人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
PHL200HA(哲学 / Philosophy 200)仏教思想Early Thoughts of Indian Buddhism
小島 敬裕
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C2301 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
This course will focus on the Theravada Buddhist thoughts in everyday life. Theravada Buddhist societies are located in mainland Southeast Asia, Sri Lanka and southwest China. In these lectures, we will focus not only on the Buddhist philosophy written in texts, but also on ideas of Theravada Buddhists by paying close attention to how they practice themselves every day. Furthermore, we will explore the relationship between Japanese society and Theravada Buddhism through visual materials including photos and documentary videos.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義は、東南アジアの大陸部諸国(タイ・ミャンマー・ラオス・カンボジア・ベトナム)において信仰されている仏教への理解を深めることを目的とします。東南アジアの上座仏教徒社会においては、男子の大部分が一時出家を経験し、托鉢する出家者に対して在家者が食物を寄進する姿も毎朝のように見られます。またベトナムでは大乗仏教も広く信仰されています。いずれにせよ、仏教が世俗の人々の生活に根ざし、「生きられて」いることが特徴です。こうした東南アジアの地域社会における仏教思想のあり方について、本講義では写真を用いながら具体的に説明していきます。また、大陸部の各国における仏教実践の地域差や、政治との関係の多様性について理解を深めます。さらに、日本における上座部仏教の受容や、日本に在住する東南アジアの人々にとっての仏教の役割について考察します。人・モノ・カネ・情報の越境が増加しつつある現在において、日本人と東南アジアの人々とのより良い関係を築くためには、仏教に対する理解を深めておくことが重要な意義を持っているためです。
到達目標Goal
教理としての仏教と、東南アジアの地域に生きる仏教徒の思想について、具体的な事例をもとに論じることができる。
また東南アジアにおける仏教実践の現実を知ることにより、自らの「仏教」イメージを相対化するとともに、日本人の「仏教思想」に対する認識も深めることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
人間環境学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連。
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業の3日前(月曜日)にHoppiiでレジュメを配信するので、授業前までにプリントアウトまたはダウンロードしておいてください。授業内容の理解を深めるために、多くの写真を提示しながら説明するので、レジュメを手元に置いて視聴してください。授業後に提出するリアクションペーパーのうち、重要な質問やコメントに対しては、翌週の授業の冒頭で解説を行います。課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行います。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
授業の内容と受講方法について
第2回:仏教教団の成立と東南アジアへの普及
ブッダの人生ならびに仏教教団成立の経緯、そして東南アジアへの普及の歴史的過程
第3回:精霊信仰と仏教
東南アジアにおける宗教の基層としての精霊信仰
第4回:出家者の仏教
上座仏教の教理の基本と出家の目的
第5回:在家者の仏教
出家者を支える在家者と功徳の観念
第6回:ミャンマーにおける仏塔(パゴダ)信仰と輪廻転生の観念
積徳行の位置づけの地域差と地域経済への影響
第7回:ミャンマーにおける在家者の人生と出家者
上座仏教の冠婚葬祭
第8回:タイの王権・近代国家と仏教
上座仏教の政治社会学
第9回:タイの現代社会と仏教
仏教の社会貢献活動と比丘尼復興運動
第10回:ラオス・カンボジアにおける社会主義の急進化と仏教
仏教実践の断絶と国境を越えるネットワークによる復興
第11回:ミャンマーにおける軍・民主化運動と仏教
政治的正統性との関わり
第12回:戦中から戦後にかけての日本人とミャンマー人仏教徒の交流
遺骨収集活動と戦没者慰霊パゴダの建立
第13回:欧米と日本における上座仏教瞑想の受容
ティクナットハンのマインドフルネスとヴィパッサナー瞑想の普及
第14回:日本に在住する東南アジアの人々と仏教
難民・留学生・技能実習生にとっての寺院
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。
参考書References
石井米雄.1975.『上座部仏教の政治社会学―国教の構造』創文社.
石井米雄.1991.『タイ仏教入門』めこん.
NHK「ブッダ」プロジェクト編.1998.『ブッダー大いなる旅路2』日本放送出版協会.
奈良康明・下田正弘編.2011.『新アジア仏教史04スリランカ・東南アジアー静と動の仏教』佼成出版社.
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート(50%)、平常点(50%)
平常点は、授業への参加状況および毎回の授業後に提出するリアクションペーパーで総合的に判断します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
レジュメの見やすさを工夫するようにします。
その他の重要事項Others
授業に関する相談がある場合は、授業後にお伝えください。メールでもかまいません。アドレスは最初の授業でお伝えします。
関連の深いコース
履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。
実務経験のある教員による授業
本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。