人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
HIS300HA(史学 / History 300)ヨーロッパ環境史論ⅡEuropean Environmental History Ⅱ
梅原 秀元
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C2315 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
This lecture deals with some topics from the history of environment in Europe, especially German in the 19. and 20. century.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、19・20世紀のヨーロッパ、とくにドイツを中心とした地域における環境の歴史について、いくつかのテーマを選んで議論する。
到達目標Goal
本講義では、19・20世紀のドイツを中心とする地域の環境をめぐる諸問題から、環境と人間の経済活動・資源(森林と木材)、都市と環境(都市と生活環境)、労働と環境、科学技術と環境、ナチスと環境、環境と政治 というテーマを通じて、環境と私たち人間の営みとが、どのような関係を作っていったのか、その関係が作られていく中で、それぞれがどのように変わっていったのか/変わらなかったのか、それぞれがどのように影響しあったのか、といったことを一緒に議論・考える。それを通して、現在の環境をめぐる問題を考える際の手掛かりを身に着けることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義は、オンデマンド方式で行われる。
週1回定期的に3つのデータを、本講義の所定のところにアップし、履修者はそれを視聴する。
データのアップは、毎週月曜日から火曜日の間を予定している。
データは、講義のパワーポイントのPDFファイル、パワーポイントに書かれているものをプリントにしたPDFファイル、講義の音声ファイルの3つである。
履修者は、音声ファイルを聞きながら、パワーポイントのファイルを見ることで講義を受ける。プリントを印刷すると、基本的なノートとなる。これに、講義で聞いたことをメモすることで、ノートができることになる。
そののち、履修者はリアクションペーパーに考えや感想を書いて、講義後、所定の期日(データアップ後、3ないし4日後を考えている)までにリアクションペーパーを提出すること。内容をまとめて、次の講義の時に紹介する。また、提出状況を出席確認にも使う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンティールング‐ドイツ近現代史と環境
ドイツ近現代史研究とそこでの環境について概観するとともに、本講義についての概要を説明する。
第2回:19世紀のドイツ
19世紀のドイツ史について概観する
第3回:20世紀前半のドイツ
20世紀前半のドイツについて概観する
第4回:20世紀後半のドイツ
20世紀後半のドイツについて、主に、ドイツ連邦共和国(旧西ドイツ)を中心に概観する
第5回:「おらが森」と「私の森」-森林を巡って(1)
18世紀末から19世紀初めのドイツにおける森林とその利用をめぐる問題について、検討する。
第6回:森と産業‐森林を巡って(2)
19世紀初頭にドイツにも到来し、19世紀後半以降著しく進む工業化を背景にして、経済と木材・森林の関係を考える
第7回:「都市は病気にする」 - 都市と生活環境(1)
19世紀にヨーロッパを席巻したコレラを例に、伝染病と、その原因となった都市の生活環境について論じる
第8回:都市文化と都市批判‐都市と生活環境(2)
19世紀後半から20世紀初めにかけて、ドイツをはじめとするヨーロッパで見られた都市文化への批判とそれによる自然への回帰・自然の賞賛について概観する
第9回:労働と環境
産業革命による生産現場の状況‐労働の環境‐の変化とそれへの対応を概観する
第10回:科学技術と環境
人間の生活世界を科学や技術によって変えることができる・べきである という考え方がどのように出てきたのかを、19・20世紀のドイツを例に検討する
第11回:ナチスと環境保護‐ナチスと環境(1)
ナチス期の環境保護について検討する
第12回:ナチス期の農業‐ナチスと環境(2)
ナチス期に最終的には弾圧の対象となった有機農業運動を取り上げ、ナチス期における農業を通して、環境について考える。
第13回:原子力開発を巡って‐1960年代以降の西ドイツにおける環境と政治(1)
戦後西ドイツにおける原子力エネルギーの利用について検討する
第14回:緑の党と市民運動‐1960年代以降の西ドイツにおける環境と政治
戦後西ドイツにおける反原発運動を取り上げ、その後のドイツの環境政党の出現や市民運動の展開について考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
近現代ドイツ史の概観については、矢野久/アンゼルム・ファウスト(2001)『ドイツ社会史』(有斐閣)が参考になる。また、高校での世界史の教科書で、19・20世紀のドイツについての部分を読むことも、本講義の理解の助けになるだろう。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
適宜レジュメを配布する。
参考書References
参考書として、以下のようなものがある。
ただし、これらは、必ずしも買う必要はない。
大学図書館や公立図書館で借りるなどして読むことができれば、講義の理解の助けになるだろう。
19・20世紀のドイツ史:
矢野久/アンゼルム・ファウスト(2001)『ドイツ社会史』(有斐閣)
ドイツ環境史について
フランク・ユーケッター(2014)『ドイツ環境史 エコロジー時代への途上で』(昭和堂)
フランツ=フランツ・ブルュッゲマイヤー/トーマス・ロンメルスバッハー(2007)『ドイツ環境史 19世紀と20世紀における自然と人間の共生の歴史』(リーベル出版)
ナチス期の農業について
藤原辰史(2012)『ナチスドイツの有機農業』(柏書房)
ナチス期の環境について
フランク・ユケッター(2015)『ナチスと自然保護 景観美・アウトーバーン・森林と狩猟』(築地書館)
戦後西ドイツにおける原子力開発および反原発運動について
ヨアヒム・ラートカウ/ロータル・ハーン(2015)『原子力と人間の歴史 ドイツ原子力産業の興亡と自然エネルギー』(築地書館)
ヨアヒム・ラートカウ(2012)『ドイツ反原発運動小史 原子力産業・核エネルギー・公共性』(みすぶ書房)
がある。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レスポンスペーパー(0-10%)と学期末のレポート(90-100%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンデマンド形式で行います。そのため、通信環境やパソコンなどの機材については、受講する学生各自で整えてください。個人では難しい場合は、すぐに大学の方に問い合わせ・相談してください。
その他の重要事項Others
・高校世界史の授業程度の知識を前提として授業を進めます。高校で世界史を選択していなかった人や苦手だった人にもわかりやすいようにすすめるので、ためらわずに聞きに来て下さい。
・春学期にヨーロッパ環境史論I を履修しているとよいです。
・旧科目名称「人間環境特論(ヨーロッパ都市環境史論Ⅱ)」を修得済の場合、本科目の履修はできません。
関連の深いコース
グローバル・サステイナビリティコース(旧・国際環境協力コース)、人間文化コース(旧・環境文化創造コース)
実務経験のある教員による授業
本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。