市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
BSP100LA(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)基礎ゼミⅠSeminar on Basic Texts I
加藤 みずきMizuki KATO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q0029 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 文(心)1年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 選択基盤科目 0群(自校教育、基礎ゼミ、情報、キャリア教育関連科目等) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
In this class, students will acquire various learning skills necessary for actively learning. Students acquire the ability to collect information, understand contents of information, and communicate information, and attitudes to actively learn.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
春学期の基礎ゼミIでは,受け身で教えられる存在である「生徒」から,自主的に学ぶ存在である「学生」 になるために必要な,様々な学習スキル(技能)の習得を目標とします。高校までに身につけた学習法を見直し,将来,社会に出たときに役立つスキルへとグレード・アップさせましょう。この授業では,大学での学びを充実させるために必要不可欠であるとともに,社会に出てからも必要とされる,情報収集能力・情報の内容理解・情報発信能力や,他者とのコミュニケーション能力などのスキルと,積極的に活動する態度を身につけることを目指します。
到達目標Goal
半期の授業が終了した時点で以下のようなスキルを身につけていることを,この授業の具体的な到達目標とします。
1.情報収集力として,「自分自身で必要な情報を判断した上で,時間が経過してからでも役立つノートを取れるようになること」。
2.情報の内容理解として,「教科書など他者の書いた文章を適切に読解すること」かつ「単なる抜粋ではなく文章内容を把握した上で適切に要約できること」。
3.情報発信能力として,「第三者が読んで,理解しやすく説得力のある文章を書けること」。
4.コミュニケーション能力として,「相手の発言を聞き取り,把握した上で,自分の意見を明確に述べること」。
5.積極的に活動する態度として,「予習や復習といった授業の準備をきちんと行った上で,授業に継続的に参加すること」。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。文学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
上記の到達目標を達成するために,「ノートの取り方」や「テキストの読み方」「要約の仕方」「レポートの書き方」などの学習スキルを本当の意味で身につけるために,授業内では多くの「気づき」を得られるような課題に取り組んでもらいます。また,自分の課題を客観的に捉えるために,他の受講生とのペアワークを取り入れます。授業内での活動を充実したものにするため,毎回出席して授業に参加することはもちろんのこと,予習・復習を重視します。
この授業で取り上げる学習スキル,たとえば「ノートの取り方」は高校までにも実践してきていると思います。しかし,教員が板書したとおりにノートに書き写すだけでは,大学での学びにとっては不十分です。教員が重要なポイントをまとめる形で板書しなくても,みなさん自身がどこが重要なのかを自分で判断し,時間が経過してから見直しても授業内容を確認できるように工夫してノートを取る必要があるのです。このことは,社会に出てからの情報収集能力に通じています。情報発信側が不親切な情報提示をしたとしても,みなさん自身が適切に内容を把握して必要事項を記録しなくてはなりません。この授業で取り上げる他の学習スキル「テキストの読み方」「要約の仕方」「レポート・論文の書き方」なども同様で,高校までに身につけた「受け身の勉強法」をいったん見直し,積極的な学習法へとステップアップさせていくことが重要になります。
もっとも怖いのは「わかったつもり」「できているつもり」という誤った思い込みです。この授業ではそれを避けるために,授業内で多くの課題に取り組んでもらいます。課題を通じて,自分に不足している点や誤解していた点に,たくさん気づくことができるでしょう。また,課題に取り組む際には,他の受講生とペアを組み,お互いに意見交換したり,課題の評価をしあう機会を設けます。こうしたペアワークの中で,自分の意見を短時間で的確に述べたり,相手に理解できるように説明をしたり,相手の発言に対して適切な評価をフィードバックするという,コミュニケーション能力についてもトレーニングしていきます。
したがって,この授業では授業に参加することをもっとも重視します。ここでいう参加とは,単に教室に足を運ぶだけのことではなくて,十分に予習や復習をした上で授業に出席し,授業内容について他の受講生と積極的に意見交換したり,課題から多くの気づきを得るということを意味します。予習や宿題をしていない場合には,授業内でのペアワークに参加できないこともありますので,継続的・積極的に授業に参加するようにしてください。
課題等の評価には学習支援システムを活用する予定です。また,授業の振り返りで書かれた質問・意見・感想の中からいくつかをピックアップし,授業通信としてまとめて翌週の授業で配布することでフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
この授業の教育目標を理解し,自分なりに説明できるようになる
基礎ゼミを受講する必要性と「学生」に求められる要素の理解
第2回:ノートの取り方1
高校と大学の授業の違いをふまえ,ノートの取り方を工夫できるようになる
典型的な三つの授業タイプ毎に異なるノートを取ってみる
第3回:ノートの取り方2
ノートを取る目的を説明でき,多様な授業に対応するための観点を得る
前回のノートに対する自己評価と「役立つノート」の必要条件
第4回:初年次教育とは
「大学生」である自分が社会から求められていることを説明できるようになる
「社会人基礎力」「学士力」と初年次教育の教育目標との関連
第5回:テキストの読み方
読解を困難にする要因を理解し,文章の基礎的構成法を自分が書く場面に応用できるようになる
読解過程の心理学的モデルをふまえた「読み」のアドバイスと,弁証法などの論理構成
第6回:要約の仕方
元の文章からの抜粋でなく内容理解を前提とした要約が書けるようになる
社会での情報処理能力と要約の関係と正しい読解をふまえた要約
第7回:きちんと考える方法1
情報を鵜呑みにせず吟味する態度の必要性を理解し,実践できるようになる
書かれた文章に含まれる「事実」と「意見」それぞれの吟味
第8回:きちんと考える方法2
自分の意見を持ち,適切に表現するための基本テクニックを使えるようになる
深く広く考えるためのブレーンストーミングなどの手法の実践
第9回:図書館の利用
高校の図書室と大学図書館の違いを理解し,適切に蔵書検索できるようになる
PCを利用した情報検索法と,図書館ツアー
第10回:レポートの書き方1
レポートと作文の違いを説明でき,事実と意見を書き分けられるようになる
大学レポートが要求すること,基本的な原稿作成上のルールの確認
第11回:レポートの書き方2
効率的なレポート作成手順を理解し,出題意図の読み取りができるようになる
レポートや試験の出題意図をふまえた課題作成,宿題に対する添削
第12回:レポート提出と自己評価
レポート評価基準を理解し作成過程を振り返り自分の問題点に気づく
レポートの自己評価と本授業の授業目標の再確認
第13回:ここまでの総括
基礎ゼミで半期間に身につけたことを振り返り,今後の学びの方向性を考える
これまでの授業内での「気づき」の総点検と新たな「気づき」
第14回:レポート返却
レポート自己評価の基準を適切に修正し,内化する
自己評価と教員評価の比較と自己評価基準の修正の必要性の説明
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は,各2時間を標準とします。詳細は下記の通りです。
第1回 教科書第0講の予習
第2回 教科書第1講の予習とノートの見直し
第3回 教科書第2講の予習と,ノートの整理
第4回 教科書補講の予習とこれまでの総復習
第5回 教科書第3講の予習・第4講のための要約の宿題
第6回 教科書第4講の予習・再度の要約課題
第7回 教科書第5講の予習・教科書の練習課題
第8回 教科書第5講の予習・練習課題の実施
第9回 教科書第6講の予習・情報検索の宿題
第10回 教科書第7講の予習・第9回宿題見直し
第11回 教科書第8講の予習・練習課題直し
第12回 レポート作成・春学期総復習
第13回 「気づき振り返りシート」作成
第14回 これまでのプリント類の整理と振り返り
テキスト(教科書)Textbooks
藤田哲也(編)(2006). 「大学基礎講座 改増版 -充実した大学生活をおくるために-」,北大路書房
参考書References
各回の授業内容に関連したものを,授業内で紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(40%)…予習をした上で授業へ出席し積極的にペアワークに参加することや,授業の終わりに振り返りを行い,質問・意見・感想等を書いて提出することを評価の対象とします。連続3回欠席した者,半期中に通算で5回欠席した者は,それ以後の授業への参加を認めず,E評価(未受験)とします。平常点として,授業1回につき+4点を加算し,上限を40 点とします。正当な理由無く欠席すると上限の権利が下がります。遅刻は-2点です。この平常点は到達目標の1,4,5と対応します。
課題の提出(20%) …授業の進度に合わせて,「要約」と「図書館での情報検索」に関連した宿題を出し,提出したものに各5 点を与えます。宿題を行い期限内に提出すること自体を評価します。宿題の内容は授業内でのペアワークの題材となります。半期の終わりに授業全体を振り返る課題を出します。これは振り返りの質(深さ,自分なりの視点の獲得等)に応じた0~10 点までの評価とします。この課題の提出は到達目標の2,3と対応します。
期末レポート(40%) …この授業で学んだことを総合的に応用してレポートを作成できることが評価対象です。レポートの出題意図を読み取ること自体もレポート課題に含まれますので,あまり詳しいことはここには書きませんが,「適切な情報を検索し,内容を吟味して,指定字数で要約し,引用できること」,「引用した資料に対応して自分の意見を述べること」,「わかりやすく論旨の明確な日本語で表現できること」,「引用文献リストを含めた書式・体裁が整っていること」の観点別に,計40 点分の評価とする予定です。この期末レポートは主に到達目標の2,3,4と対応します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
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その他の重要事項Others
授業の運営方針や教育目標について説明を行うので,受講希望者は初回の授業に必ず出席すること。