国際文化研究科Graduate School of Intercultural Communications
FRI500G1-407(情報学フロンティア / Frontiers of informatics 500)多文化情報ネットワーク論AMulticultural Information Network A
インターネットの社会性と情報文化
和泉 順子Michiko IZUMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化研究科Graduate School of Intercultural Communications |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X2035 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
We will grasp the mechanism and the design philosophy of the internet roughly and discuss its role in real society.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
情報科学、特にインターネットに代表されるコンピュータネットワーク技術は広く深く発展し、情報基盤として様々な分野で必要不可欠なものとなっています。これらが、もともとどういう理由で設計された技術なのか、それが時代とともにどのように変わって来たのかを学び、インターネットの社会基盤としての役割や問題を討議します。
到達目標Goal
この科目の到達目標は、コンピュータネットワークの仕組みの大枠を理解し、自分の身の回りの情報がどのように仮想空間を流通しているかということの理解を深めることです。知識を蓄積するだけでなく、自身のネットワークおよび関連情報技術の利用や社会性について論理的に考え討議することを目指します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち,「DP1」と「DP3」の達成のために重要である
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
多文化情報ネットワーク論Aでは、コンピュータネットワークの設計と基本的な仕組みを理解することにより、ネットワーク上での情報流通や形式を学びます。また、関連技術がどのように使われることを想定して設計され淘汰されてきたかを学び、普段利用している情報サービスが技術的にどの程度安全性を確保されているものか、どの程度リスクがあるものかを、学生自身の使い方に鑑みながら確認していきます。
なお、履修する学生の所属研究科や学習状況に応じて、講義内容は適宜変更します。
春学期の少なくとも前半はオンライン併用での開講が予想されます。学期途中での授業形態の変更や それにともなう各回の授業計画の修正については、学習支援システムでその都度提示します。履修予定者は、必ず初回授業日までに学習支援システムで本科目を仮登録し、初回授業に参加、または初回授業資料を当日確認してください。
課題等の提出・フィードバックは、基本的には学習支援システムを通じて行うが、補助的にGoogle Classroom等も用いる予定です。
授業に関する質疑応答については学習支援システムの掲示板機能を活用します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:講義概要の説明
この講義の目的や進め方を説明し、参照予定の文献を紹介する。
第2回:身近な情報ネットワーク技術
普段利用している情報ネットワーク関連技術を考え、動作環境や仕組みを確認する。
第3回:コンピュータが情報を2進数で扱う理由、情報理論基礎
情報科学の基礎として、2進数の復習とネットワーク技術で使われる主なアルゴリズムを学ぶ。
第4回:情報ネットワークとインターネット
コンピュータネットワークの形式とインターネットの特色を学ぶ。
第5回:インターネットの歴史、OSI参照モデル
インターネットの開発の理由や歴史、OSI参照モデルを学ぶ。
第6回:インターネット関連技術の動向(1)
インターネットアーキテクチャの内、物理層およびデータリンク層の仕組みを学ぶ。
第7回:インターネット関連技術の動向(2)
インターネットアーキテクチャの内、ネットワーク層の仕組みを学ぶ。
第8回:情報科学技術と仕事(1)
情報科学技術が社会に普及したことにより生じる事象(利益、問題点)を仕事の観点から論じる。
第9回:情報科学技術と仕事(2)
前回議論した事象から、今後対策や対応が必要になる事象を技術的・社会的、両方の側面から論じる。
第10回:情報科学技術と安全性(1)
情報科学技術が社会に普及したことにより生じる事象(利益、問題点)を個人または組織に対するセキュリティの観点から論じる。
第11回:情報科学技術と安全性(2)
前回議論した事象から、今後対策や対応が必要になる事象を技術的・社会的、両方の側面から論じる。
第12回:個人情報とプライバシ
保護されるべき個人情報やプライバシとは、どのようなものかを学び、議論する。
第13回:情報セキュリティとネットワークセキュリティ
主な情報セキュリティ技術を学び、それがインターネットにどのように利用されているかを学ぶ。
第14回:授業のまとめ
授業での議論を振り返り、まとめる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義内容で理解が難しかった部分を補うための自主学習(復習)が必要になります。
テキスト(教科書)Textbooks
必要な文献は適宜授業内で案内します。
参考書References
必要な文献は適宜授業内で案内します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
課題・レポート(30%)、議論・平常点(20%)、最終レポート(50%)で総合的に評価します。
コンピュータネットワークの仕組みの概略と現在のインターネットの利用形態に関連する技術への理解度をレポートで評価し、それに対する授業中の議論を出席および授業参加として評価します。
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
履修者の理解度に合わせて学習進度や項目を柔軟に変更する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン併用授業の場合は、各自で学習環境を整える必要がある。
授業内容の議論や補足はZoomあるいはWebexを用いる。また、毎回の授業資料と課題は学習支援システムを利用して配布・提示する。
授業時間内にこれらに接続可能なネットワーク環境も必要である。
その他の重要事項Others
大学の行動方針レベルが2となった場合、この授業は原則としてオンラインで行う。詳細は
学習支援システムで伝達する。
担当教員の専門分野等
<専門領域> インターネット上の情報流通に関する研究
<研究テーマ> 主にITSや移動体通信などが扱う実空間情報を軸にしたインターネット上の情報流通と、情報技術の普及や社会性に関する問題
<主要研究業績>
"A Study of Service Architecture for Probe Vehicle Information Systems Including Smart-phone Networks", Proceedings of 18th ITS World Congress, Oct. 2011. 他