人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ECN300HA(経済学 / Economics 300)環境経済論ⅠEnvironmental Economics I
國則 守生
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C2110 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
This lecture deals with how to modify the market to keep the environment in good shape. Special attention is paid to economic instruments such as environmental taxes as a proper measure for the local and global environment.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
市場経済を取りまく重要な構成要素(基盤)であるさまざまな環境をいかに安定的、持続的に維持していくのかという問題意識を背景として、環境経済学で取り扱われる重要な概念やアプローチを学び、環境政策を考える機会とする。なかでも、近年、国際的な環境問題を取り扱ううえで注目されている経済的手段(economic instruments)を理解し、その役割を評価する。そのために、市場経済のパフォーマンスの検討から始めて、環境問題に対処するためにどのように捉え、環境政策が行わなければならないか、市場経済を補完・超克するための基礎的な視点を検討・議論する。
到達目標Goal
さまざまな経済活動にともなって発生している環境問題の軽減・解決を考えるためには、環境問題と経済活動との関わりを体系的に理解する必要がある。この授業では、経済学の側面から環境問題の捉え方や問題の解決・軽減のためにどのような対処方法があるのかを幅広い立場から検討することを目標とする。
具体的には、最初に、環境問題が過去、どうして市場経済で対処が難しかったのか、また現在でも困難であり続ける要因は何なのか、そして対処するにはどのような枠組みが必要なのかなどを学ぶ。そのために、環境経済学で取り扱われる「外部性」、「公共財」などの概念や性質を理解する。その後、近年、注目を浴びている環境問題に対する経済的手段を理解するために必要とされる基礎的事項を学習する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的には、講義(オンデマンドなどのオンラインを含む)および資料に基づく学習形式で行う。各回の授業計画については、学習支援システムで提示する。
課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
授業の進め方および経済における環境の果たす役割の概観
第2回:日本を中心としたローカルな環境問題
公害問題やその後の環境問題についての概観
第3回:ミクロ経済学のレビュー(1)
「市場」とは何かについて考える
第4回:ミクロ経済学のレビュー(2)
分析道具として、限界概念、余剰概念などを議論
第5回:ミクロ経済学のレビュー(3)
パレート効率性による市場での効率性の評価とその前提条件
第6回:公共財の課題(1)
環境問題の公共財的側面
第7回:公共財の課題(2)
リンダール均衡の考え方と現実への対応と課題
第8回:環境問題の捉え方(1)
負の外部性問題としての環境問題の視点
第9回:環境問題の捉え方(2)
環境税の基礎理論(そのメリットと限界)
第10回:環境問題の捉え方(3)
規制的手段と経済的手段の比較
第11回:環境問題の捉え方(4)
環境税の類型(ピグー税、ボーモル・オーツ税など検討)、排出権取引の基礎
第12回:環境問題の捉え方(5)
環境問題における当事者間交渉の可能性とコース定理
第13回:環境問題の捉え方(6)
その他の経済的手段
第14回:まとめ
環境問題に対する政策等の総括
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
毎回の講義で紹介される資料等を使用して必ず予習・復習をすること。とくに、重要な概念とその適用に関し、毎回、復習すること。また、配布印刷物にもよく目を通し、その理解と問題意識の涵養につとめること。
受講に当たっては、ミクロ経済学Ⅰ、Ⅱの履修(同時履修も含めて)が望ましい。
テキスト(教科書)Textbooks
とくに指定しないが、担当教員が作成した資料を授業支援システムにて配布。
参考書References
以下の書籍が概念等を学ぶ上で参考となる。
R. K. ターナー他(2001)『環境経済学入門』(大沼訳)東洋経済新報社(¥3,190)
栗山浩一・馬奈木俊介(2016)『環境経済学をつかむ』第3版、有斐閣(¥2,640)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業後のエクササイズ(20%)および期末に実施される定期試験での筆記試験(80%)の総合評価とする。ただし、オンライン授業の場合には、成績評価の方法と基準も変更する。具体的な方法と基準は、授業開始後、すみやかに学習支援システムに提示する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
重要な概念についてはできるだけいくつかの解説方法も含めて繰り返し説明したい。
その他の重要事項Others
授業後、必要に応じてエクササイズ(課題ホームワーク)を課すので、必ず提出すること。
関連の深いコース
履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。
実務経験のある教員による授業
本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。