市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
PHL300LA(哲学 / Philosophy 300)ドイツの思想BGerman Thought B
笠原 賢介Kensuke KASAHARA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q6428 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ2~4年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Introduction to Nietzsche's Philosophy. Key words: Human- all too Human, Daybreak, The Gay Science, Thus Spoke Zarathustra, On the Genealogy of Morals, Nietzsche's confrontation with the western philosophical tradition, Nietzsche and the art of fin de siecle, Nietzsche's influence to modern thoughts.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ニーチェ入門をテーマとする授業です。
ニーチェの中期・後期思想を中心としますが、春学期に取り上げた初期のニーチェ思想も視野に入れてゆきます。
毎回、テーマに関連したレクチャーをおこない、ニーチェの作品から重要な箇所を選んで、ニーチェの言葉に直接ふれてゆきます。ニーチェが現代哲学・思想、芸術に与えた影響についてもふれてゆきます。
受講にあたっては、哲学や文学・芸術、ドイツ語についての知識は前提としません。
授業を通して、図式的、概説書的なニーチェ像に還元できないニーチェ思想の豊かさ、現代的意義、問題点を取り出し、考えることを目指します。
到達目標Goal
中期および後期ニーチェを中心にして、ニーチェ思想の基本特徴をとらえる。ニーチェのテクストにふれることによって、ニーチェ思想への理解を深める。現代哲学・思想、芸術への影響をとらえる。ニーチェ思想の豊かさ、現代的意義、問題点を考える。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
導入的な話の後、ニーチェの言葉にふれてゆきます。一方通行にならないよう、毎回リアクション・ペーパーの提出を求め、リアクション・ペーパーに示された質問や感想に応答しながら進めます。毎時間、テーマごとのレクチャー50%、言葉にふれること40%、質疑応答10%の割合で進めてゆきます。
受講にあたっては、哲学や文学・芸術、ドイツ語についての知識は前提としません。
授業は、当面Zoomでおこないます。リアクション・ペーパーは学習支援システムでの提出となります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
授業の進め方、ねらい。ニーチェはどのような哲学者か。以下の進度はおおよその目安です。
第2回:初期ニーチェ思想と中期・後期ニーチェ思想の違いと連続性
春学期の内容と中・後期ニーチェの著作を概観しながら、初期ニーチェ思想と中・後期ニーチェ思想の違いと連続性を捉え、全体的な見通しを立てます。
第3回:『人間的な、あまりに人間的な』、『曙光』―アフォリズム的思考(1)
中期の作品『人間的な、あまりに人間的な』、『曙光』によってニーチェのアフォリズム的な思考の特徴をとらえます。
第4回:『人間的な、あまりに人間的な』、『曙光』―アフォリズム的思考(2)
前回の授業の内容を踏まえ、ニーチェのアフォリズム的な思考の特徴を掘り下げます。
第5回:『悦ばしき知恵』―〈神の死〉
『悦ばしき知恵』によって〈神の死〉をめぐるニーチェの思索を取り出します。
第6回:『ツァラトゥストラ』(1)―〈身体〉と〈心〉をめぐって
代表作『ツァラトゥストラ』によって〈身体〉と〈心〉をめぐるニーチェの思索をとらえ、考えます。
第7回:『ツァラトゥストラ』
(2)―〈力への意志〉をめぐって
『ツァラトゥストラ』とニーチェの遺稿によって〈力への意志〉をめぐるニーチェの思索をとらえ、考えます。
第8回:『ツァラトゥストラ』(3)―〈時間〉をめぐる思索
『ツァラトゥストラ』によって〈瞬間〉〈永遠回帰〉をめぐるニーチェの思索をとらえ、考えます。
第9回:『道徳の系譜』-〈道徳〉への批判
『道徳の系譜』によって、ニーチェがなぜ道徳を批判したのか、論点をときほぐして考えます。
第10回:ニーチェと西洋哲学の伝統
これまでの授業をふまえて、ニーチェと彼以前の哲学者との違いと接点を捉えます。
第11回:ニーチェと現代の哲学・思想
中・後期ニーチェ思想の現代哲学・思想への影響について、ドイツ系の思想家、哲学者を中心に要点をとらえます。
第12回:ニーチェと芸術(1)
ニーチェの近・現代芸術への影響について、絵画を中心に紹介します。
第13回:ニーチェと芸術(2)
ニーチェの近・現代芸術への影響について、音楽を中心に紹介します。
第14回:まとめ
秋学期の授業の内容をまとめ、まとめの課題を示します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
ノートと配布のプリントによって授業の内容の整理をおこない、次の授業にそなえてください。授業の内容について、学習支援システム上でのリアクションを求めた場合には、期限内に提出してください。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
プリントでそのつど配布します。
参考書References
『ニーチェ全集』ちくま学芸文庫。青木隆嘉『ニーチェを学ぶ人のために』世界思想社。渡邊二郎/西尾幹二編『ニーチェを知る事典』ちくま学芸文庫。氷上英廣『ニーチェの顔』岩波文庫。ピヒト(青木隆嘉訳)『ニーチェ』法政大学出版局。笠原賢介「ニーチェとプラトン」『法政大学文学部紀要』第79号。
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクション・ペーパーを重視します。授業最終日に内容理解の確認のための試験をおこないます。到達目標を基準にして、平常点とまとめの課題を総合して評価します。平常点60%、まとめの課題40%。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクション・ペーパーへの積極的な記入を心がけてほしい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Zoomで接続可能な機器が必要である。