経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1-0074(経営学 / Management 500)組織行動論Organizational Behaviour
西川 真規子Makiko NISHIKAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X7169 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1,土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
修士課程(夜間)授業科目 人材・組織マネジメントコース |
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Outline (in English)
Organizational behavior seeks to understand human behavior in organizational contexts. Students will learn the approaches of organizational behavior, by studying concepts and theories mainly developed in the field of social psychology and sociology. Students will also acquire the knowledge and skills to analyse problems found in their organization and to propose prospective solutions to the problems.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
組織という場における個人の態度や行動、人と人との関係性において生じるさまざまな問題・課題について、社会心理学、社会学を中心とした学際的なアプローチを用いて理解を深め、解決・改善をはかるのが組織行動論である。この授業の目的は、このような組織行動論の基本アプローチを理解し、組織行動に関わる主要概念・理論を学習し、組織の現場へ応用する力を身に着けていくことにある。今期の授業ではリーダーシップに注目しつつ、学術的アプローチへの理解を深めていく。
到達目標Goal
①組織の現場で生じる「ひと」に関わる現象について、社会科学の概念・理論を通じて客観的に捉えられるようになる ②自らの職場における組織行動上の課題・問題を抽出し、関連する先行研究を参照し、課題・問題を分析(診断)できる ③②の分析(診断)結果をもとに、職場の「ひと」に関わる課題・問題の有効な改善・解決策を提示できる
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業はオンライン(リアルタイム配信型)で実施する。
授業は以下3つの活動によって構成される
①講義や専門文献の読解を通じて組織行動に関する基礎理論や応用を学ぶ ②受講者自らの組織体験、他の受講生の体験の共有をはかり、これらに対する討議を通じて、現場での「ひと」に関わる現象を組織行動の視点から客観的に振り返る ③受講者自らが所属する組織の「ひと」に関わる課題・問題について先行研究を参考にしつつ分析し、解決・改善策をレポートとしてまとめる
尚、授業(講義や発表、議論)、レポートは日本語を使用する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:社会科学のアプローチ
組織行動論と職場の課題
リーダーシップ論への導入
授業の進め方
2:Trait Approach
課題共有1
テキスト発表1
ケース分析1
3:Skills Approach
課題共有2
テキスト発表2
ケース分析2
4:Behavioral Approach
課題共有3
テキスト発表3
ケース分析3
5:Situational Approach
課題共有4
テキスト発表4
ケース分析4
6:Path-Goal Theory
課題共有5
テキスト発表5
ケース分析5
7:中間発表
これまで学んだアプローチを用いた自組織の分析を発表
8:Leader-Member Exchange Theory
課題共有6
テキスト発表6
ケース分析6
9:Transformational Leadership
課題共有7
テキスト発表7
ケース分析7
10:Authentic Leadership
課題共有8
テキスト発表8
ケース分析8
11:Servant Leadership
課題共有9
テキスト発表9
ケース分析9
12:Adaptive Leadership
課題共有10
テキスト発表10
ケース分析10
13:Followership
課題共有11
テキスト発表11
ケース分析11
14:まとめ
レポート発表
これまでの学習のまとめ
自らの職場の課題についての分析結果と改善策を提示
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
①次週のテキストの読解:発表担当者を指定するので、担当者は資料を事前に準備する。担当者以外も事前に予習の上、分からない箇所、質問等を準備して討議に備える。②次週に向けて自己、自組織の分析を行う。③各回の学習内容を生かし、自らの組織課題の改善策を適宜修正する。以上の準備や復習に必要な学習時間は4時間程度とする(但し、発表担当の場合はこれ以上の時間を要する)。
テキスト(教科書)Textbooks
Leadership: Theory and Practice 9th edition by Peter G. Northouse, 2021, Sage (ISBN-10: 1544397569 ISBN-13: 978-1544397566)
最新版である第9版を購入のこと。尚、電子書籍ではなくペーパーバックをすすめる。
参考書References
以下は参考書であり購入の必要はない。但し、社会科学を初めて学ぶ受講生の場合は、購入をすすめる。①山岸俊男(編)『社会心理学キーワード』有斐閣、2001 ②西川真規子『はじめての組織行動論』新世社、2021
成績評価の方法と基準Grading criteria
①担当箇所の準備・発表・討議への参加(授業への貢献) 50点 ②レポート 50点(レポートは、組織で生じる事象を客観的に捉えられているか、理論・概念を正確に理解・応用しメカニズムの解明がなされているか、メカニズムの解明に沿って実践可能な解決策が提示されているか、にて評価。)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
専門知識の理解にとどまらず応用力が身につくという本授業のメリットをさらに強化していく。進行速度が速いとの指摘を受け、受講生の習熟度に合わせより丁寧な講義を心がける。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配布や課題提出等に学習支援システムを利用するので受講者は授業開始後速やかに学習支援システムへ登録のこと。
その他の重要事項Others
この授業は就業経験を有する社会人院生を対象とする。授業では受講生のこれまでの就労体験の振り返りや実際の就労現場での生きたデータの参照を必要とする。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 組織行動論、経済社会学 <研究テーマ> ジェンダーと労働、労働と生活 <主要研究業績>①“(Re)defining Care Workers as Knowledge Workers”, Gender, Work and Organization, Vol.18 No.1 January 2011 ②『ケアワーク 支える力をどう育むか:スキル習得の仕組みとワークライフバランス』日本経済新聞出版社 2008年 ③「感情労働とその評価」『大原社会問題研究所雑誌』2006年 No.567