法学研究科Graduate School of Law
LAW500A1(法学 / law 500)憲法演習ⅡConstitutional Law Seminar II
國分 典子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X4107 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This seminar will focus on the issues of goverment institutions in terms of comparative perspectives constitution.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
リサーチワーク科目である本科目は、統治機構の論点について、比較憲法的視点も含めて検討し、日本の統治機構の特徴と問題点を理解することを目的とするセミナーです。
到達目標Goal
諸外国の統治機構のあり方について一定の知識を持った上で日本の統治機構を比較法的に位置づけることができるようになることを目指します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP2」と「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
人数によりますが、レポーターがテーマについてレジュメを準備し、報告をしたのち、参加者全員で論点を検討してゆくことを予定しています。参加者からの疑問点や各回の論点については、授業の最後に講評の形でフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンスと序論
授業の進め方と本授業の意味について理解する
第2回:主権
主権論について考える
第3回:代表の概念
国民代表の史的理解について考える
第4回:政党の位置づけ
政党について憲法の観点から考える
第5回:議院内閣制
国会と内閣の関係について考える
第6回 :法律事項
法律事項の範囲について考える
第7回 :行政権の概念
「行政権」についての学説の展開を考える
第8回:司法権の概念
司法とは何かを考える
第9回:違憲審査制
日本の違憲審査制の問題点を考える
第10回:憲法裁判所制度
諸外国の憲法裁判所制度を考える
第11回:立法行為の違憲審査
立法の不作為の違憲審査について考える
第12回:地方自治の本旨
地方自治の憲法上の論点を考える
第13回:憲法とは何か
立憲主義と民主主義の観点から憲法とは何かを考える
第14回:全体のまとめ
全体を振り返り、統治機構の論点および日本の統治機構の比較法的特徴を考える
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回扱う論点について、参加者それぞれが事前にテキストを読み、準備してください。また授業後、論点についての関連論文等を読む等して、理解を深めるようにしてください。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
山本龍彦・横大道聡編『憲法の現在地』(日本評論社、2020年)
(なお詳しい授業の内容については、参加者の関心分野も聞いた上で決めたいので、テキスト購入は、初回の話し合いの後で結構です。)
参考書References
授業の中で適宜指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポーターとしての報告50%、議論への積極的参加度50%で評価します。但し、参加者の人数が少ない場合には、レポーター形式をとらず、輪読形式で行います。その場合には、授業に対する準備と授業への積極的参加度を総合的に評価して平常点で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生数の少ないことを勘案し、参加者の希望・研究目標に合った形での授業を進める必要があると考えている。そのため学生のニーズによっては授業内容を変更することも考慮します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
報告者はレジュメを用意すること。またリアルタイムのオンライン授業となる可能性がありますので、インターネットで参加できる準備をしておいて頂ければと思います。
その他の重要事項Others
他専攻の学生も受講可。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
憲法、韓国法
<研究テーマ>
日韓比較憲法史、韓国の違憲審査制度
<主要研究業績>
『近代東アジア世界と憲法思想』(慶應義塾大学出版会、2012年)
「韓国の『広義』の憲法改正と憲法裁判所」駒村圭吾・待鳥聡史編『憲法改正の比較政治学』(弘文堂、2016年)
共編『コリアの法と社会』(日本評論社、2020年)