市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course

春学期の授業に引き続き、ロシアの文化の多様性を見ていきます。春学期に得た情報を基に、さらにそこに新たな領域・ジャンルの知識を積み重ねていくことになりますので、各自がロシアのイメージを整理しつつ、吸収していってほしいと思います。

この授業は、受動的に講義を受けたり映像を鑑賞するのではなく、多数の情報から自身の感想や見解を導き、教員が提起した問題に対して能動的に意見や主張をまとめる力を養うことを目標としています。

各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP1、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1

日本語 / Japanese

オンライン授業の場合は、毎回のテーマに基づき、授業時間までにレジュメを学習支援システムにアップします。これをよく読んで、参考資料や映画やドキュメンタリー、音楽などの視聴すべき動画のURLを示すので、次週までに必ず視聴の上、コメントを学習支援システムに提出すること。対面授業の場合には、教場で資料を配付し映像資料を共有しながら講義を行います。オンラインによるか対面授業となるかは、初回の授業までにゆとりを持って学習支援システムにて告知します。コメントシートについては、興味深い視点を示したものを選択して次週の授業でみなさんと共有し、教員からコメントを加えるかたちでフィードバックを行います。

なし / No

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：ガイダンス／ロシアの歴史１：キエフルーシ、タタールの軛、イワン雷帝

ロシアの歴史：キエフルーシ、タタールの軛、イワン雷帝の治世について。

第2回：ロシアの歴史２

ピョートル大帝、エカテリーナ女帝、大黒屋光太夫、祖国戦争について映像資料を交えて概観。

第3回：ロシアの歴史３

農奴解放、近代化、テロリズム、日露戦争について映像資料を交えて概観。

第4回：ロシアの歴史４

ロマノフ王朝の崩壊、ロシア革命、スターリニズムについて映像資料を交えて概観。

第5回：ロシアの歴史５

雪解けから停滞ヘ、ペレストロイカ、チェルノブイリ原発事故、ソ連邦崩壊、新生ロシアまでを映像資料を交えて概観。

第6回：ソ連映画１

映画黎明期からモンタージュ派（エイゼンシュテイン、ヴェルトフ）、文芸映画を鑑賞しつつ、とりわけ政治的背景と映画の手法について着目する。

第7回：ソ連映画２

雪解け期から停滞の時代までに制作された文芸映画を、社会的背景、政治的体制、手法の観点から見ていく。

第8回：ソ連映画３

反体制の烙印を押された監督（タルコフスキー、パラジャーノフ、イオセリアーニら）の作家性、手法、映像美を堪能する。また、SF映画を概観するとともに、ペレストロイカ期に多く制作された不条理作品、諷刺コメディを通して、政治と映画の問題を確認する。

第9回：ロシア映画４

検閲から自由になった映画として、芸術性と映像実験を重ねるソクーロフの作品、また、大国ロシアを再び謳い上げる戦争映画、エンターテインメント、社会派ドラマと多様化する映画界の現状を概観する。

第10回：ロシア映画５

前回に引き続き、戦争映画、エンターテインメント、社会派ドラマと多様化する映画界の現状と傾向を概観する。

第11回：ロシア美術１

イコン（聖像画）の機能について、移動展派の営み、パトロンの役割について。

第12回：ロシア美術２

マレーヴィチ、カンディンスキー、シャガールの絵画について。ロシア・アヴァンギャルド期の建築について紹介。

第13回：ロシア・アニメ１

黎明期からプロパガンダ・アニメ、児童アニメ（タレーヴィチ、アタマノフ、ヒトルーク、カチャーノフ）の概説と作品の鑑賞。

第14回：ロシア・アニメ２

アート・アニメ（ノルシュテイン、ペトロフらの作品）の概説と作品鑑賞。

授業でとりあげたテーマについて、ネットや文献、映像資料、映画などを通して調べましょう。ソ連・ロシア映画の視聴には、AVライブラリーの利用を勧めます。期末レポートの作成には１週間程度の時間を要することになります。

教科書は使用しません。教員が作成した資料を学習支援システムにアップします。

教場で適宜、紹介します。

平常点（25%）、コメントシート（25%）、期末レポート（50%）として、総合的に判断します。本授業の到達目標の60%以上を達成した学生が合格となります。

今学期はロシアの歴史、映画が中心となりますが、時事的な話題もとりこみながらレジュメを作成します。