市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LAW300LA(法学 / law 300)法哲学BLegal Philosophy B
内藤 淳Atsushi NAITO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q6202 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ2~4年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
This course introduces the foundations of legal philosophy. The main aim of this course is to help students understand some basic theories and perspectives of legal philosophy. At the end of this course, participants are expected to have their own opinions on social and legal issues and explain them rationally.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
法哲学とは、「なぜ法を守らないといけないのか」「法とは何か」「正しい社会とはどういう社会か」といった法に関する根本問題を考える分野である。法哲学のそうした議論への入門をテーマとする。具体的事例・課題の検討や主要理論の分析を通じて、法哲学の基礎知識や視点を学びながら、(単に知識を覚えるだけでなく)受講生の思考力・問題分析力を鍛錬することがねらいである。
この授業では、春学期(法哲学A)・秋学期(法哲学B)を通じて受講人数に25人の制限を設けており、春学期初回に受講者選抜を行っているところ、受講にあたっては、春学期の「法哲学A」の受講者を優先する。「法哲学A」を受講していない学生については、春学期の受講者に欠員が出た場合にのみ受講を認めるので、該当する受講希望者は初回授業に必ず出席し、教員の指示に従うこと(本シラバス後出「その他の重要事項」参照)。
到達目標Goal
①法哲学の基礎的な理論を理解し、そこでの主要な論点や問題点を把握する。
②法哲学的な視点と考え方を身につけ、現代社会の具体的課題・問題に対して(表層にとどまらない)根源的観点からの検討と議論ができるようになる。
③上記①②を踏まえて、個々の社会的問題に関して自分の考えを合理的根拠に基づいて論じられるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面授業を行いつつ、状況に応じてZoom等でのオンライン授業や課題提示等によるオンデマンド授業を実施する。その点を含めて、授業実施上必要な連絡や調整は適宜学習支援システムを活用しながら行う。対面・オンライン・オンデマンドのいずれの場合も、授業の中で小論文作成等の課題を受講生に課し、その内容を授業の中で検討したり、添削やコメント返却を行ったりする予定である。
内容的には、春学期の「法哲学A」からの継続で、法哲学の基礎知識・主要理論の解説をしながら、婚姻制度や代理出産といった現代社会の具体的問題を対象に、法哲学的観点から論点の検討と議論を行う。講義と並行して、受講生にコメント提示やレポート・小論文提出を課しながら論点の抽出と検討(討論)を行うので、受講者には、授業内外での十分な学習と討論への積極的な参加、レポート・小論文作成等を求める。
受講にあたって法学の予備知識は求めないが、授業を受ける中で必要な知識を各自復習し身に付けていくこと。
授業計画は以下の予定だが、授業進度、受講生の理解状況等に応じて内容や順序を変更することがある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
授業のねらいや進め方についての説明
第2回:臓器売買の是非1
基礎知識と論点の解説
第3回:臓器売買の是非2
理論的立場の整理
第4回:臓器売買の是非3
論点と問題点の検討・討論
第5回:裁判員制度の法哲学的検討1
基礎知識と論点の解説
第6回:裁判員制度の法哲学的検討2
理論的立場の整理
第7回:裁判員制度の法哲学的検討3
論点と問題点の検討・討論
第8回:一夫一婦制と契約婚1
基礎知識と論点の解説
第9回:一夫一婦制と契約婚2
理論的立場の整理
第10回:一夫一婦制と契約婚3
論点と問題点の検討・討論
第11回:代理出産規制の是非1
基礎知識と論点の解説
第12回:代理出産規制の是非2
理論的立場の整理
第13回:代理出産規制の是非3
論点と問題点の検討・討論
第14回:総括
秋学期中の重要論点の補足解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。毎回の授業内容を踏まえ、紹介された参考書を読むなどして自分の意見や疑問点を整理する。レポート・小論文の作成にあたっては、授業で取り上げた論点やその解説・検討を十分踏まえながら内容を整理して書くこと。
テキスト(教科書)Textbooks
瀧川裕英編『問いかける法哲学』(法律文化社、2016年、2500円+税)
参考書References
深田三徳・濱真一郎編著『よくわかる法哲学・法思想』(ミネルヴァ書房、2007年)
竹下・角田・市原・桜井編『はじめて学ぶ法哲学・法思想』(ミネルヴァ書房、2010年)
瀧川裕英・宇佐美誠・大屋雄裕『法哲学』(有斐閣、2014年)
宇佐美誠・児玉聡:井上彰・松本雅和『正義論:ベーシックスからフロンティアまで』(法律文化社、2019年)
森村進『法哲学講義』(筑摩書房、2015年)
森村進編『法思想史の水脈』(法律文化社、2016年刊行予定)
マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』(早川書房、2010年)
内藤淳『自然主義の人権論』(勁草書房、2007年)
内藤淳『進化倫理学入門』(光文社新書、2009年)
その他の参考書は、授業の中で随時紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業の中で課す小論文(レポート)の点数を中心に(評価割合80%程度を予定)、提出コメントと授業への参加・議論状況を加味して(評価割合20%程度を予定)上記「授業の到達目標」に記した3点の到達度を評価・判断する。詳細は授業の中で説明する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生のコメントや意見を積極的に聞き、それに基づく論点の掘り下げをすることで、受講生の授業参加と内容理解を促進したい。
その他の重要事項Others
この授業では、春学期(法哲学A)・秋学期(法哲学B)を通じて受講人数に25人の制限を設けており、春学期初回に受講者選抜を行っているところ、受講にあたっては、春学期の「法哲学A」の受講者を優先する。「法哲学A」を受講していない学生については、春学期の受講者に欠員が出た場合にのみ受講を認めるので、該当する受講希望者は初回授業に必ず出席し、教員の指示に従うこと。その点を含めて、初回授業にて受講者の確定を行うので、春学期の「法哲学A」受講者を含めて、履修希望者は初回授業に必ず出席すること。
人数制限があることに鑑み、受講を認められた学生には十分な熱意と授業参加を求める。あわせて、授業中の私語や入退室を慎む、携帯電話の電源を切るなど、受講上のマナーを厳守すること。