SSISSI (Sports Science Institute)
HSS216LB(健康・スポーツ科学 / Health/Sports science 200)スポーツメディア論スポーツメディア論
小池 隆俊Takatoshi KOIKE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | SSISSI (Sports Science Institute) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A9026 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium |
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Outline (in English)
There has been a variety of sports media such as long-standing newspapers, broadcasts, and modern internet-oriented media. The objectives of this course are to develop a vast knowledge on how these media have been approaching and reporting the sporting news.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
メデイアには新聞・雑誌や放送などの既存メデイアと近年急速に発達したインターネットメデイアがある。それぞれがスポーツをどう捉え、どのような形で情報を発信してきたのか、その実態を深く知ることを目的とする。メデイアが歴史的にどう発生し、どんな変化を遂げてきたのを把握しながら、今後予想されるスポーツメディアの世界を読み解く能力を身に着けることを目指す。
到達目標Goal
放送、インターネット、新聞・雑誌、それぞれのメディアの特徴が何かを説明することができる。スポーツ界で起きている様々な事象に対し、情報を取捨選択し自分なりに分析する能力を養うことができる。判断する力、自分の考えを構築する力を持ち、それを表現する力を身に着けることをゴールとする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部法律学科:DP3、法学部政治学科:DP1、法学部国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP4、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1、経済学部経済学科・現代ビジネス学科:DP4、社会学部:DP2、現代福祉学部福祉コミュニティ学科:DP1、現代福祉学部臨床心理学科:DP1、デザイン工学部システムデザイン学科:DP4
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行い、テレビ番組やニュース記事などを随時取り上げ理解の促進材料とする。1回目と14回目は対面授業で行い、2回目から13回目はオンデマンドで行う。授業支援システムを用い、授業ごとに課題の提出を求め、その内容についてフィードバックする。講師自身がスポーツ放送に携わっていることから、現場体験も伝える。東京オリンピック・パラリンピック開催の有無など状況の変化により授業の順番や内容を変更することもある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回:授業全体のガイダンス
講師の自己紹介、授業のオリエンテーション、成績評価の考え方を説明する。受講生がおもにどういったメディアでスポーツ情報を得ているのかのアンケートを行う。
2回:東京オリンピック・パラリンピックに向けたメデイアの動き
オリンピックはメデイアを介して発展し、メデイアも大会ごとに進歩してきた。シラバス執筆時点では東京オリンピック・パラリンピック開催の有無は明確ではないが、直近の題材として東京大会で新たにどんな取り組みがなされたのか(なされようとしていたのか)を過去の歩みも踏まえ考察する。
3回:スポーツメデイアの歴史を紐解く
スポーツを伝えるメデイアの中で歴史が最も長い活字メデイア。始まりとともにスポーツに関心を寄せ、報道するだけではなくスポーツの主催者ともなり深くかかわってきた。新聞・雑誌といった活字メデイアの歩みを追う。
4回:放送メデイアの誕生と発展
ラジオの誕生はスポーツ報道に劇的な変化を生む。それはLIVE(同時性)を手に入れたことによる。さらにテレビはそこに映像を加え大衆を虜にして行く。オリンピックごとに技術が進化し、スポーツメデイアの中核を担う放送の歴史を学ぶ。
5回:メデイアによるスポーツの市場化とアマチュアリズムの消滅
スポーツメデイアの発展はスポーツのプロ化を促し、一方で近代オリンピックにおいてその精神が受け継がれてきた「アマチュアリズム」を消滅させて行く。この過程を追うことはスポーツの発祥と進展の歩みを知ることにつながる。
6回:スポーツイベントとメデイアの関係
スポーツ組織、メデイア、そしてスポンサー、このトライアングルがスポーツをビッグイベントに押し上げてきた。その過程で生じたルール変更や、アスリートファーストでない事態などにも目を向け、スポーツとメデイアの関係とそこに潜む問題点を考察する。
7回:スポーツ中継
テレビによるスポーツ報道にはニュース、中継、ドキュメンタリー、スタジオ番組などあるが、なかでも高視聴率をマークし長時間視聴者を釘付けにするのが生中継。その中継の現場に身を置く経験からスポーツ中継の仕組みや演出のポイントなどを解説する。
8回:スポーツドキュメンタリー
スポーツ報道の中核の一つにドキュメンタリーがある。選手が勝負の瞬間に何を考え、どんな過程を経たのかを解き明かす手法は、受け手に驚きと納得感を与える。先駆けとなった作品やその後の秀作を例に挙げながらスポーツドキュメンタリーを読み解く。
9回:新たな映像技術で勝利の秘密に迫る
なぜ金メダルか取れたのか、なぜ強敵を倒すことができたのかなど、「なぜ」に迫る番組は大きな興味を引く。技術の進歩によって、関係者の語る「なぜ」を分かりやすい映像で描けるようになった。新たな映像技術を用い勝利の秘密に迫るドキュメンタリー番組の魅力を知る。
10回:スポーツスタジオ番組
スポーツスタジオ番組は多角的な視点でスポーツを追い、多彩な演出で視聴者を引き付けてきた。最近は、試合結果をベースにするのではなく、テクニックや戦略などにテーマを絞り当事者も交えて面白く見せるスポーツ情報バラエティーが数多く登場している。スポーツスタジオ番組の系譜と変遷を追う。
11回:イノベーションによるスポーツ報道の変化
スポーツ競技をとらえるカメラの高度化、解析システムの発達、CG技術の進化。技術革新はスポーツの見方を変え、競技の進め方や戦略にも多大な変化をもたらしている。この変化の真っただ中にある現状を洞察する。
12回:誰もがメデイアになる時代
SNSで選手が自ら情報発信することは日常的になっている。コロナ禍によりマスメディアの取材活動が制限される中、より活発に行われている。SNSの発展に伴う情報発信の変化を捉え、そこに潜む問題点にも目を向ける。
13回:スポーツメデイアのこれから
スポーツの試合をLIVEで届けるのはまだテレビが中心となると思われるが、インターネットメデイアが結果報道の最先端になりつつあり圧倒的情報量で新聞やテレビを凌駕し始めている。一方、「するスポーツ」に対する情報ニーズの高まりもある。スポーツメデイアのこれからの動きを推察する。
14回:授業全体のまとめとリポート提出
これまでの授業で取り上げてきた内容・用語を再確認し質問を受け付ける。課題として提示したリポートの提出
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テレビ、ネット、新聞・雑誌によるスポーツ報道に日々目を配り、それぞれの報道を鵜吞みにせず、自身の経験や他人の意見も取り込みながら、自分なりの考えを構築してみることが重要。目に留まった出来事をメモにしておきたい。準備学習・復習時間2時間をとりながら授業に向かおう。
テキスト(教科書)Textbooks
特に使用せず。
参考書References
「21世紀スポーツ大辞典」中村敏雄ほか編集主幹 大修館書店
「日本スポーツ放送史」橋本一夫 大修館書店
「スポーツ好きは甲子園とオリンピックから始まった 」佐塚元章 文芸社
「よくわかるスポーツ文化論」 井上俊 菊幸一編著 ミネルヴァ書房
「現代スポーツ評論41」 清水諭責任編集 創文企画
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業後に課題の提出を求め理解度を確かめる(50%)。
最終週にリポートの提出を求める(50%)。両方の内容を総合的に判断して評価する。リポートは記述のオリジナリティ、論理構成、表現方法を重点に評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
今年度からの担当のため特になし。
その他の重要事項Others
この授業は講師の40年以上にわたるスポーツの取材活動、番組制作活動をもとにメデイア論を講義するもの。オリンピック・パラリンピック開催の可否を含め状況の変化に応じた内容としたい。