建築
ゲーリー、モーフォーシス、エリック・モスなどの活躍。
11:3DCAD入門(Rhinoceros)6
【Rhinocerosの実践1】
12:3DCAD入門(Rhinoceros)7
【Rhinocerosの実践2】基本的なオブジェクトをベースに建築物の3Dモデリングを行い、より実践的な知識や技術、機能を理解していく。
13:3DCAD入門(Rhinoceros)8
【Grasshopper1】ライノセラスのプラグインである「グラスホッパー」を用いて、これまでのモデリングツールでの作成とは異なるモデリング方法を習得する。
14:3DCAD入門(Rhinoceros)9
【Grasshopper2】モデリングプロセスを組む「グラスホッピング」やオブジェクトのデータを格納する「コンポーネント」、「データの型」、「データ構造」を理解する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
LA Summer Programがこの後に続く。サイアークで行なわれるこのプログラムでは約2週間で作品の構想と製作を行なう。9月には研修結果の発表会を行なう。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
授業中に指示する
参考書References
授業中に指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
ライノセラスによる作品製作およびロサンジェルス研修の結果を重視するが、5月の東京での合同ワークショップの発表内容も評価の対象である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
サイアークでも最終講評会(Final Review)を実施するが、さらに帰国後に参加者全員の作品発表会と展覧会を実施している。短期間の設計期間、3Dプリンターなど慣れない機材、英語での講評会は緊張と困難の連続だが、このプログラム参加者は共通して英語でのコミュニケーションに自信(度胸)がついたと述べている。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
毎回自己のPCを持参すること。
その他の重要事項Others
デザインスタジオに準じるので、受講生は最大15名程度である。2017年度よりLAプログラムの実施には5名以上の参加が必要となったので、ぜひそれ以上の人数の参加を期待したい。
実務経験との関連:現役の建築家で一級建築士である担当教員から建築設計の指導を受けることができる。