人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies

環境人類学Ｉでは、人間と自然の関係について探求してきた人類学者たちによる民族誌や理論を参照しながら、様々な文化的背景をもとに多様に存在する人間と環境の関係について学びます。また、環境人類学的アプローチを用いて身近な環境問題について議論し、文化的側面を理解することの重要性についての理解を深めます。

本講義では、身近な環境問題について文化人類学的アプローチを利用しながら再考することで、人間と環境の関係についての知識とグローバルな視点を深めることに加え、クリティカルシンキングを養うことを目的にします。

ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連

日本語 / Japanese

講義は映像資料を随時活用しながら行います。また、講義では毎回講義内容に関連した「お題」を通して学生にクリティカルシンキングの機会を与えます。具体的には、学生は「お題」に対する自らの考えを述べるだけでなく、次回講義で紹介される回答例を通して他学生の多様な視点・意見に触れることで自らの思考をさらに深める機会を得ることができます。課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。

あり / Yes

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：イントロダクション

本講義の問題意識と成績評価の方法について説明します。

第2回：環境人類学とは？

環境人類学とはどんな分野なのかについて紹介します。

第3回：文化生態学とは？

環境人類学の「父」であるジュリアン・シュチュワードの研究を紹介します。

第4回：民族生態学とは？

人間と環境の関係を民族学的に考察する研究を紹介します。

第5回：生態人類学とは？

ロイ・ラパポートによる宗教儀式と生態との関係についての研究を紹介します。

第6回：狩猟採集文化

狩猟や採集という文化を通して人間と環境の関係について講義します。

第7回：中間試験

中間試験を行います。

第8回：複合社会

文化的変容が人間と環境の関係に与える影響について講義します。

第9回：地下環境

鉱物採取（石炭、ウラン、石油、ダイヤモンド）と環境問題との接点を講義します。

第10回：地球温暖化

気候変動が人間と環境に与える影響について講義します。

第11回：人口と環境

人口の増減が人間と環境の関係に与える影響について講義します。

第12回：生物の多様性

生物多様性が人間と環境の関係に与える影響について講義します。

第13回：消費者文化

大量消費社会が生み出す環境問題について講義します。

第14回：期末試験

期末試験を行います

毎回の講義で紹介される資料等を使用して必ず予習・復習をすること。
（準備学習）詳しい授業計画を授業第１回目に配布するので、毎週それを参照し、各講義で使用する文献を授業前までに読んでおきましょう。
（復習）中間・期末試験の問題は講義で使用する文献および講義内容から出題します。講義中はノートをとり、講義後は文献と講義ノートを読み返し復習しましょう。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。

授業内に紹介します

パトリシア・K. タウンゼンド著、岸上 伸啓・佐藤 吉文訳『環境人類学を学ぶ人のために』世界思想社

講義中にリアクションペーパーの提出（３０％）、中間・期末筆記試験（７０％）。

講義で使用するスライドをもとにした「レジュメ」を支援システムにて公開しています。ただ、これは講義の要点が書かれているだけのものですので、学生各自で授業メモをとり、自分なりのレジュメを完成させてください。

映像資料も利用しながらの授業が好評だったので、今後も同様のスタイルで授業を進めたいと思います。

リアクションペーパーの回答例紹介コーナーは他学生や教員の意見を聞くことができるので楽しく、より深く考える機会になるという意見をたくさんいただいたので、今後も続けていきたいと思います。

環境人類学Iでは、資料配布、お知らせ配信、定期試験、リアクションペーパー提出は全てHoppii（学習支援システム）とGoogleクラスルームを通して行うため、各学生はネット環境およびパソコン等の端末の準備をお願いします。

履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。

本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。