人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
ECN200HA(経済学 / Economics 200)マクロ経済学ⅠMacroeconomics I
今 喜史
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C2102 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コースコア科目/コース連環科目 |
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Outline (in English)
This course provides a concise introduction to the macroeconomic issues, especially taking account of modern Japanese economy. Topics covered are following: How to measure the wealth of nations? What determines the long-run economic growth of nations? Why should we care about the government debt? Students are asked to form their opinion based on rigorous theoretical foundations and relevant empirical studies.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現在の日本経済は、どれほど深刻な状況にあるのか。政府の行う財政政策には、景気を回復させる効果が見込めるのか、そして増え続ける日本の財政赤字はほんとうに持続可能なのか。これらの問いに答えるには、一国全体の経済を分析対象とするマクロ経済学の正確な理解が必要である。この講義は、国内総生産(GDP)などの統計データの意味や標準的な経済理論を学ぶことにより、受講者の一人ひとりが日本経済の全体像を把握できるようなマクロ経済学の思考力を身につけることを目的とする。経済政策の是非を自分なりに判断できることは、他の学問分野を学ぶためにも、そして善き市民として生きるためにも有用だろう。
到達目標Goal
①統計データを的確に使用し、日本の直面するマクロ経済問題を自分の言葉で説明することができる
②日本のマクロ経済政策の現状を理解し、財政の持続可能性について考察することができる
③マクロ経済学の理論に基づき、経済政策の是非について自分の意見を感情的にではなく論理的に述べることができる
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
資料配信によるオンデマンド方式の講義とし、対面授業やリアルタイムでの通信を必要とする講義は行わない。毎週10ページ程度のPDF形式による教材と、その内容を解説したmp3形式の音声ガイドを学習支援システムに掲載する。受講者は教材を自習し、学習支援システムの「テスト/アンケート」に出題されるクイズに任意で回答する。クイズの解説および講義内容に関する質問への回答は、次週に学習支援システム上に公開する。また、遠隔会議システムZoomを活用したオフィスアワーを設ける(利用は任意とする)。課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:マクロ経済学への導入
社会科学としてのマクロ経済学の分析手法について理解する
第2回:一国全体の経済活動を測る指標
国民経済計算(SNA)の概要を学ぶ
第3回:40年前と「豊かさ」を比べる
国内総生産(GDP)の歴史的な推移をデータから確認する
第4回:GDPが見落としているもの
環境への負荷や健康状態など、統計で金銭評価されにくい「豊かさ」を把握する方法について議論する
第5回:財政とマクロ経済
政府のマクロ経済政策が必要とされる理由を考える
第6回:ふたつのマクロ経済学
国内総生産の恒等式について、解釈する方法がひとつではないことを理解する
第7回:政府支出の「乗数効果」
政府支出の増加により景気が改善するはずだという主張の根拠(ケインズ経済学)を理解する
第8回:乗数効果の応用
簡単な数値例を用いて、政府支出の効果を計算しグラフに表現する
第9回:財政政策の有効性
政府支出を増やしても景気は回復しないとする主張の根拠を理解する
第10回:政府の借金とは何か
財政政策にともない発生する政府の予算の問題を議論する
第11回:財政破綻に陥らないためには
財政赤字が持続可能ではない場合にどのような問題が生じるのかを理解する
第12回:経済成長の鍵は何か
日本の経済成長の歴史を、外国と比較する
第13回:資本蓄積と技術革新
経済成長のメカニズムを、新古典派経済学に基づいて理解する
第14回:経済成長と所得分配
豊かな国ほど所得不平等が拡大する可能性があるのかを議論する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の講義で紹介される資料等を使用して必ず予習・復習をすること。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし
参考書References
平口良司・稲葉大『マクロ経済学(新版)』有斐閣、2020年。
大瀧雅之『アカデミックナビ 経済学』勁草書房、2018年。
福田慎一・照山博司『マクロ経済学・入門(第5版)』有斐閣、2016年。
アセモグル・レイブソン・リスト(岩本康志訳)『マクロ経済学』東洋経済新報社、2019年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート100%とする。なお、毎週のクイズに回答した場合には、ボーナス得点として成績評価に加算する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎週の講義資料では図表などを適度に織り交ぜ、経済学の予備知識がなくとも読み進めやすいよう配慮する。また音声ガイドの音量や速度などを、聞き取りやすいように調整する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
PDF形式の資料を読み、mp3形式の音声ガイドを聞くことのできるパソコンなどの機器が必要である。なお、質問は学習支援システムでも受け付けるため、マイクは必須ではない。
関連の深いコース
履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。
実務経験のある教員による授業
本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。