人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ENV300HA（環境保全学 / Environmental conservation 300）環境管理論Ⅱ環境管理論Ⅱ
大野 香代
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | C2501 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category | |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category | |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Recently, awareness of the climate change is raising due to increasing serious floods and super big typhoons worldwide. And someone may be stimulated by the sixteen years old environmental activist, Ms. Greta, and then thinks how to take actions against this issue.
In the lecture of the pollution control II, you study about air pollution prevention in enterprises. Recent environmental managements of enterprises should take not only conventional pollution controls but also climate change mitigation and adaptation. After Paris agreement in COP21, contribution for ESG (Environment, Social, Governance) have been becoming more significant for financing to the enterprises. Therefore, enterprises try to take various actions for reduction of GHG such as CO2, in addition to pollution controls such as prevention of qualities of air, water and soil, prevention of sound/vibration and waste managements.
Recent environmental issues can’t be resolved by only innovative science technologies. It is necessary to transfer to low carbon society by linking with economy and society also.
This lecture is structured from a wide viewpoint concerning air pollution managements of enterprise to aim for making students consider environmental problems deeply which we are facing now. You can learn causes and challenges of air pollution subjects from global warming problems to PM2.5 pollution, structure of laws and regulations related to prevention of air pollution, treatments and measurements of pollutants such as sulfur oxide and dust.
The student who will take the national examination of pollution control manager can study fundamental knowledge to provision for the examination.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
近年、世界中で集中豪雨や大型台風等の異常気象が増えており、気候変動への関心が高まっています。16歳の環境活動化のグレタさんに触発され、自分に何かできることはないかと考えている人も多くいるのではないでしょうか。
公害防止管理論Ⅱでは、企業の生産活動による大気汚染を防止するための法律や技術について学びます。現在の企業の環境管理は従来の公害防止だけではなく、気候変動の緩和や適応にまで範囲が広がっています。COP21でパリ協定が採択されて以降は企業への投融資においても、ESG（環境、社会、ガバナンス）への取組が益々重要視されてきています。そのため、企業は従来の大気、水質、土壌の汚染防止、騒音振動防止、廃棄物管理等の公害防止に加え、二酸化炭素等の温暖化物質の排出削減に向け、様々な取組を行う必要に迫られています。
現代の環境問題を解決するには、革新的科学技術だけに頼るのではなく、経済や社会が連動して低炭素社会に向けて移行していく必要があります。
本講義では、我々が直面している環境問題をより深く思考できるようになることとし、幅広い視点で企業の大気汚染管理について学びます。大気汚染問題の原因や課題について、地球温暖化問題からPM2.5汚染まで幅広い内容を学びます。また、大気関連の法律体系や行政施策及び、硫黄酸化物やばいじん等の発生源やその処理技術、測定方法についての科学的な事柄を中心として学びます。
本講義は、公害防止管理者国家資格（大気）の取得を目指す学生にとっても基礎となる知識を取得します。
到達目標Goal
近年の国内外の大気汚染問題について、その原因、対策、課題について理解する。環境基本法、大気汚染防止法等の大気関連の規制及び国の政策について知る。大気汚染物を発生する各種生産活動、大気汚染物物質の処理方法及び測定方法につて理解する。企業における環境管理の活動について自ら調べ、各産業における課題と対策について考える。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
毎週提供されるオンデマンド教材を聴講し、講義の最後の本講義のポイントで理解確認を行う。3回程度課題を出すので、レポートを提出する。提出されたレポートに対しては、学習支援システムを通じてフィードバックする。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：大気汚染の歴史と公害防止対策
日本の公害問題の歴史ついて学ぶ。企業の公害防止組織について学ぶ。
第2回：近年の大気環境問題
国際的な気候変動への取組、国内の大気環境問題について学ぶ。
第3回：大気保全のための各種法律及び大気の状況
大気に関する各種法律の概要（環境基準、退出基準等）を学ぶ。また、近年の日本の大気環境状況について学ぶ。
第4回：大気汚染の発生源及び発生メカニズム
大気汚染物質を発生する産業活動、大気汚汚染物質の種類と発生メカニズム。
第5回：アクティブラーニング
課題１
企業内におえる公害防止管理者の役割を調べる。不祥事の事例を調査し、その原因と改善策について考える。
第6回：燃焼管理技術
燃料の種類や燃焼計算について学ぶ。効率的な燃焼管理方法及び熱回収等の省エネ技術について学ぶ。
第7回：硫黄酸化物の処理技術
排ガス中の硫黄酸化物の排出低減及び処理技術について学ぶ。
第8回：窒素酸化物の処理技術
排ガス中の窒素酸化物の排出低減及び処理技術について学ぶ。
第9回：集じん技術
排ガス中のばいじんや粉じんの除去技術について学ぶ。
第10回：アクティブラーニング
課題２
近年の大気環境汚染の課題から一つテーマを出すので、それについて調べる。
第11回：大気のモニタリング技術と排ガス測定技術
大気の常時監視モニタリング方法及び排ガスの測定方法について学ぶ。
第12回：排ガスの大気拡散
大気汚染物質の大気拡散について学ぶ。工場近隣への大気汚染物質の影響を知るための拡散モデルについて学ぶ。
第13回：アクティブラーニング
課題３
各業種における大気環境保全のための活動を調査し、その特徴を比較する。SDGｓの17のゴールとの関連についても考察する。
第14回：課題提出
本講義の理解度を確認するための問題を出すので、レポートとして提出する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
新・公害防止の技術と法規 （大気編）で講義に関連するところを読んで学習する。授業の準備学習・復習時間は各2時間とする。
参考書References
新・公害防止の技術と法規 （大気編） 発行所 （一社）産業環境管理協会
成績評価の方法と基準Grading criteria
3回程度の課題に対してのレポート及び第14回目の課題提出レポートの総合点で評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
化学式や数式が出てくると、難しく感じるとの意見が多いので、排ガス処理技術等の説明では、なるべく数式を使用せず、図を多用して視覚的、直観的に原理が理解できるよう、工夫することとする。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコン (オンデマンド講義を聴講するため。）
その他の重要事項Others
担当教員はアジア諸国への公害防止管理のための技術及び法律制定支援を10年以上行っている。また、水質や大気質の計測、環境マネジメント、環境ファイナンス、気候変動緩和・適応に関する国際標準規格（ISO）の国際エキスパートとして、規格策定を行っている。これらの実務経験を活かし、本講義では大気汚染に係る国内外の環境問題の最新動向を講義に織り交ぜることで、将来、企業において自ら考え、環境に配慮した経済活動が行えるような人材を育成する。
関連の深いコース
サステイナブル経済・経営コース、環境サイエンスコース
実務経験のある教員による授業
担当教員はアジア諸国への公害防止管理のための技術及び法律制定支援を10年以上行っている。また、水質や大気質の計測、環境マネジメント、環境ファイナンス、気候変動緩和・適応に関する国際標準規格（ISO）の国際エキスパートとして、規格策定を行っている。これらの実務経験を活かし、本講義では大気汚染に係る国内外の環境問題の最新動向を講義に織り交ぜることで、将来、企業において自ら考え、環境に配慮した経済活動が行えるような人材を育成する。