市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ARSa200LA(地域研究(ヨーロッパ) / Area studies(Europe) 200)フランス生活文化論LBMode and Art of living in France LB
古(いにしえ)のフランス人のイタリア旅行
河村 英和Ewa KAWAMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | R5294 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ1~4年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 4群(諸外国語分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Before the Paris reputation as the "City of Art" became widespread, the city of art for Europeans was Rome, and the "Prix de Rome", the prestigious scholarship system of the French government to support studying in Rome, was the gateway to become a great artist. French artists who have traveled through Italy have reflected their Italian experiences in their masterpieces (paintings, sculptures, literature, music, architecture). In this course, we will learn how French people of the 18th and 19th centuries were fascinated by and influenced by the Italian landscape, art and culture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「芸術の都パリ」という言い回しが普及する以前、ヨーロッパ人にとっての芸術の都はローマであり、ローマ留学を支援するフランス政府の権威ある奨学制度の「ローマ賞」は芸術家の登竜門だった。イタリア各地を旅したフランス人たちはその体験を数々の芸術作品(絵画、彫刻、文学、音楽、建築)に反映させてきた。この授業では、おもに18~19世紀のフランス人たちがいかにイタリアの風景や芸術・文化に魅せられ、影響を受けていたかを、絵画、彫刻、建築、音楽、文学といった複数のジャンルから学んでゆく。
到達目標Goal
フランス文化に多大なる影響を与えたイタリアの風景・芸術・建築を、フランス人芸術家(文人、画家、彫刻家、建築家、作曲家)たちのイタリア滞在体験と関連作品を知ることによってその理解を深める。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式。図像資料を紹介するためパワーポイントを使う。意見や質問、提出物(リアクションペーパー)に対するフィードバックは、基本的に次の授業時間内に行うが、LMSなどを活用することもある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
18~19世紀のフランス人がイメージする旅行先としてのイタリアとは?
第2回:理想郷(アルカディア)
ローマ平原をモデルに理想風景を描く在ローマのフランス人画家たちとその作品
第3回:ローマの廃墟
ローマの廃墟に魅せられたフランス人芸術家たちとその作品
第4回:サド侯爵のイタリア
小説『ジュリエット、あるいは悪徳の栄え』で知られるサド侯爵が、イタリア旅行中に訪れたところと作品に生かされたスポット
第5回:ローマ平原とチョチャリーア地方
ローマ平原とチョチャリーア地方の風景と美しい民族衣装を描く19世紀のフランス人画家たちとその作品、この地を舞台にしたフランスオペラやバレエ
第6回:スタール夫人とスタンダールのイタリア
当時はイタリア観光ガイドブックのように読まれたスタール夫人の小説『コリンヌ』に描かれるローマとナポリ、『パルムの僧院』で知られるスタンダールのイタリア滞在中のオペラ通いやローマ散歩について
第7回:ヴェスヴィオ噴火とナポリの漁師
ヴェスヴィオ火山の噴火シーンを専門とするフランス人画家、オベールのオペラ『ポルティチの唖娘』、若きナポリの漁師を描くフランス人画家や彫刻家
第8回 :デュマのナポリ
ナポリに滞在していたアレクサンドル・デュマの旅行記『コリッコロ』、歴史小説『寵愛された女性の思い出』など、数々の著作に描かれる当時のナポリとは
第9回:幸あるカンパーニア
イスキア、プロチダ、カプリ、ソレント、アマルフィの海浜風景と民族衣装の娘に魅せれたフランス人芸術家たちとその作品
第10回:ヴェネツィア
ジョルジュ・サンド、アルフレード・ミュセ、プルースト、レニエ、モネなど、水都ヴェネツィアに魅せられた文人・芸術家とその作品、オッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』など
第11回:中世・ルネサンスの再発見-ローマ・フィレンツェ
ダンテやルネサンス時代のイタリア美術をテーマにしたフランス人による芸術作品、ベルリオーズのオペラ『ベンベヌート・チェッリーニ』など
第12回:ローマ賞とフランスのイタリア風建築
ローマ留学あるいはイタリア旅行経験のあるフランス人建築家がフランスに残したイタリア風建築について
第13回:ゾラ、ロマン・ロラン、ジイドのイタリア
エミール・ゾラ『ローマ』、ロマン・ロラン『ローマの春』、アンドレ・ジイド『背徳者』『法王庁の抜け穴』に描かれるイタリア(とくにローマ)とは
第14回:総括
過去の講義のテーマに沿った類似・追加事例を各自で紹介
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
気になる(なった)ことを調べたり、授業で出てきた場所を、グーグルストリートヴューで歩いてみる。
テキスト(教科書)Textbooks
毎講義ごとにプリント資料を配布する。オンライン授業のさいは、google classroom(予定)にてpdf版を配信。
参考書References
河村英和『イタリア旅行-「美しい国」の旅人たち』中公新書、2011年
河村英和『カプリ島-地中海観光の文化史』白水社、2008年
佐藤直樹編『ローマ (西洋近代の都市と芸術 1)』竹林舎、2013年
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点30点、レポートあるいは試験70点による総合評価
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講師はこの講義をはじめて担当するため、過去の意見はありません。