市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
BSP100LA(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)基礎ゼミⅠSeminar on Basic Texts I
西塚 俊太Shunta NISHIZUKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q0003 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 文(哲)1年※定員制 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 選択基盤科目 0群(自校教育、基礎ゼミ、情報、キャリア教育関連科目等) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire the necessary skills and knowledge needed to achieve a better performance in their university studies through reading thoroughly "Life theory notes" by Miki Kiyoshi.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
三木清の著作『人生論ノート』の各断章を下敷きにしながら、大学の哲学科での研究において必須となる技法である「哲学的テキストの読解」や「発表用のレジュメの作成」や「議論の技法と作法」の基礎の習得を目指す。
到達目標Goal
・哲学の基礎的な水準のテキストを読み解くことが出来る。
・哲学的思索や考察内容を自身の言葉として語ることが出来る。
・議論を通じて、自身の思考内容を深めることが出来る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。文学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
(1)受講者全員に三木清の『人生論ノート』内の各断章を発表担当箇所として割り当てる。
(2)担当者は該当箇所に関するレジュメを作成し、講義で発表をする。
(3)その発表に基づいて、テキスト解釈やテーマとなっている思想課題について参加者全員で議論する。
(4)演習の始めに、前回の演習で議論された内容を振り返り、フィードバックする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:三木清についての概説と、演習の方法の説明
三木清『人生論ノート』に関する概要の説明と、講義内容や進め方および評価方法の説明
第2回:大学での学習とゼミについて
ゼミ形式での学習方法についての説明
参考文献の検索と引用方法
レジュメの作成の方法
ゼミでの議論の形式
第3回:「死について」
「幸福について」
三木清『人生論ノート』の「死について」「幸福について」の二断章に関する発表と議論
第4回:「懐疑について」
「習慣について」
「懐疑について」「習慣について」の二断章に関する発表と議論
第5回:「虚栄について」
「名誉心について」
「虚栄について」「名誉心について」の二断章に関する発表と議論
第6回:「怒について」
「人間の条件について」
「怒について」「人間の条件について」の二断章に関する発表と議論
第7回:「孤独について」
「嫉妬について」
「孤独について」「嫉妬について」の二断章に関する発表と議論
第8回:「成功について」
「瞑想について」
「成功について」「瞑想について」の二断章に関する発表と議論
第9回:「噂について」
「利己主義について」
「噂について」「利己主義について」の二断章に関する発表と議論
第10回:「健康について」
「秩序について」
「健康について」「秩序について」の二断章に関する発表と議論
第11回:「感傷について」
「仮説について」
「感傷について」「仮説について」の二断章に関する発表と議論
第12回:「偽善について」
「娯楽について」
「偽善について」「娯楽について」の二断章に関する発表と議論
第13回:「希望について」
「旅について」
「希望について」「旅について」の二断章に関する発表と議論
第14回:「個性について」
総まとめの発表
「個性について」に関する発表と全体の総まとめの発表、それにまつわる議論
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の該当箇所を熟読した上で講義に参加することが必須である。
特に、発表担当者は担当箇所を幾度も綿密に読み込んだ上でレジュメを作成することが強く求められる。
本授業の準備・復習時間は各4時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
三木清『人生論ノート』(新潮文庫)(現在市販されている版を購入すること。古い版を古本で購入するとページ指定が変更されているため演習の中で混乱が生じてしまうので注意)
教科書として指定してあるので、参加者は大学での教科書販売を利用して各自で必ず入手した上でゼミに参加すること。
参考書References
まずは参考書などを参照せず、三木清が『人生論ノート』に表現している思想を正確に把握することを目指して欲しい。その上で、各断章ごとの哲学テーマに関する参考書を自身で見つけ出していく力を養成することが、この基礎ゼミの主目的の一つである。
参考図書の見つけ方などについては、初回のガイダンスおよび第二回の講義内説明において紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
到達目標欄記載の3点を総合的に考慮しながら、発表担当時の発表内容(レジュメの水準を含む)(40%)と講義内での発言や講義への参加姿勢(38%)と学期末レポート(22%)の合算によって評価する。
講義においては毎回の発言・質問を「必須」として求め、発言・質問しなかった場合は出席したものとは見なさないので、事前学習として事前に該当箇所を読み込んだ上で講義に出席することが必要である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
質疑応答・討論の時間をより長く確保するために、時間配分をいっそう心掛けて演習を運営していきたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
発表担当の際には必ずレジュメを作成し配布すること。
紙媒体のレジュメが望ましいが、パワーポイントを使用する場合においても、議論を展開しやすいように重要箇所はなるべく文章形式を採用すること。
パワーポイントの使用を希望する際には、前の週までに講義担当教員にその旨を連絡すること。
担当教員の専門分野等
<専門領域>日本近代哲学・日本思想史
<研究テーマ>京都学派を中心とした日本近代哲学の研究、ならびに日本思想史(神・儒・仏・物語・武士道など)の研究
<主要研究業績>
①「「ひと」であること、「私」であること―三木清の「哲学的人間学」をめぐって―」(『日本倫理思想論究 第2号』、2014)
②『科学技術の倫理学Ⅱ』(勢力尚雅 編共著、2015)
③「『曾我物語』における敵討の動因——「実の父」の欠如と希求という観点から——」(『倫理学紀要第26輯』、2019)