人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies

会計は、企業などの組織が行った経済活動の状況を定量的に測定し、この結果を情報利用者（企業内外のステークホルダー）に伝達するための情報システムである。その領域は、ミクロ会計（家計、企業、政府を対象とした会計）、メゾ会計（地域を対象とした会計）、マクロ会計（国を対象とした会計）の３つに分類される。本講義では、ミクロ会計のうち、企業を対象とした会計をもとに、環境会計またはサステナビリティ会計を学習することを目的とする。

本講義では、企業会計の基礎的なフレームワークを学習した後、環境経営やサステナビリティ経営の財務的・非財務的内容を理解し、分析することができる。

ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連

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本講義では、企業会計（財務会計や管理会計）、環境会計、サステナビリティ会計の機能や構造を、環境省やGRI（Global Reporting Initiative）などで公表されているガイドラインや、有価証券報告書、環境報告書、サステナビリティ報告書、統合報告書を利用しながら理解することを目指す。また、必要に応じて関連する新聞や雑誌記事などを配布し、会計の仕組みをより詳細に理解していく。なお、課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。

あり / Yes

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：イントロダクション
企業経営と会計－会計学とは何か－

講義の内容・進め方とともに、会計学を学習することの意義を説明する。

第2回：会計の基礎概念と基本的技法

会計の基礎概念と基本的技法を説明する。

第3回：会計の仕組み①－貸借対照表の特徴と仕組み－

貸借対照表の特徴と構成要素（資産、負債、純資産）を説明する。

第4回：会計の仕組み②－損益計算書の特徴と仕組み－

損益計算書の特徴と構成要素（収益、費用）を説明する。

第5回：経営分析の方法

経営分析の必要性と、分析方法を説明する。

第6回：ケーススタディ①

第2回から第4回までの講義内容をもとに、企業の会計情報を分析し、その結果を説明する。

第7回：環境経営と環境会計

環境会計の概念と基本的機能、また、第5回までの講義内容との関係を説明する。

第8回：環境会計情報①

環境保全コストの定義、内容、測定方法を説明する。

第9回：環境会計情報②

環境保全効果と経済効果の定義、内容、測定方法を説明する。

第10回：環境経営分析

環境会計情報を活用した経営分析の方法を説明する。

第11回：ケーススタディ②

第7回から第10回までの講義内容をもとに、企業の環境会計情報を分析し、その結果を説明する。

第12回：環境会計情報の開示方法

環境会計の情報開示の意義とその方法（開示媒体）を説明する。

第13回：新たな環境会計
サステナビリティ会計

新たな環境会計（マテリアルフロー・コスト会計など）と、サステナビリティ経営のための会計システムを説明する。

第14回：講義のまとめ

講義のポイントを整理する。

本講義は、今後の活動（ゼミナール活動など）で必要とされる研究・調査の方法の基礎基本を身に付けてもらうために、配布資料を用いて会計学の専門的で難解な用語、概念、技法を平易に説明し、解説するだけではなく、参加型（双方向型）形式も取り入れて進めていきます。
そのために、毎回の講義で紹介される資料（配布資料だけではなく、その内容に関連する他の著書や新聞・雑誌記事など）を使用して予習・復習してください。なお、本講義の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。

担当教員が作成した印刷物を配布します。

講義中に紹介します。

本講義の成績は以下の２点に基づいて評価します。
①理解度テスト、事例分析・検討ペーパーの提出（50％）
②期末レポート（50％）

毎年、受講生からの意見や要望などを考慮に入れ、講義内容の改善に努めています。

学生の皆さんに準備してもらう機器は特にありませんが、配布資料に関連する内容を口頭で説明する場合もありますので、メモできるもの（付箋など）を持ってきてください。

・配布資料や映像資料を用いて授業を進めていきます。
・必要に応じて新聞・雑誌記事なども配布します。
・質問等は電子メールで連絡ください。なお、電子メールのアドレスは講義の最初にアナウンスします。

履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。

本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。