市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
PHL300LA(哲学 / Philosophy 300)ドイツの思想AGerman Thought A
笠原 賢介Kensuke KASAHARA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q6427 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法文営国環キ2~4年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Introduction to the philosophy of the early Nietzsche. Key words: The Birth of Tragedy, Nietzsche as classical philologist, the music of Richard Wagner, Schopenhauer's philosophy, Nietzsche's confrontation with the Platonic tradition, Nietzsche's influence to modern thoughts.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ニーチェ入門をテーマとする授業です。
不確実な現代を生き、考えてゆくうえで見落とすことのできない思想家ニーチェを取り上げ、基礎的な知識を押さえながら、彼の思想世界をとらえてゆきます。また、現代思想・哲学、芸術に与えた影響にもふれてゆきます。
毎回、導入的なレクチャーをおこなった後、ニーチェの作品から読みやすい箇所を選んで、その言葉に直接ふれながら進めます。
受講にあたっては、哲学や文学・芸術、ドイツ語についての知識は前提としません。
春学期の内容は、初期のニーチェを中心としますが、中期・後期のニーチェも視野に入れます。
授業を通して、概説書的なニーチェ像に還元できないニーチェ思想の豊かさ、現代的意義、問題点にふれ、捉えることを目指します。
到達目標Goal
初期ニーチェを中心にして、ニーチェ思想の基本特徴をとらえる。ニーチェのテクストにふれることによって、ニーチェ思想への理解を深める。現代思想・哲学、芸術に与えた影響を捉える。概説書的なニーチェ像に還元できないニーチェ思想の豊かさ、現代的意義、問題点を捉える。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
導入的な話の後、ニーチェの言葉にふれながら進めてゆきます。一方通行にならないよう、毎回リアクション・ペーパーの提出を求め、リアクション・ペーパーに示された感想や質問に応答しながら進めます。毎時間、テーマごとのレクチャー40%、言葉にふれること40%、質疑応答20%の割合で進めてゆきます。
受講にあたっては、哲学や文学・芸術、ドイツ語についての知識は前提としません。
授業は当面、Zoomでおこないます。リアクション・ペーパーは学習支援システムでの提出となります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
授業の進め方。授業のねらい。ニーチェはどのような哲学者か。
以下の進度はおおよその目安です。
第2回:ニーチェの生涯と思想。
ニーチェの生涯と代表作について、導入的なレクチャーをおこないます。
第3回:『悲劇の誕生』(1)
初期ニーチェの代表作『悲劇の誕生』について、基本的な内容をとらえます。
第4回:『悲劇の誕生』(2)
『悲劇の誕生』の中心概念である「ディオニュソス的なもの」と「アポロ的なもの」をとらえます。
第5回:『悲劇の誕生』(3)
ギリシア悲劇はどのようなものか、その特徴をとらえ、ニーチェとの関係を考えます。
第6回:『悲劇の誕生』(4)
『悲劇の誕生』におけるソクラテス批判をとらえ、その意義を考えます。
第7回:ニーチェとショーペンハウアー
『悲劇の誕生』執筆の際に影響を受けた哲学者ショーペンハウアーに焦点を当て、ニーチェとの接点と違いについて考えます。
第8回:ニーチェとワーグナー
『悲劇の誕生』執筆の際に影響を受けた芸術家ワーグナーに焦点を当て、若きニーチェがなぜワーグナーに傾倒したのかを音楽作品にふれながら考えます。
第9回:ニーチェと芸術
『悲劇の誕生』の基礎にあるニーチェの芸術と音楽についての考えを紹介し、その影響と意義について考えます。
第10回:『反時代的考察』
『悲劇の誕生』とならぶ初期ニーチェの代表作である『反時代的考察』をとりあげ、基本的な論点と時代背景をとらえます。
第11回:初期ニーチェと現代哲学・思想(1)
初期ニーチェ思想の現代哲学・思想への影響をドイツ系の哲学者・思想家を中心にして紹介します。
第12回:初期ニーチェと現代哲学・思想(2)
初期ニーチェ思想の現代哲学・思想への影響をドイツ系の哲学者・思想家を中心にして紹介します。
第13回:初期ニーチェから中期・後期のニーチェへ
ニーチェがワーグナーとショーペンハウアーを批判するに至る経緯をたどり、中期・後期ニーチェ思想の方向性を展望します。
第14回:まとめ
春学期の授業の内容をまとめ、まとめの課題を提示します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
ノートと配布のプリントによって授業の内容の整理をおこない、次の授業にそなえてください。授業の内容について、学習支援システム上でのリアクションを求めた場合には、期限内に提出してください。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
プリントでそのつど配布します。
参考書References
『ニーチェ全集』ちくま学芸文庫。青木隆嘉『ニーチェを学ぶ人のために』世界思想社。渡邊二郎/西尾幹二編『ニーチェを知る事典』ちくま学芸文庫。高辻知義『ワーグナー』岩波新書。ピヒト(青木隆嘉訳)『ニーチェ』法政大学出版局。笠原賢介「ニーチェとプラトン」『法政大学文学部紀要』第79号。
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクション・ペーパーを重視します。授業最終日に内容理解の確認のために課題を出します。到達目標を基準にして、平常点と課題を総合して評価します。平常点60%、課題40%。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクション・ペーパーへの積極的な記入を心がけてほしい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Zoomで接続可能な機器が必要である。