人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
MAN300HA（経営学 / Management 300）環境マネジメントスタディーズⅠEnvironmental Management Studies Ⅰ
池原 庸介
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | C2129 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（一般・総合型選抜、編入学試験入学者）Category | |
| カテゴリー（社会人RSP入試入学者）Category | |
| カテゴリー（2022年度以前）Category (～2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
As adverse effects of climate change become far more serious recently, a new term "climate crisis" has become widely used. With the Paris Agreement starting in 2020, climate actions toward a zero-carbon society are accelerated globally than ever before. Students can learn about UN climate negotiations, climate policies in and outside Japan as well as ambitious efforts to address the issue by non-state actors such as cities, businesses, investors and NPOs, which are considered to play pivotal roles to realize a zero-carbon society.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
近年、気候変動による人類や生態系への影響が激甚化しており、「気候危機」という言葉が定着しつつある。いよいよ2020年よりパリ協定がスタートし、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが世界的に加速しています。本講では、気候変動問題に係る国際交渉や国内外の政策動向、そして近年国際舞台で重視されている非国家アクターと呼ばれる自治体、企業、投資家、そしてNPO（非営利組織）の取り組みについて理解を深めます。講義では、世界の最新動向も交えた解説を通じて、活きた知識を身につけます。
到達目標Goal
気候変動問題を正しく理解し、2016年に発効した国際枠組み『パリ協定』の下で、世界が脱炭素社会の実現に向けてどのように取り組んでいるか、政府や企業、NPOなど様々な切り口から包括的に理解すること。３ヶ月間の学習で、気候変動問題に詳しくなり、他者に説明し議論できるレベルに到達することが期待されます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本講義では、社会科学・自然科学の両面から気候変動問題およびその解決に向けた世界の取り組みについて全体像を概観します。講義形式で理解を深めてゆき、環境マネジメントスタディーズⅡ（秋学期）のディスカッションにおいても議論に貢献できる十分な知識を涵養します。課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1：ガイダンス
深刻化する気候変動問題
講義の進め方
気候変動問題とは
2：気候変動の科学①
IPCC（気候変動に関する政府間パネル）第５次評価報告書が示す将来予測、炭素予算など
3：気候変動の科学②
予測される気候変動の影響
4：国連気候変動枠組み条約と国際交渉
国際的な気候変動交渉の流れ
5：京都議定書と市場メカニズム
法的拘束力を持つ削減目標と柔軟性メカニズム
6：パリ協定の成立
国際合意の難しさ、全員参加型の気候変動対策、脱炭素に向けた取り組み
7：パリ協定下での各国の政策動向
主要各国の気候変動・エネルギー政策
8：日本の気候変動・エネルギー政策
日本の中長期目標とその課題、世界からの評価
9：非国家主体による気候行動①
非国家主体による取り組みの重要性、リマ・パリ行動アジェンダ
10：非国家主体による気候行動②
世界の産業界の動向、各種国際イニシアチブ
11：非国家主体による気候行動③
ESGの観点から企業に求められる取り組み
12：世界のエネルギー政策
『脱炭素』を実現する世界のエネルギーのあり方
13：再生可能エネルギー普及拡大の動き
各国の再生可能エネルギー政策、企業などによる再生可能エネルギーの活用
14：まとめ
全体総括
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
当日授業内容の予習は不要だが、各回講義資料（毎回配布）の復習は必須です。次の授業までに復習を行っておくことで、後の授業の理解度は格段に高まります。復習の際は、講義資料を表面的になぞるだけでなく、他者に教えるつもりで自分の言葉で説明できるよう心掛けると効果的です。これを継続することにより、春学期の３ヶ月間で、気候変動問題への理解度は高いと自負できるレベルに到達可能。
※ 気候変動は、裾野が広く且つ複雑な環境問題であるため、まずは関心のある企業の取り組みや再生可能エネルギーなどのトピックにふれ、少しずつ深掘りしていくことが重要。下記の参考書を活用し、徐々に全体像をとらえていくと効果的。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
毎回、担当教員が作成した印刷資料（ハンドアウト）を配布。
参考書References
●小西雅子 『地球温暖化は解決できるのか―パリ協定から未来へ!』 岩波ジュニア新書、2016年（￥946）
●WWFジャパン『企業の温暖化対策ランキング』各編報告書（電気機器編、金融・保険業編など11編を発行済み）
※ 各編の報告書は、いずれもウェブサイト上で閲覧、ダウンロードが可能
https://www.wwf.or.jp/activities/activity/214.html
●槌屋 治紀 『これからのエネルギー』 岩波ジュニア新書、2013年（￥902）
●小宮山 宏、山田 興一 『新ビジョン2050 地球温暖化、少子高齢化は克服できる』 日経BP社、2016年（￥1,980）
成績評価の方法と基準Grading criteria
①平常点（小テスト含む）：50%
②期末レポート ：50%
①小テストでは、気候変動問題に関する基礎的事項や用語を理解しているかを問う。
②パリ協定の下での世界の脱炭素化に向けた動向、各主体の取組みなどについて理解し、課題に対して自らの考えを論理的に展開しているか等を評価。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・国際組織に勤務する担当教官の経験等に基づく国連会議の話題や企業の取組み事例などが分かり易かったとの声が得られているため、今年度もそうした内容を積極的に取り扱います。
・授業で配布するハンドアウトは白黒印刷のため、グラフなどが読みにくい箇所があったとの声を受け、資料のPDFファイルを授業後に学習支援システムにアップロードすることとします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システム上に掲載する講義資料のPDFファイルを閲覧する場合はパソコンが必要。
その他の重要事項Others
環境マネジメントスタディーズⅡ（秋学期）の履修予定者は、本科目を事前に履修することを推奨。
関連の深いコース
履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。
実務経験のある教員による授業
企業および国際組織における実務経験あり（計20年以上）。気候変動問題の解決に向けた国際交渉や企業による取組みなどに関して、実務経験（環境部署での業務、国連会議への参加など）に基づいた実践的な内容を取り扱う。