公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
SOS500P2-056(その他の社会科学 / Social science 500)ファシリテーション演習Trainings for Workshop Design
德田 太郎Taro TOKUDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9532 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 土3/Sat.3,土4/Sat.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
サステイナビリティ学専攻 (修士課程)研究科共通科目 |
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Outline (in English)
Facilitation is one of the skills and mindsets necessary for the policy process in an increasingly complex and diverse society. It is an approach that supports and promotes co-creation and collaboration among diverse people by creating a participatory space. In this class, you will understand and acquire the position of participation and deliberation in the policy process, the significance of facilitation in this process, the basic knowledge and skills for effective facilitation, and the mindset for acting as a facilitator through lectures and exercises.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
複雑化・多様化する社会における政策プロセスに必要なスキルとマインドの一つとして「ファシリテーション」を挙げることができる。ファシリテーションとは、参加型の場をつくることで、多様な人々による共創や協働を支援・促進する働きかけである。本科目においては、政策過程における参加や熟議の位置づけ、その中でのファシリテーションの意義、効果的なファシリテーションを行うための基礎的な知識や技術、およびファシリテーターとして行動するための心構えを、講義と演習を通じて理解・習得する。
到達目標Goal
・参加者主体の合意形成や課題解決の方法論と、そのような場におけるファシリテーションの意義や役割を説明することができるようになる。
・政策過程における参加や協働の鍵となる「当事者としての主体性」や「相互作用による創造性」を育むための働きかけができるようになる。
・演習での体験を通じ、多様な人々の個性を活かし、ともに協力しあうチームを育んでいくためのリーダーシップを発揮できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP2」「DP3」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP3」は特に強く関連している。ディプロマポリシーのうち、サステイナビリティ学専攻においては「DP1」「DP3」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面授業にて実施する。各回とも、講義と演習を織り交ぜながら進める。
・第1回:オリエンテーションとして、授業の内容と進め方を確認する。
・第2回:講義と質疑応答を中心に、政策過程と参加・熟議の関連を学習する。
・第3~4回:講義と質疑応答を中心に、ファシリテーションに関する基本的な考え方を学習する。
・第5回~第10回:話しあいにおけるファシリテーションの技術を、各回それぞれ異なる技術に焦点を当てつつ、演習と解説を中心に習得する。
・第11回~第13回:それまでに学んだスキルとこころを活かして、実際に参加型の場を企画・運営し、相互にフィードバックを行う。
・第14回:まとめの講義を行う。
*各回とも、各授業時間の最後の10分程度を「振り返りシート」の作成に充てる。振り返りシートについては、次の回にコメントの上で返却する。また演習におけるファシリテーターとしての(また参加者としての)言動については、その都度フィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期後半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回(1-前):オリエンテーション
授業の内容と進め方を確認する(講義)
第2回(1-後):政策過程と参加・熟議
政策過程におけるファシリテーションの位置づけを確認する(講義)
第3回(2-前):ファシリテーションとは何か
ファシリテーション・ワークショップの全体像を学ぶ(講義・演習)
第4回(2-後):話しあいとは何か
話しあいにはモードがあることを学ぶ(講義・演習)
第5回(3-前):話しあいの場をつくる技術①空間のデザイン
物理的な「場」の影響を学ぶ(講義・演習)
第6回(3-後):話しあいの場をつくる技術②オリエンテーション
「方向づけ」の方法を学ぶ(講義・演習)
第7回(4-前):話しあいの場をつくる技術③チェックイン
「雰囲気づくり」を学ぶ(講義・演習)
第8回(4-後):話しあいの場をホールドする技術①発問
話しあいの「活性化」を学ぶ(講義・演習)
第9回(5-前):話しあいの場をホールドする技術②可視化
話しあいの「構造化」を学ぶ(講義・演習)
第10回(5-後):話しあいの場をホールドする技術③意見の吟味
意見の集約方法を学ぶ(講義・演習)
第11回(6-前):プログラムを組み立てる技術
参加型の場を企画する方法を学ぶ(講義・演習)
第12回(6-後):ファシリテーション実践①
参加型の場(ミーティング)の運営を体験する(演習)
第13回(7-前):ファシリテーション実践②
参加型の場(ワークショップ)の運営を体験する(演習)
第14回(7-後):まとめ
全体のまとめを行う(講義)
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・第2回~第4回:予習として、テキストをよく読み、疑問点・質問事項を明確にする。復習として、テキストやノートを読み返し、学んだことを整理する。(各120分程度)
・第5回~第10回:予習として、各回の授業で指示するテーマにつき、テキストをもとに、「どのようなときに」「どのような働きかけを」「どのような点に留意して」行うと効果的かを説明できるよう準備する。復習として、学んだことをどのように実践・活用・応用できるかを考え、ノートにまとめる。(各120分程度)
・第11回~第13回:予習として、講義内容全体を振り返り、しっかりと準備をして演習に臨む。復習として、演習を通して学んだことや不十分なところを整理し理解する。(各120分程度)
テキスト(教科書)Textbooks
徳田太郎・鈴木まり子『ソーシャル・ファシリテーション:「ともに社会をつくる関係」を育む技法』(北樹出版、2021年、1,600円+税、978-4-7793-0652-5)。授業は、テキストを予習していることを前提に進める。
参考書References
・中野民夫・森雅浩・鈴木まり子・冨岡武・大枝奈美 『ファシリテーション:実践から学ぶスキルとこころ』(岩波書店、2009年)
・堀公俊 『ファシリテーション・ベーシックス:組織のパワーを引き出す技法』(日本経済新聞出版社、2016年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
到達目標に記した3点について、各回の振り返りシートの質と量(約50%)、発言や質問・演習など授業への参加度(約50%)から、総合的に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
その他の重要事項Others
演習を中心にした授業です。受講希望者は、必ず第1回授業に出席してください。やむを得ない事情で出席できない場合には、事前にメールにて担当教員に連絡の上、個別に対応策をご相談ください(宛先:thirdvalue@gmail.com 件名:法政大学大学院ファシリテーション演習)。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
政治理論(デモクラシー論)/ファシリテーション論
<研究テーマ>
熟議デモクラシーの理論と実践/その中でのファシリテーションの位置づけ
<主要研究業績>
・「アイルランドの憲法改正における熟議と直接投票」『法學志林』118巻3-4号、2020-2021年
・「対話/熟議の場を生成するファシリテーション」『総合人間学』14号、2020年
・『はじめての地域づくり実践講座:全員集合!を生み出す6つのリテラシー』(分担執筆)北樹出版、2018年