市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
HIS300LA(史学 / History 300)アジア・太平洋島嶼国際関係史BInternational History of Asia and Pacific Islands B
水谷 明子Akiko MIZUTANI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q6128 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ2~4年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
This course is to grasp and consider some problems caused in the international relations of Asia-Pacific, especially from the history of Okinawa after the annexation to modern Japan in 1879.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、沖縄近現代史を中心に、アジア・太平洋島嶼の国際関係から生じる現代社会の諸問題を検討し、この地域に生きる生活者としての問題意識を養います。
到達目標Goal
沖縄は現在日本の一県、一地域ですが、前近代には琉球王府の統治する別の政治体制に属し、「琉球処分」による日本への併合、その後の「同化」政策、沖縄戦と戦後の米軍統治、「日本復帰」(沖縄返還)、その後も続く基地強化など外からの政策決定と、それに対する沖縄人のさまざまな異議申し立ての中で、独自の歴史を辿っています。沖縄近現代史を確認しつつ、アジア・太平洋国際関係の中で、沖縄が現在直面している課題・問題について具体的にリサーチし、議論します。生活者の視点から、国際関係の中で、地域の問題を考え、具体的にリサーチ、議論する力を養います。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各回の内容・テーマについて講義、授業内でのグループ・ディスカッションを中心に授業を進めます。各回のテーマについてリアクションペーパーを提出し、学期末には各自の問題関心に沿って、リサーチレポートを作成します。レポート作成に向けて、中間発表があります。ハイブリッド型で行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:オリエンテーション
授業の目標と課題について確認します。
2:「琉球処分」ー東アジア史の視点から
「琉球処分」について内容を確認し、東アジア、世界史の視点から議論します。
3:近代沖縄の思想と文化
「同化」政策に対するアイデンティティーの模索と思想・文化について確認します。
4:沖縄戦ー住民虐殺・「集団自決」・マラリヤ強制疎開
沖縄戦への経緯と沖縄戦の特徴について国際関係史の視点から議論します。
5:占領とサンフランシスコ講和条約
占領政策とサンフランシスコ講和条約による戦後沖縄の状況について確認します。
6:「銃剣とブルドーザー」から島ぐるみ土地闘争・復帰運動へ
沖縄の基地化とそれに抗する運動の展開について確認します。
7:施政権返還と密約
「沖縄返還交渉」における日米外交の問題を密約から考えます。
8:「世替わり」後の沖縄と戦争の記憶
施政権返還後の沖縄の状況について、沖縄戦を記録する活動から考えます。
9:沖縄の課題(1):戦争の記憶とその継承
教科書問題から戦争の記憶と継承について議論します。
10:沖縄の課題(2):アジア・環太平洋の安全保障と在日米軍基地
沖縄の在日米軍基地について安全保障の観点より考えます。
11:沖縄の課題(3):環太平洋の自然と環境か
環太平洋の自然と環境の視点から沖縄の課題を考えます。
12:沖縄の課題(4):自治・自立(自律)の思想と試み
沖縄における自治・自立(自律)の思想と試みを確認します。
13:沖縄の課題(5):沖縄のネットワーク:移動の経験を考える
「移民県」と言われる沖縄の移動の経験から沖縄の課題解決の試みと可能性を考えます。
14:レポート中間発表
リサーチレポートの内容について発表します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
参考文献、レジュメ・資料について、読破し、理解した上で、リアクションペーパーを書く。レポート、レポート中間発表の準備をする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。授業ごとにレジュメを準備します。
参考書References
宮里政玄ほか『沖縄「自立」への道を求めて』高文研、2009年。
田仲康博『風景の裂け目―沖縄、占領の今―』せりか書房、2010年。
川瀬光義『基地維持政策と財政』日本経済評論社、2013年。
新崎盛暉『日本にとって沖縄とは何か』岩波書店、2016年。
金城正篤ほか編著『沖縄県の百年』山川出版社、2005年。
屋嘉比収『沖縄戦、米軍占領史を学びなおす-記憶をいかに継承するか』世織書房、2009年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
コメントシート(30%)
レポート中間発表(20%)
リサーチレポート(50%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
感染症拡大状況に応じて、ハイブリッド型で行うため、ネット接続に対応したパソコンまたはタブレットを準備してください。
その他の重要事項Others
オフィス・アワーは授業前後の休憩時間、または、Eメール:mizakiko@tsuda.ac.jpあてにご連絡ください。