人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
PHL200HA(哲学 / Philosophy 200)現代思想と人間ⅠContemporary Philosophy and Human Condition I
竹本 研史
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C2559 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
Theme : Contemporary Social Philosophy
We examine historical understandings of the basic and essential concepts for the contemporary society, by the analyses of the philosophical texts, the movies, the arts and etc.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
テーマ:現代社会哲学・思想
私たちが共生している現代社会で基本的かつ不可欠だとされている諸概念(自由、人権、民主主義、平等、所有、市民、公共性、他者、反差別…)は、自明のものとして存在しているのではなく、長い思想的伝統のなかで多くの議論を積み重ね、培われてきたものである。
そこで本講義では、現代社会思想の文献や、映画作品、絵本、マンガ、文学作品、美術作品などを分析しながら、現代社会を構成しているさまざまな社会概念について、広い視野に立って、それら諸概念に関する歴史的議論の内容と背景を検討する。
到達目標Goal
さまざまな学問領域において持続可能でインクルーシヴな社会の実現のためにマイノリティと不平等の問題を考察していくうえで、現代社会思想を中心に、基本的かつ不可欠な諸概念に関する思想的営為の系譜をたどり、それら諸概念にかけられている負荷を把握する。
そこで得た知見を基に、それらの現代社会における意義を主体的に考察し、見解を示せるようになることで、広い視野に立ちながら、平和で民主的な社会を形成していく市民として必要な知識と思考力を涵養する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式でおこなうが、授業中ならびにリアクションペーパー提出による質疑+次回授業での応答など、インタラクティヴな授業になるように心がける。
単に思想内容の解説だけではなく、当該文献の抜粋を配布したり、映像や写真などの視聴覚教材も用いたりする予定である。
学生からの質問・意見や、提出物に対しては、基本的に授業時間内にフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:個人の自由と反植民地主義(1)
ジャン=ポール・サルトルの思想(1)――
『存在と無』を中心に
第2回:個人の自由と反植民地主義(2)
ジャン=ポール・サルトルの思想(2)――
『弁証法的理性批判』を中心に
第3回:個人の自由と反植民地主義(3)
ジャン=ポール・サルトルの思想(3)――
『ユダヤ人問題についての考察』、「黒いオルフェ」を中心に
ハンナ・アーレントの思想(1)――『全体主義の起源』を中心に
第4回:個人の自由と反植民地主義(4)
フランツ・ファノンの思想――『地に呪われたる者』、『黒い皮膚・白い仮面』を中心に
第5回:フェミニズムの思想(1)
オランプ・ド・グージュ、メアリ・ウルストンクラフト、J・S・ミルの思想を中心に
第6回:フェミニズムの思想(2)
シモーヌ・ド・ボーヴォワールの思想――『第二の性』を中心に
第7回:全体主義批判と人間性の問題(1)
フランク・パヴロフ『茶色の朝』、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク『善き人のためのソナタ』を中心に
第8回:全体主義批判と人間性の問題(2)
ハンナ・アーレントの思想(1)――『全体主義の起源』を中心に
第9回:全体主義批判と人間性の問題(3)
ハンナ・アーレントの思想(2)――
『エルサレムのアイヒマン』、クロード・ランズマン『ショア』、ロニー・ブローマン/エイアル・シヴァン『スペシャリスト』を中心に
第10回:全体主義批判と人間性の問題(4)
ハンナ・アーレントの思想(3)――『人間の条件』、『革命について』を中心に
第11回:規律と権力(1)
ミシェル・フーコーの思想――『監視と処罰』を中心に
第12回:規律と権力(3)
ミシェル・フーコーの思想――『社会は防衛しなければならない』、『安全・領土・人口』、『生政治の誕生』を中心に
第13回:規律社会から管理社会へ
ジョージ・オーウェル『1984』、ジル・ドゥルーズの管理社会論
第14回:境界の内と外
エティエンヌ・バリバールと2010年代の現代ヨーロッパ社会、アキ・カウリスマキ『希望のかなた』
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の講義で紹介される資料等を使用して必ず予習・復習をすること。
授業で取り上げた思想家の著作とそのつど時間をかけて格闘すること。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教場でプリントを配布する。
参考書References
市野川容孝・宇城輝人編『社会的なもののために』、ナカニシヤ出版、2013年。
宇野重規『西洋政治思想史』、有斐閣、2013年。
坂本達哉『社会思想の歴史――マキアヴェリからロールズまで』、名古屋大学出版会、2014年。
坂本治也編『市民社会論――理論と実証の最前線』、法律文化社、2017年。
仲正昌樹編『政治思想の知恵――マキャベリからサンデルまで』、法律文化社、2013年。
同編『現代社会思想の海図(チャート)――レーニンからバトラーまで』、法律文化社、2014年。
山脇直司『公共哲学とは何か』、ちくま新書、2004年。
同『社会思想史を学ぶ』、ちくま新書、2009年。
同『公共哲学からの応答――3・11の衝撃の後で』、筑摩選書、2011年。
ほか
*各思想家の思想に関する参考文献などは教場で随時紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
コメントシート(20%)+オンライン試験(80%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
レジュメの誤植をなるべくなくすよう努力する。また、パワポを使う際は、もう少し視覚的にわかりやすいようにポンチ絵などを使うようにする。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Zoomに接続可能な機器・接続環境が必要になることがある
その他の重要事項Others
2016年度に「人間環境特論(西洋社会思想史I)」の単位を取得済みの学生は履修不可。
関連の深いコース
履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。
実務経験のある教員による授業
本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。