市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
POL300LA(政治学 / Politics 300)教養ゼミⅠLiberal Arts Seminar I
政治思想史古典精読A
上村 剛Tsuyoshi KAMIMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q6213 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ2~4年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 教養ゼミ |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
We are going to read Gulliver's Travels and some other texts written by Jonathan Swift. In Eighteenth-century Britain, corruption and discord between two political factions were important political problems. In this seminar, we will discuss how Swift tried to get over these difficulties by writing ancient historiography and a utopian novel.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
『ガリバー旅行記』を中心に、18世紀アイルランド、イングランドで活躍した小説家ジョナサン・スウィフトの書いた文章を読む。当時のイングランドは二つの党派の対立と政治的腐敗が進行する政治状況であった。スウィフトが記した歴史論や『ガリバー旅行記』(これは児童文学ではなく、とても政治的な書物である)を読むことで、党派や腐敗といった政治状況に対してどのような議論が可能かを検討する。政治と文学の関係性も合わせて考える。
到達目標Goal
・政治思想史の古典的なテクストを正確に理解する能力を身につける。
・現代の政治的事象を、歴史的な視角から相対化して推論する能力を身につける。
・党派対立、腐敗、専制といった政治概念について理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面による少人数のゼミ形式で進める。参加者は毎週課題(多くの回は日本語10頁程度、ただし『ガリバー旅行記』の回は1回50頁程度)を読み、300〜500字を目安としたコメントペーパーを事前に送付する。(受講者の人数もよるが、)おおよそ各回1人の報告者が報告する。その後、受講者全員でディスカッションを行う。教員は可能な限り発言を控えるため、学生の積極的な議論への参加が望ましい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:イントロダクション
古典を読むとはどういう行為か、どのような意味があるかを考え、ゼミの意義を押さえる。自己紹介をする。
2:『アテネとローマにおける貴族・平民間の不和抗争』(1)
第1章を読み、混合政体について考え、議論する。
3:『アテネとローマにおける貴族・平民間の不和抗争』(2)
第2章を読み、アテネの事例について考え、議論する。
4:『アテネとローマにおける貴族・平民間の不和抗争』(3)
第3章を読み、ローマの事例について考え、議論する。
5:『アテネとローマにおける貴族・平民間の不和抗争』(4)
第4章を読み、アテネ・ローマについてのスウィフトの解釈について考え、議論する。
6:『アテネとローマにおける貴族・平民間の不和抗争』(5)
第5章を読み、スウィフトの現状の政治認識について考え、議論する。
7:「1710年の政変に関する覚書き」(1)
冒頭1/4を読み、名誉革命体制におけるトーリーとウィッグの関係について考え、議論する。
8:「1710年の政変に関する覚書き」(2)
前半まで読み進め、ハーリーやシンジョンといった当時の政治家の態度について考え、議論する。
9:「1710年の政変に関する覚書き」(3)
3/4まで読み、スウィフトのとった政治的な態度について考え、議論する。
10:「1710年の政変に関する覚書き」(4)
最後まで読み、党派対立についてのスウィフトの政治思想について考え、議論する。
11:『ガリバー旅行記』(1)
第1話第4章まで読み、リリパット国の表象の意義について考え、議論する。
12:『ガリバー旅行記』(2)
第1話最後まで読み、リリパット国と当時のイングランドとの関係について考え、議論する。
13:『ガリバー旅行記』(3)
第2話第4章まで読み、ブロブディンナグ国の表象の意義について考え、議論する。
14:『ガリバー旅行記』(4)、まとめ
第2話最後まで読み、ブロブディンナグ国と当時のイングランドとの関係について考え、議論する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。各回の予習範囲を予め読み、議論につながりそうなコメントペーパーを執筆することが求められる。また、自分が担当する報告の準備は、他の文献にあたることも求められるため、2時間を大幅に超える予習時間が必要である。
テキスト(教科書)Textbooks
角川文庫版のジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』(https://www.kadokawa.co.jp/product/201009000096/)を用いる。山田蘭訳、2011年、704円。事前に購入し、ゼミ初回に持参すること。『ガリバー旅行記』以外の課題文献についてはこちらで用意する。
参考書References
イントロダクションで紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
報告(20%)と毎回のコメントペーパー、議論への参加状況(80%)によって評価する。期末レポートは課さない。ただし、単位習得には、必ず最低1回は報告を行うことが求められる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
配布されたPDFの資料をパソコンなどの電子機器で読めるようにすること。
その他の重要事項Others
秋学期に開講される「教養ゼミII(Q6214)」とこのゼミは連続するため、あわせての履修を強く薦める(もちろん、他講義との都合もあるだろうから絶対に二つとも受講しなくてはいけないわけではないが、そうしないと『ガリバー旅行記』が読み終わらないため)。