経営学部Faculty of Business Administration
MAN100FA(経営学 / Management 100)簿記入門ⅡIntroduction to Bookkeeping II
川島 健司Kenji KAWASHIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A4027 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※ クラス指定があります。 ※ 原則春学期、秋学期連続で受講してください。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | 専門入門科目100番台 |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 専門基礎科目A群 |
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Outline (in English)
The purpose of this lecture is to get knowledge of fundamental bookkeeping technique for students who are going to study accounting and/or corporate fince. This lecture includes technique, principle, history, and practice of bookkeeping and accounting.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義の目的は、初めて簿記会計を学習する学生を対象として、簿記の基礎的な事項を理解してもらい、日商簿記検定3級に合格することである。この簿記入門Ⅱでは、簿記原理の知識を踏まえたうえで、日商簿記検定3級の合格を目指し、その受験対策を行う。ただし、専門学校の簿記教材とは異なり、日商簿記検定3級の問題を題材に、会計学や財務諸表分析といった簿記の発展や応用に関するテーマを扱う。試験対策をしながら、簿記の魅力について知ってもらうことに主眼をおいている。
簿記の「なぜ?」に答えることを重視するため(なぜ日常の家計簿の延長では不十分・不合理なのか?、なぜ複式、なぜ借方・貸方なのか?、なぜ加法にこだわるのか?、なぜ決算整理が必要なのか?等々)、資格試験の授業計画とは異なるが、学習の範囲、扱う内容、演習問題の量は日商簿記検定3級の標準的授業と同じである。
この授業では2,3年次で会計関係の専門科目を学習する際の基礎となる事項を学習する。それは社会人になった時にビジネスの常識として必要となる基本的事項でもある。
到達目標Goal
本授業の到達目標は以下のとおりである。
・基本的な取引の内容を理解し、それを記帳・要約して財務諸表を作成する技術を習得する。
・作成した財務諸表から、会社の実態を推論する技術を習得する。
・財務諸表の作成と読解を通じて、会計上の諸論点の存在を理解し、それらを議論するために必要な概念を理解する。
・日商簿記検定3級に合格できる知識、および同2級の受験準備としての知識を習得する。
・簿記に関する一般教養的知識を身につける(文化・歴史・経済との関わり等)
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-3」に関連が特に強く、「DP1-2」、「DP1-1」、「DP1-3」、「DP1-4」、「DP5」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
新型コロナウイルス感染症の影響にともなう各回の授業計画の変更については、学習支援システムでその都度提示する。本授業の開始日は4月22日(水)とし、この日までに具体的なオンライン授業の方法などを、学習支援システムで提示する。
本授業は原則的にオンデマンド形式で行う。年間28回の授業を以下の4つに分割して、それぞれテーマと問題意識を共有しながら授業を進める。
第1部 簿記の基礎概念を理解する(2-7回)
第2部 記録と要約の方法を理解する(8-13回)、以上「簿記入門Ⅰ」
第3部 簿記検定試験の対策(16-21回)
第4部 簿記検定試験から会計学への発展(22-27回)、以上「簿記入門Ⅱ」
なお、第1回・第15回はガイダンス、第14回・第28回は総合問題の解説にあてる(いずれも教室での授業を予定)。
本授業では単に簿記処理の技術を説明するだけでなく、簿記の歴史、文化的側面、経済発展への貢献などを解説することを通じて、簿記に関する教養的知識の習得を受講生に促す。
受講生の理解度の確認と受講生間の問題意識の共有化を目的として、適宜、質疑応答の機会を設ける。受講生は授業内容について理解できなかった点や関心をもった点などを質問票に記述し(任意)、その質問票の内容を教員が整理・体系化し、それに公開回答するかたちをとる。公開された質問者には成績評価の際に加点する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅱ 秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1(オンデマンド):イントロダクション
日商簿記検定の概要、学習方法、検定取得の意義等について説明する。
2(オンデマンド):日商簿記検定3級 第1問の対策
取引の仕訳問題の対策。問題文から取引の様子を具体的にイメージし、指定された勘定科目を用いて仕訳を行う。
3(オンデマンド):日商簿記検定3級 第2問の対策
勘定⼝座の作成や、商品有⾼帳をはじめとする補助簿の作成などの問題を扱う。
4(オンデマンド):日商簿記検定3級 第3問の対策
残高試算表、合計試算表、または合計残高試算表を作成する問題を扱う。
5(オンデマンド):日商簿記検定3級 第4問の対策
伝票について、示された伝票から仕訳を行う問題、または示された取引から伝票を作成する問題を扱う。
6(オンデマンド):日商簿記検定3級 第5問の対策
精算表について、試算表が与えられて、それに決算整理事項を反映させて、精算表を作成させる問題、または与えらた精算表から試算表を推論させる問題を扱う。
7(オンデマンド):日商簿記検定3級 総合模擬試験
日商簿記検定3級の第1問から第5問を通し、本番と同じ要領で解答することで、理解度を確かめる。
8(オンデマンド):第1問の復習と「費用収益対応の原則」
第1問の問題を題材に、会計学の中心テーマの1つである「費用収益対応の原則」について理解・考察する。
9(オンデマンド):第2問の復習と「資産の会計」
第2問の問題を題材に、会計学の中心テーマの1つである「資産とは何か」について理解・考察する。
10(オンデマンド):第3問の復習と「収益の会計」
第3問の問題を題材に、会計学の中心テーマの1つである収益の認識について理解・考察する。
11(オンデマンド):第4問の復習と「簿記の歴史」
第4問の問題を題材に、簿記の歴史について理解を深める。
12(オンデマンド):第5問の復習と「財務諸表分析」
第5問で作成する財務諸表を題材に、財務諸表分析の手法を学び、実際に分析を試みる。
13(オンデマンド):総合模擬試験と「会社の価値評価」
総合模擬試験の中で作成する財務諸表を題材に、会社の価値評価の考え方を学び、実際に分析を試みる。
14(オンデマンド):簿記と会計学の専門科目との関係
この授業に続く発展的科目の内容を紹介する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各 2 時間を標準とする。毎回の授業で学習した例題の復習と関連する部分の演習問題を解いておくこと。
テキスト(教科書)Textbooks
講義用レジュメは授業支援システムを利用して配信する。
参考書References
・黒澤清『新講 商業簿記』千倉書房, 1947年.
・大下勇二・福多裕志・神谷健司・筒井知彦『簿記講義ノート』白桃書房,1998年.
・中村忠『新稿・現代会計学』九訂版, 白桃書房, 2005年.
・中村忠『簿記の考え方・学び方』六訂版, 税務経理協会, 2006年.
・新田忠誓・佐々木隆他『会計学・簿記入門』第12版, 白桃書房, 2014年.
成績評価の方法と基準Grading criteria
以下の2点にもとづいて評価する(括弧内はウエイト)。①視聴履歴の状況(20%)、②各回の確認テスト(50%)、③質問票への記述状況(30%)。質問票は、各回の授業終了後に受講生は任意で質問や感想をGoogle Formを通じて提出する。その内容は全受講生に匿名で公表する。その提出状況と記述内容は、授業への参画と貢献に対する評価として、成績に反映する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
復習のための課題をより多く課したい。またミニ試験の回数を増やし、受講者の理解度を段階的に確かめていきたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンデマンド授業を受けるためのPC。表計算ソフトウェアのExcel。
その他の重要事項Others
1.本授業は大半の授業回をオンデマンド形式(動画配信)で実施する。詳細は、第1回授業の際に説明する。
2.受講生の質疑内容に応じて、一部の授業回をオンデマンドから教室に変更する場合がある。この場合は授業支援システムを通じて告知する。
3.本授業では、簿記処理の技術のみならず、簿記に関する一般教養的知識(文化・歴史・経済との関わり等)についても解説し、これらについても期末試験において多く出題する。本学の会計専門職講座をはじめ各種資格試験講座を受講している学生もぜひ受講してほしい。
関連科目
この科目はすべての会計関係の基礎となる科目であり、経営関係の科目の学習においても重要な科目である。