法学研究科Graduate School of Law
LAW700A1(法学 / law 700)憲法特研演習ⅣSelected Topics on Constitutional Law IV
建石 真公子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X4362 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Understand what a doctor's thesis is and learn how to write. Deepen the theory of constitutional issues, taking into account previous achievements.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
博士論文の法律的な枠組みを理解し、書き方を学ぶ。
憲法上の論点について、先行業績を踏まえた上で、理論を深める。
到達目標Goal
憲法学の原理、パラダイム、現代的課題を理解したうえで、決定した博士論文のテーマについての研究に基づき、論文を完成させる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」のすべてに強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
憲法学の論文を検討し、議論を通じて理解する。
論文で学んだことを論点を明らかにした上でレポートで提出する。
状況を勘案し、学生の希望も聞きつつ、オンライン、対面授業を適宜実施する。
質問は、授業開始後にメールアドレスをお知らせするので、いつでもメールで連絡してください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:イントロダクション
論文指導の内容を理解する。
第2回:人権の保障方法について理解する-立法
人権保障における立法の役割と限界
第3回:人権の保障方法について理解する-政策
人権保障における政策の役割と限界
第4回:人権の保障方法について理解する-裁判
人権保障における裁判の役割を理解する
第5回:人権の保障方法について理解する-裁判(2)
行政訴訟、民事訴訟、刑事訴訟の違いについて理解する
第6回:人権の保障方法について理解する―違憲訴訟
違憲審査による人権保障について学ぶ
第7回:人権の保障方法について理解する―違憲訴訟(2)
行政裁量と違憲審査
第8回:人権の保障方法について理解する-違憲訴訟(3)
立法裁量と違憲審査
第9回:人権の保障方法について理解する-違憲訴訟(4)
違憲審査制の現状と限界
第10回:人権の保障方法について理解する-人権条約
人権条約による人権保障の構造を理解する
第11回:人権の保障方法について理解する-人権条約(2)
人権条約の適用の課題を理解する
第12回:人権の主体ー子ども
人権の主体によって保障方法が異なることを理解する―子どもについて
第13回:人権の主体ー子ども
人権の主体によって保障方法が異なることを理解する―子どもの貧困
第14回:人権の主体-外国人
人権の主体によって保障方法が異なることを理解する―外国人の人権
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
学生は、授業の準備として、事前に課題の文献等を読み、疑問点などはできるだけ調べておく。
授業後は、授業で提示された論点や、争点となった課題について、さらに調べ理解しておく。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
各テーマに沿った文献や資料を適宜配付または紹介する。
参考書References
適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加(50%)
レポートの提出(50%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし。
その他の重要事項Others
課題をよく読んで準備すること。
担当教員の専門分野等
<専門領域>憲法、国際人権法
<研究テーマ>
憲法と人権条約の関係
フランス憲法とヨーロッパ人権条約
人格権と身体にかかわる自己決定
<主要研究業績>
建石真公子「生命への介入、その法的課題(1)~(11)(連載継続中)時の法令、2020年4月〜2021年2月。建石真公子「日本における研究目的の『ヒト胚のゲノム編集』と『ヒト胚の作成』 ─人権の観点からどう考えるか」学術の動向、25/10,2020年、p.40-45. 建石真公子「わいせつ概念の再構築ー「四畳半襖の下張」事件」判例百選第7版、2019年。建石真公子「個人の尊重とゲノム(遺伝)情報保護—フランスにおける個人情報保護制度を例に」『憲法の普遍性と歴史性』辻村みよ子先生古稀記念論集、日本評論社、2019年。共編著『ヨーロッパ人権裁判所の判例II』信山社、2019年。建石真公子「トランスジェンダーの権利論−ジェンダー・アイデンティティをめぐる個人の尊重の射程−」『スポーツ・医・科学研究報告II』2019年、p.9-22.建石真公子「フランスにおける「私生活の尊重の権利」の憲法規範化」憲法研究4号、2019年、p.79-92.・Hiroko Tateishi, Sources du droit et interprétation des juges: l’émergence d’un dialogue avec le droit comparé et les traités internationaux relatifs aux droits de l’homme à la Cour suprême du Japon, in C.Guerin-Bargues et H.Yamamoto(sous la direction), Aux sources nouvelles du droit, Mare & martin, 2018, p.237-258.建石真公子「提供型生殖補助医療(代理懐胎を含む)における生殖の自由の制約としての人間の尊厳および他者の人権 (ミニ・シンポジウム 提供型生殖補助医療(代理懐胎を含む)における人権保護の課題)」比較法研究、no.80,2018,p.217-223.建石真公子「同性愛者の権利(LGB・SO)の権利保障の進展における私生活の尊重・人格権・差別禁止」平成29年度 日本体育協会スポーツ医・科学研究報告I『スポーツ指導に必要なLGBTの人々への配慮に関する調査研究』、2018年、p.7-19.建石真公子「ヨーロッパ人権条約第 15 議定書による『補完性原則の条 約化』をめぐる人権条約の実効性と国内裁判所の自立性」、工藤達朗・西 原博史・鈴木秀美・小山剛・毛利透・三宅雄彦・斉藤一久編『戸波江二先 生古稀記念 憲法学の創造的展開』信山社、2017 年 12 月,101-124 頁。 総頁 801 頁。
「提供型生殖補助医療(代理懐胎を含む)における生殖の自由の制約とし ての人間の尊厳および他者の人権」比較法研究、80 号。 フランスの人権保障における合憲性と条約適合性―」辻村みよ子編
『フランス憲法からの展望 政治社会の変動と憲法』信山社、2017 年 3 月。