市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ARSa300LA(地域研究(ヨーロッパ) / Area studies(Europe) 300)教養ゼミⅡLiberal Arts Seminar II
移民社会とポピュリズム
大中 一彌Kazuya ONAKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q6606 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ2~4年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 教養ゼミ |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This seminar is an introduction to the multiple facets of French culture, history, and society. Open to students with little or no previous instruction in French, this seminar will enable students to attain a basic understanding of Mainland France and its terroirs.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
世界規模における経済的な相互依存が進むなかで、グローバル化への反発をその構成要素として含むポピュリズムが世界各国の政治をゆるがせています。このゼミでは、西ヨーロッパを中心に、東ヨーロッパや南北アメリカ、オセアニアを含む、欧米地域におけるいわゆる移民社会への反発と、「多数派」の有権者によるポピュリズム支持に焦点をあてながら、バイデン米大統領の就任によって特徴づけられる2021年の国際社会について考察します。
到達目標Goal
・必ずしも現代の西ヨーロッパについて専門的に学んだことのない方をふくめ、これからの時代を生きていく人びとに必要な民主主義にかんする教養(市民性の意味におけるcitizenship)を身につける。
・【言語】使用言語は日本語とする。英語、フランス語などの言語の運用能力の習得はこの授業の到達目標に入らない(※)。
・【教科書】「ポピュリズム」や「移民社会」といった概念の多義性や、言語・地域による用法の違いを認識する。
・【学生からの話題提供】時事問題など今日的な話題と教科書で得た知識を関連づけられるようにする。
・【情報リテラシー】毎回の話題提供をつうじ、あなたが作成したGoogleスライドやGoogleドキュメントを他の授業参加者と共有する方法や、Zoomの画面共有機能を用いたプレゼンテーションをつうじ、あなたの考えや思いをオンライン上で的確に伝える方法を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
(ア)この科目「教養ゼミ」はハイブリッド授業(Zoomを用いたリアルタイム・オンライン授業と、教室での対面授業の混合)が予定されています。2021年1月のシラバス執筆時点では、2021年9月-2022年1月期の感染拡大状況を予測することは困難であるため、オンライン授業と教室での対面授業の構成比率は、履修する学生の皆さんの意見を踏まえて決定していきます。
(イ)対面、オンライン、いずれの授業形態においても、毎週の授業の内容に関係のある、簡単な話題提供を学生の皆さんにお願いしています。
(ウ)(イ)に加え、教科書の内容にかんする学生の報告と、報告を受けての他の学生からの意見や疑問点の提示、ディスカッション
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:初顔合わせ
授業計画の説明
2:参考書などからの話題提供(教員)→討論
学生はとくに準備の必要なし→掲示板への書き込み
3:現代政治の歴史的文脈 列柱社会/オランダにおける「保守主義型福祉国家」の成立
学生による話題提供(の開始)→教科書1-27頁の講読→掲示板への書き込み
4:中間団体政治の形成と展開/大陸型福祉国家の隘路
学生による話題提供→教科書28-57頁の講読→掲示板への書き込み
5:福祉国家改革の開始/パートタイム社会オランダ
学生による話題提供→教科書57-100頁の講読→掲示板への書き込み
6:ポスト近代社会の到来とオランダモデル
学生による話題提供→教科書100-111頁の講読→掲示板への書き込み
7:移民問題とフォルタイン
学生による話題提供→教科書113-139頁の講読→掲示板への書き込み
8:フォルタイン党の躍進とフォルタイン殺害
学生による話題提供→教科書139-165頁の講読→掲示板への書き込み
9:パルケネンデ政権と政策転換
学生による話題提供→教科書165-182頁の講読→掲示板への書き込み
10:ファン・ゴッホ殺害事件
学生による話題提供→教科書182-193頁の講読→掲示板への書き込み
11:ウィンデルス自由党の躍進
学生による話題提供→教科書193-212頁の講読→掲示板への書き込み
12:福祉国家改革と移民
学生による話題提供→教科書214-227頁の講読→掲示板への書き込み
13:脱工業社会における言語・文化とシティズンシップ
学生による話題提供→教科書227-243頁の講読→掲示板への書き込み
14:まとめ
シラバス第13回までの内容がこなせなかった場合には予備日
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
(ア)教科書の次回の範囲を予習してきてください。
(イ)指定するLMS(学習支援システム-HoppiiかGoogle Classroom)の場所に、話題提供や教科書報告用のリンクと資料、文章を授業開始時刻より前に貼り付けてください。
(ウ)この授業の準備や復習に必要な学習時間は、上記(ア)(イ)を行うのに必要な時間とします。日本語やその他の言語の習熟度が異なる多様な学生が履修する授業であるため、一律の時間の長さは掲載しませんが、大学設置基準に鑑みた場合、2単位の講義及び演習の準備・復習時間は1回につき4時間以上とされています。
テキスト(教科書)Textbooks
水島治郎『反転する福祉国家 オランダモデルの光と影』岩波現代文庫、2019年。
※図書館からの貸し出しを利用する場合は、下記を参考にしてください。
この教科書は法政大学図書館に所蔵があるが、山手線コンソーシアムに参加する近隣の他大学図書館にも複数の所蔵がある。Cf. http://opac.lib.hosei.ac.jp/hybrid/
また、都道府県や市区町村が運営する公立図書館にも所蔵がある。どの公立図書館にこの教科書が所蔵されているかについては、日本図書館協会のサイトなどを利用することにより都道府県ごとに横断検索できる。Cf. http://www.jla.or.jp/link/link/tabid/167/Default.aspx#sogo
参考書References
ギュスターヴ・ル・ボン『群衆心理』櫻井成夫訳、講談社学術文庫、1993年。
エリアス・カネッティ『群衆と権力』(上・下)岩田行一訳、法政大学出版局、1971年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
1. 学生による発表(話題提供1回3点、教科書発表1回10点満点)55%
2. 授業参加の積極性(担当範囲外での発言など)30%
3. その他(授業運営への協力など)15%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
(ア)法政大学が提供しているLMS(学習支援システム-HoppiiやGoogle Classroom)を、Zoomと併用しますが、中華人民共和国などGoogleへの接続が困難な国から接続せざるをえない履修者がいた場合は、配慮いたします。
(イ)2020年度は、G Suiteを活用した文書共有に加え、Hoppiiの「OATube」機能を用い、PressReaderの使い方を説明するために作った動画を掲載することも行いました。
(ウ)就職活動などによる欠席者のために、Zoomの授業録画などを、履修者のみのあいだで、一般には非公開のかたちで共有する予定です。
(エ)2020年度にリアルタイム・オンライン授業に初めて挑戦しましたが、教室における対面授業に劣らず、オンラインでも、学生間のコミュニケーションはとれていたのではないかと思います。教員も努力しますが、履修学生の皆さんも、できればWebカメラをONにするなどして(強制はしません)、活発な雰囲気づくりにご協力ください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
(ア)資料の配布や学生からの成果物の提出、その他さまざまな連絡は、基本的にすべてウェブ上(学習支援システム-Hoppii等)で行ないます。
(イ)パソコン、タブレット等を用いたプレゼンテーションを行って頂きます。Zoom上での画面共有をもちいたプレゼンテーションをしたことがない方は、法政大学から配布済みのZoomのアカウントを使って練習をしてください。
(ウ)学外から法政大学図書館のオンラインデータベース(JapanKnowledgeやPressReaderの利用を推奨しています)が利用できるよう、VPN接続の使い方をマスターしてください。
(エ)法政大学が提供しているVPN接続の使用方法については「全学ネットワークシステムユーザ支援WEBサイト/VPNサービス」を検索、参照してください。
その他の重要事項Others
①市ヶ谷キャンパスの法政大学各学部の学生だけでなく、社会学部・経済学部・現代福祉学部など多摩キャンパスの学生、また外国人留学生や社会人学生、千代田コンソーシアムの近隣大学の学生の履修を歓迎します。
②学外の方でこの科目への参加を希望される方は、科目等履修生としてご参加下さい。詳しくは法政大学の事務窓口までお問合せ下さい。
③参考書にはフランス語の文献があげてありますが、履修にあたりフランス語の能力は要求していません。
(※)この「教養ゼミⅠ」における使用言語は日本語ですが、時事的な内容を扱い、かつ、フランス語を授業内の使用言語とする科目に「時事フランス語Ⅰ」「時事フランス語Ⅱ」があります。語学の面も含めて学習したい方は、「時事フランス語」の履修をご検討ください。