人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ASS300HA(社会経済農学 / Agricultural science in society and economy 300)食と農の環境学ⅠEnvironmental Science for Food and Agriculture Ⅰ
西川 邦夫
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C2505 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
This class aims that students become to understand the agriculture and agricultural policy of the contemporary Japan which has arrived at the stage of developed countries from the perspectives of agricultural economics and agricultural politics. This class tries to understand various aspects of the agriculture and agricultural policy in terms of theory, history, current status and international comparison. Students can finally understand significances agriculture have as an industry under the stage of developed country and the progress of trade liberalization caused by mega FTAs.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では,学生が現代日本の農業及び農業政策について、農業経済学・農政学の立場から理解することを目的とする。理論・実態・国際比較の視点から、多面的に日本農業・農政を理解することを試みる。経済発展段階が先進国段階に到達するとともに、メガFTAの締結等による貿易自由化が進む中で、農業という産業が国民・地域経済にどのような意義を持つのか、学生は学修する。
到達目標Goal
学生が,①農業経済学・農政学の基本的な知識を身につけるとともに、②日本農業が抱える問題点、今後日本農業が向かうべき進路について自分の考えを持ち、③論理的に表現することができることを到達目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
後日公表する。課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:プロローグ:現代日本の農業問題
先進国段階に到達するとともに、貿易自由化が進む中で、日本農業が直面している問題と取るべき政策について理論的に解説する。
第2回:国際農産物貿易交渉の展開過程
1980年代のGATTウルグアイ・ラウンドから近年のFTAに至る過程を、世界経済構造の転換に注目しながら解説する。
第3回:TPP・日米貿易協定と日本農業
日本も参加したTPP及び日米貿易協定の交渉過程において、国内・国際的にどのような政治経済学的特質が見られたのか検証する。
第4回:アメリカ農業の歴史と現状
日本にとって政治的・経済的につながりが強いアメリカの農業について、歴史と現状を多面的に概説する。
第5回:アメリカとカリフォルニアの稲作
日本の稲作にとって潜在的な競争相手であるいカリフォルニア州の稲作の実態と課題について、水問題への対応に注意を払いながら検討する。
第6回:国際農産物市場の現局面と日本の食料安全保障
国際農産物市場の現局面と、日本の農産物貿易の状況を、食料安全保障に注意を払って解説する。
第7回:日本経済の構造転換と食料消費
日本経済の構造転換の影響を受けた家計と食料消費の関係を、主食であるコメを中心に考察する。
第8回:日本農業の構造変動と多様な担い手
農業構造変動の到達点と新たに形成されつつある農業の担い手について、地域的多様性や農地政策改革に注目して検討する。
第9回:農業労働力の脆弱化と確保のための課題
農業労働力の高齢化・引退と、新規参入者等による確保の動きについて解説する。
第10回:農業者に対する支援システム
農業者を支援してきた農業協同組合と協同農業普及事業について、実態と課題を他の先進国の事例とも比較しながら解説する。
第11回:農業の多面的機能と生態系サービス
農業が発揮する経済的機能以外の様々な機能やサービスを、環境経済学の理論的フレームワークや実例を用いて解説する。
第12回:条件不利地域農業と農山村政策
農業の多面的機能を多く担いながらも、衰退と再生の動きが交錯するのが日本の農山村である。農山村再生のために求められる政策について検討する。
第13回:食品安全問題の理論と政策
消費者の食への安心・安全意識への高まりと対応する政策の枠組みを、流行している家畜疾病にも注意を払いながら解説する。
第14回:エピローグ:現代日本の農業政策
これまでの講義の内容を総括するとともに、求められる政策について展望する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。学生は、授業の前に学習支援システムにアップされる講義資料を予め読んでおく、また授業後に見返しておく。また、授業中に紹介される参考書を読むことも推奨される。興味関心を養うために、学生は新聞で農業関係の記事があったら読んでおくことも望ましい。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しない。資料を事前に学習支援システムにアップするので、各自プリントアウト等をして授業に臨むこと。授業内では配布しない。
参考書References
①田代洋一『農業・食料問題』、大月書店、2012年(本体2,600円+税).
②速水佑次郎・神門善久『農業経済論 新版』、岩波書店、2002年(4,200円+税).
③山崎亮一『農業経済学講義』、日本経済評論社、2016年(本体2,800円+税).
④農林水産省『食料・農業・農村白書』(各年版)(www.maff.go.jp/j/wpaper/).
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート:100%(レポートの内容は授業内で指示する)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクションペーパーを適宜導入、学生との双方向の授業を心がけたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料を授業の前に学習支援システムにアップするので、定期的にチェックをすること。
関連の深いコース
履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。
実務経験のある教員による授業
本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。